営業こそ人間性
「もしもし、時間空いてますか?」
さらちゃんからの電話だ。
さらちゃんは数少ない年下の可愛い同業者の営業だ。
なにかあると相談の電話をしてくる。
さら「なにもわからないのに営業に行ってこい!
なんておかしいですよね?
わからないことは持ち帰ってくればいいって、上司は言うけど、何もわからない営業を誰が頼りにすると思います?」
怒っていた。理不尽に営業を強いられて困り果ててわたしに相談してきたのだ。
渚「あーそうだよね。ある程度教育してくれないと応対できないし、困るよね。」
わたしのおかれている立場とそう変わらないさらちゃんの訴えは心に沁みる。
自分で応えられる最大限の返答をしようと思った。
渚「何も教育してもらえないなら自分で考えてみたらどうかな。何ができるか。
既存の顧客回りを中心にするとか。
でも、何も考えなしではだめだと思う。
彼を知り己を知れば百戰危うからずって言葉知ってる?
まず相手(顧客)を探って知るところから始めてみよう。」
なんてまるで自分に言い聞かせるように自然とスラスラ言葉がでてきた。こうあるべきだの押し売りのようだが、さらちゃんは素直に聞いてくれた。
渚「やっぱり、上司に思いの丈をこうしたいとかこうありたいとか全部伝えてブチキレちゃってもいいんじゃないかな。
でないと、なにも伝わらないしなにも変わらないと思うよ?」
最終的にはこの結論に至る。
だって勝手な真似はできないし、私は決定権をもつ偉い立場でない。
さらちゃんもどこかで気が付いてはいたと思う。
ただ、不満と不安と苛立ちが入り混ざったその感情を誰かに知ってほしかったのだろう。
話を聞いているうちに落ち着きを取り戻したさらちゃん。
さら「ありがとうございます。他に相談できる 人いなくて。お時間頂き、ありがとうございます。』
なんて、いい子なんだろう。
こんな熱心な若い子を無下にしちゃいかんだろ(ノД`)
そう思った。
わかったようなことを言ってしまったけど、私のその言葉で何かさらちゃんにきっかけができればいいけども…
うまく伝わったかはわからないが、
悩んでいても仕方がない。
足踏みしてして立ち止まっても前進するには、行動しなくちゃ行けないのだ。
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