社会不安症の娘について⑤


病院はわたしが、近くの精神科を検索してなるべく大きくて信頼できそうなところを選んだ。

初診の日は、わたしの立ち会いで診察を受けた。女の先生に診てもらいたいとお姉ちゃんが言っていたので、担当医に希望を伝えた。

先生「少し考えます」

と、だけ返事があり妙な感覚だった。

診察後の待合室、ぼーっと会計までの間待っていると、壁紙に目がいった。

そこには、病院の先生の名前が一覧表になって掲示してあった。

わたし「あ、さっきの先生の名前、佐藤さんだったよね。この病院の院長先生だ。大学教授だって!悪いこと言っちゃったね。先生変えてくれなんて。」

お姉ちゃん「面白い」

まさか院長先生だったなんて思いもしなかった。

お姉ちゃんは、その後、担当医については何も言わなかった。
先生も変わってはいない。

いろんな人を診ている院長先生が担当医なら適切な診断をしてくれるだろう。
わたしも子供もそう思い、通い始めたのが約1年半前。
月に1度診察を受けている。

その間、先生に薦められデイケアを利用することになった。

自己負担が1割で済む自立支援受給者の手続きで役所に行った時、以前、わたしが一緒に勤めていた同僚を思い出した。

精神科に通いながら、仕事をしていた彼女は
表面では見えない心の病みを抱えていた。


わたしが知らないだけで、こうゆう人がたくさんいるんだろうなぁと思った。明日は我が身とはよく言うが、いつ何時誰しもどうなるかわからない。

デイケアは、週に1度だったが、長くは続かなかった。

本人に行く気がないのならと、
無理に行かせることはさせていない。
どんな理由にしろ本人の希望だし、
診察は必要と判断して通っている。


本人の意思を尊重して耳守っていこうと思う。

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