カジノアカン!緊急デモを取材
今日の読売新聞の朝刊をみて、「夢洲カジノを止める大阪府民の会」(以下府民の会) のあるメンバーは、急いで大阪市に連絡したという。新聞には、大阪市がIR事業者に土地を引き渡したと書かれていた。
記事によれば、 IR事業用地は49ヘクタール。この内46ヘクタールをIR株式会社に売却し、残り3ヘクタールは万博の資材置き場として使い、後日売却予定だという。
府民の会のグループメールには、緊急行動の文字が流れた。
府民の会代表の山川よしやすさんは、大阪市役所前を通行する職員らに「石川県では、被災地の人が生活さえままならない状況です。それなのに大阪では利権まみれの万博に税金を注いでいます」とアピールした。
参加者のある女性は手作りの「カジノアカン」幟を持ってきていた。2年前、東京で行われた反カジノパレードの際に作ったものだ。パレード自体には参加できなかったが、デモや集会で活躍する代物。フェルトや家にある布で縫った幟には、暖かさが感じられ、そこには子どもたちを危険に晒してはならないという思いも感じられる。
後半にアピールした「豊中ノーカジノシスターズ」は、各地の集会やデモで漫才を披露する。この日も大阪弁で「子どもたちの未来にカジノはいらんで!」「自分ごととして考えてや!」と道行く人に訴えていた。
17時半から始まった緊急行動の最後には、市役所に向かってシュプレヒコールをあげた。約20人がすっかり日が落ちて、窓に明かりが灯った市役所に向かい、拳を突き上げる。 「カジノを止めるで!」「万博はいらん!」声をあげる人々の中には、元教員の姿も多かった。 子ども無料招待を強行する大阪府市に対し、府民の会は対市交渉や要請行動、学校への情報提供など、地道な活動を続けてきた。今年3月の会場でのメタンガス爆発の際には、各学校を回り、校長に直談判するなど、子どもたちの命を守るために身体をはって動いている人々も多い。
今年1月に大規模な地震に見舞われた石川県能登地方は9月の豪雨災害で再度被災。国や県が復興支援を怠り、万博やカジノに重機を回したことも遠因だと言われている。 日本のどこにもカジノはいらない。命を守れない万博も然りだ。
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