見出し画像

Honda FCのにわかファンがFリーグに浮気してみた話(F2リーグ第11節・アグレミーナ浜松対リガーレヴィア葛飾)


3年目の浮気ぐらい

大目に見てよ……なんて古い歌を思い出した。しかし私は、本格的にHonda FCを観るようになってから今年で4年目だったので問題はまったくなかった(真顔)。ないったらない。

そんな言い訳みたいな話はさておき、ここのところ筆者は少々ストレスを溜めていた。なにせ最後に行ったHonda FC現地観戦はまさかの大逆転負け。おまけに、スケジュールと己の都合で一月以上もHonda FCの現地観戦ができないと来た。すなわち、「飢えていた」のだ。そんな折、ふとした拍子にこちらの記事を見かけた(引用が怒られたらリンクを削除します)。

そうだった。浜松にはフットサルのチームもあったではないか。しかも現在は2部所属とはいえ、れっきとしたプロチームだ(筆者の脳内にある知識では、アグレミーナ浜松はそんなに強くないという記憶がある)。一度、観に行ってみる価値はあるかもしれない。
そう思い立って調べてみれば、偶然にも我が休日に、なんとも都合良く試合が組まれていたではないか。よし、ここはいっちょ偵察(物見遊山とも、見学とも言う)に行ってみよう。そういうことに、脳内会議で相成ったのだった。

てな訳で

9/24(日)正午過ぎ、私は浜松アリーナに立っていた。事務の人に尋ねつつ当日券を無事入手し(ちなみに2,500円。Honda FCの5倍ではあるが、Honda FCが破格なだけである)、12時30分の開場を待ってメインアリーナへと潜入を果たした。
まあこういうことを書くとツッコミを受けそうなので自白をするのだが、まあなんのことはなく早過ぎた。15時のキックオフから2時間半前だものね。仕方ないね。でもせっかくなら開場から入ってみたかったんだ。……と、いうことにしてほしい(時間に余裕は持っておきたいタイプ)。

遠慮がちにホーム側(そりゃまあ浜松市民なのでそうする)の2階席を無事に確保し(やはり前列は気が引けた)、悠然と座る。ちなみに筆者のフットサル知識はサッカーの人数が少なくて狭い版という認識と、後いくらかのルールで止まっている(反則を重ねるとヤバいとか、パワープレイというのがあるとか)。観戦もabemaTVで少々覗き見した程度、である。

結局。入場して即座に動きがあるわけでもなく(そりゃそうだ)、手持ち無沙汰にサポーターが幕を張る姿なんかを見たり、トップにもある旗画像をツイッ……もといXにポストしたりと、のんびりと過ごしていた。

そうして40分か50分が過ぎた頃からだろうか。にわかに状況が変わり始めた。ちょっとしたトークショー(当然なんだが内部ネタなのでビギナーはついていけない)やら、どうやら公式が提携してるらしいアイドルのライブ(若干音が割れていたのが気になるのと、後せっかくモニターがあるなら歌詞が表示されるとビギナーにはありがたいかもしれない)やら、応援のレクチャーやらが始まり、否が応でも勝負への機運が盛り上げられていく。……とは言っても悪目立ちしない程度に付いていくことしかできなかったのだが……。なんともアレだ。ビギナー丸出しである。

SNS活用がわかりやすい件

そんな中で私の目を引いたのは、SNSの活用についてだった。

私の拙いポストで申し訳ないが、このように特定タグを付けてのポストを推奨していたり、動画撮影も60秒以内なら許可してこれまたタグを付けてのアップを推奨していたり。兎にも角にもわかりやすかった。
Honda FCの応援に都田――Honda都田サッカー場へ行っても、とかく写真のアップやタグ付けについては迷うことが多い(JFLにもその手のルールはあるが、規則違反をして迷惑を掛けたくないあまりにチキン化してしまう民)ので、このあたりはあると嬉しいなあと思ってしまった。

なお、試しにポストしてみたら会場で読み上げられてしまったのはここだけの話。

そんなこんなで本題。試合の話

さて。試合前の話が長くなってしまったので本題に移る。だが、結論から言えばアグレミーナ浜松は負けてしまった。
前半は惜しいシュートの応酬の末に1-0で折り返したのだが、後半、あっさりと逆転、そして1-3とリードを許してしまう。
必死の追い上げとパワープレイ――フィールドプレイヤーにキーパーのユニフォームを着せて5人目の攻撃選手にする戦術。当然だがゴールは空になるので諸刃の剣だ(実際、がら空きのゴールに叩き込まれて失点した)――で見事に4-4までは追い付いたものの、逆にパワープレイから終了間際にゴールを叩き込まれて万事休す。最後の攻めも凌がれて残念ながら敗北と相成ってしまった。

とはいえ、終了間際には手に汗握るほどに勝負は熱かったし、応援団と会場の連携がマイクで取られていたのでこっちも気持ちが煽られた。なるべく冷静に観戦したかったのだが、気付けば心は浜松側に向いていた。ホームだし、地元だし、仕方ないね。

さて、肝心の感想であるが、やはり先述のツイートが筆頭となるだろう。
なにせサッカーの半分以下、5対5の10人で行われるスポーツだ。おまけにコートが狭いのでどうしても展開がスピーディーになる……と感じた。
相手を崩すためと思われるボール回しの時間とかもあるにはあるのだが、敵の裏を取って隙を突いたりするなど、一瞬の決断が勝負を分けそうだと、素人目ながらに感じ取った。
後は多分、キーパーが受けるシュートの体感速度がエグいと感じた。2階から見ててもそう思うのだから、おそらく現場はもっと早い。素人目だけど。

総合的な感想~興行と福利厚生、みんな違って、みんな良い~

さて、総合的な感想である。結論から言えば、「時間を調整して、もう一度訪れてみよう」だ。
理由としては、試合が1点を争うギリギリの勝負になったことがやはり大きい。ただ、Honda FCほど沼にハマれるか、バカになりたいと思えるかは、今後次第といったところだろうか。

完全にハマらなかった原因としては、興行ゆえのエンタメ要素の多さにあるかもしれない。試合のリアルタイム解説やアイドルのライブなど、様々に付加要素が見受けられたが、いかんせん初めての人間には文化的について行けないところがあった。
ただ。これについてはHonda FCの観戦でも当初はそうだったので(どうしてもわかる人、慣れてる人向けになるのは仕方がない)、回数を経ると慣れていくのかなとも考えている。つまるところ、今後馴染めるかどうかが大きいということだ。2回目の観戦でどう変わるか、である。なるべくなら今年中に訪れたい。

最後に、率直に思ったところを述べていきたい。無論、どちらが上でどちらが下とか言うつもりは一切ないことが前提だ。
その上で、興行であるプロの試合と、会社の福利厚生の一環である実業団チームの試合では、相応にスタンスの違いが浮き出るものだと感じた。例えばチケットの値段。例えばプログラム構成。例えばSNSに対する姿勢。
なにが正しくてなにが悪いのかという話はしたくないし、そもそもこういう話には正解はないとも考えている。

ただ一つ、思うことがあるとすれば。Honda FCもアグレミーナ浜松も、それぞれの道において栄えて欲しいものである。
少々綺麗事が過ぎるかもしれないし、おこがましいことを言っているかもしれない。だが浜松市民の一人として、そのくらいの願いは持ってもいいと、私は考える次第である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?