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ベナレスという街に僕はいました。 聖なる河・ガンジス川が流れていて。 死ぬためにや…
翌日僕は、アーグラーという街に向かう列車に乗っていました。 前夜。 部屋を離れた隙…
三十年ほど前の話です。 大学の夏休み、初めてのインド旅、ニューデリー到着初日、昼過ぎ…
1990年代に初めてインドに行った際、僕が最も驚いたのは。 とにかく、大麻が氾濫している…
パキスタン北部、ギルギットという小さな街で、僕は乗合ワゴンを下りました。 隣町から約…
ガタガタ揺れるトラックの荷台の上で、僕は思いました。 ――つまり、宿の主人の息子が言…
目を覚ますと、朝になっていました。 すぐに、夜中の出来事を思い出します。 内鍵をかけている部屋の中で、何かが跳ねているような物が聞こえて。 それが、こちらに近づいてきていた。 そして、それにひどく驚き、強く怯えている内に――意識が飛んでしまったのだ。 僕は、慌てて周囲を見回します。 朝日の差しこむ部屋の中、勿論、僕一人しかいません。 僕の持ち物に誰かが触ったような形跡はないし。 他の二つのベッドは、きちんと整えられたまま。 人が使ったような
1. 今から、三十年ほど前、長い旅をしている時の話です。 ネパールのルンビニという村…