見出し画像

母、ドンブラザーズにハマる

「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」を毎週見ている。
これが面白い。

初めて見たスーパー戦隊シリーズは、娘が1歳の頃に放送されていた「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で、途中からの視聴だったけれど、なかなか面白かった。

その後「騎士竜戦隊リュウソウジャー」「魔進戦隊キラメイジャー」「機界戦隊ゼンカイジャー」と続けて視聴しているものの、そこまで真剣に見てたわけではなく、なんとなく日曜朝のルーティン(プリキュア→仮面ライダー→戦隊モノ)で流し見ていた。

ところが、ドンブラザーズに関しては、毎週テレビの前にきちんと正座して見ている。
30分しっかり見る。録画もする。見終わったと同時に、次回が楽しみで仕方ない。もはや子どものためではなく、私が見ている。

とは言え、最初からこんなにハマっていたわけではない。
ゼンカイジャー視聴時に、一度ゲストとしてドンモモタロウが登場した時は「なんだこいつ。うるさいし偉そう。チョンマゲが変。好きじゃない」と思った。
これが次回の戦隊レッドか…愛せる気がしない…そう思った。

それは1話2話を見てるあたりでも変わらなかった。このドンモモタロウってのはなんなんだろうか?なぜ神輿に乗って登場するの?なぜこんなに乱暴なの?ていうか、「暴太郎(あばたろう)」って、なに…??

「なぜ?がいっぱい…」by.オニシスター

だけど、意味が分からないまま30分間ノンストップで展開していき、意味がわからないまま次回へ繋がっていく謎多きストーリーに、私はいつの間にかハマってしまっていた。
キジブラザーとイヌブラザーが思いっきりCGであることも、もはや気にならないほどに。
タロウが死んだ時は、家事が手につかないくらい落ち込んだ。生き返った時は、泣いてしまった。

久々の神輿には胸が高鳴り、感動すら覚えた。いつの間にか、私もドンモモタロウの虜だ。

何が良いって、オニシスターこと鬼頭はるかだ。
はるかが可愛い。とにかく可愛い。
物語は、主にはるかの視点で進んでいる。
急展開に置いていかれがちな視聴者の気持ちを代弁したツッコミをかましてくれるのも、はるかだ。

第一話から盗作疑惑をかけられ、学校では「トーサク」と呼ばれ、時にはパシリのような扱いまで受けている。
それでも登校拒否をするでもなく、クラスメートともそれなりにコミュニケーションは取れている様子。
なにしろ明るい。カラッとしてる。無理した明るさではなくて、多分、もともと自尊心がとても高いのだと思う。

そして気が強い。ただじゃ転ばない。
やられたらやり返す。
メンバー唯一の女性でありながら、敵からの攻撃を受けても悲惨な感じにならないのがイイ。
しかも、殴られても「キャー!」とか言わない。「ぐぇ〜っ!」と蛙のような声をだす。可愛い。

それに加えて、17歳らしい瑞々しさと顧みなさもあって、お供の中では一番タロウに献身を尽くしている。
恋愛感情とは違うだろうけど、それにとても近い情熱で、タロウを支えているのがはるかだ。

どなたかがTwitterで「タロウが主役で、はるかが主人公」と呟いていたが、まさにそうだと思う。
視聴者は、はるかに導いてもらっている。

演じる志田こはくちゃんが、完璧に整った美少女じゃないってところがまた良い。
ちょっとそこら辺にいそうな雰囲気でありながら、表情がとびっきりチャーミング。
んでもって多分ものすごく小顔。
テレビ通じてだとちょっと伝わりづらいけど、オープニングのダンスとか全身を見る限り、すごくスタイルが良いはずである。可愛い。

で、タロウ。タロウは目がヤバい。そこがいい。
人外感がすごい。「悪い人じゃないけど、ヤバいやつ」というのが表情だけで伝わる。

演じる樋口さんの目力もそうだが、多分演じる際に表情をかなり管理しているのでは。

というのが、一度ソノイに斬られてパーティーを離脱した後、お供たちの奮闘によって蘇ってからのタロウは、すごく人間らしい表情をするようになった。
そこでやっと役者さんの表情管理のすごさに気づいた。もともとああいう人外感のある顔をしている(失礼)わけではなくて、そう見える演技を樋口さんがきちんとされていたのだろう。タロウの変化がよく分かる。良い。

サルブラザーこと猿原は、浮世離れしていつも余裕綽々で坦々としているのに、タロウの前だけではものすっごく器が小さくなる。
タロウと話してる猿原は、すごーく嫌な男に見える。それが良い。

キジブラザーこと雉野は、戦隊モノには珍しくごくごくフツーのサラリーマン。…かと思って見てたら、妻のみほちゃんへの偏愛がヤバい。
みほちゃんのためなら世界も滅ぼしかねない、ヤンデレだった。
ただ、それ以外の部分ではかなり良識人で、善人だと思う。このギャップが良い。

イヌブラザーこと犬塚は、逃走中ということもあり、だいたい蚊帳の外。
個人的にも、あまり愛着はない笑
多分これからフィーチャーされていくんだと思うけど。
ただ、だんだんいじらしくはなってきた。
夏美とのやりとりを見るに、多分犬塚はちょっとおバカな気がする。可愛い性格なんだと思う。
毎回、犬塚だけなにも知らないまま話が進んで終わっている。今後の活躍に期待。

追加戦士のジロウは、最初「わぁー!純朴で良い子!こういう子好きー!」と思ったけど、即座に不穏な空気を醸し出してきた。こいつはヤバい。

笑顔でお供の処刑宣言をしたかと思えば、その後もデリカシーのない発言を繰り返し、挙句の果てに登場から1話で闇落ち。
はるかのビンタで闇から復活するも、闇落ち時の記憶は欠落。本人はいつでも、至って善良なつもりというのがタチが悪い。
これまたどなたかがTwitterで「タロウが脳人なら、ジロウは獣人の系譜では」ということを呟いていたが、さもありなん。

それにしても、暴走しすぎで誰も止められなかったジロウを止めたのが、はるかのビンタというのも良かった。強い。やっぱ、はるか、イイ!

ソノイとタロウの関係も気になるし、夏美とみほちゃんとか、ジロウの闇落ち問題も完全に解決したわけじゃないし、今後も欠かさず視聴していくつもり。感想も書いていきたいと思っています。

森崎ウィンさんが歌うOP/ED曲も最高だよ!
カッコいい!

ねじ込まれるジロウ

しかし、オープニングのジロウ、空きスペースにねじ込まれた感が凄すぎて声出して笑ってしまった。確かにそこくらいしか空いてなかったけども!ひとり逆さまって。
撮り直しとかしないんだ笑

この雑さもまた「アリ!」と思えてしまうのが、ドンブラザーズの素晴らしいワチャワチャ感である。大好き!

右側のスペース…バランス…

(なんとなく、ジロウと反対側の空きスペースに、もう1人追加戦士来そうな気がしてるんだけど…どうかな?)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?