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【S15シングル最高R1922最終18xx】序盤元気受けループ

S15シングルお疲れさまでした。今回は受けループで序盤2桁&レート1900到達という、自分でも想定外の速さで記録更新をすることが出来ました。一方で、先月の構築記事にて汎用性の高く強力なポケモン(瞑想ラティオス、挑発ジャローダなど)が認知された影響もあってか、ただ受け回すだけの受けループにとってかなり逆風な環境であるように感じました。自分で対策を練ることが出来ず、結果的にかなりレートを溶かして見る影もなくなってしまったのですが、逆風な構築で戦うのは厳しいという新たな知見も得ることが出来ました。当たった受けメタの半分くらいは巧み悪テライーユイや瞑想ノイズラティオスで、隠密ハピに早く気付くことができればもう少し勝ち続けることが出来たと思うと、悔しい気持ちもあります。

一か月通しての感想は「あまり勝てなかった」というものではありますが、序盤元気だったおかげで新たな景色が見れたりと得る物も沢山有ったので、今回も記録として残しておきます。並びが先月と全く同じで調整や持ち物もラウドボーンとハピナスをちょっといじったくらいなので、先月の記事や、加えてここ数か月のorionさんの記事も見て頂けるとより分かりやすいかと思います(構築の原案がorionさんなので、是非orionさんの記事をご覧ください。とても分かりやすく書かれていますm(_ _)m)。

ドヒドイデ@ゴツゴツメット テラス毒
呑気H252B244D12

主に対水ウーラオスや水ポン要因。水ポンがグライやラッシャでは絶対勝てないので、水ポンを見たら初手置きします(当たった水ポンの9割が初手置き、100%身代わり持ちだったため)。水ポンが剣舞の場合はラッシャでテラス(ドヒドで毒菱を撒いておくとTODし易いです)、宿木の場合はテラスして身代わりを壊した後、毒々を嫌って身代わりを押してくると予想できるのでラッシャ引き→再びドヒド引きで対処します。身代わり持ちが多く基本的に
打つ技は毒突きですが、水テラで身代わりが一回毒突きを耐えるようにしたり、勝てないと悟って引いてくるなど相手の行動が人によって異なるので、余裕があるタイミングで毒菱を一回でも撒いておくと展開を有利に進めることが出来ます。タイプが優秀で唯一両受けがある程度できるポケモンですが、眼鏡持ちの特殊だったり黒霧がない関係上物理でも積み技を持っていると選出段階で終わったりするので、意外と出し所が難しいと感じました(鉢巻ウーラがいる場合はドヒドを出したいが、ブリがいるとただのお荷物にしかならない、など)。水ポンに有利を取れますが水ポンドクガの並びに一度も勝てませんでした。

ヘイラッシャ@食べ残し テラス妖
腕白H252A4B228D20S4

今期地割れがなければめっちゃ弱いと感じたポケモン(あくまで個人的に意見なのでご了承下さいm(_ _)m)。サブロムで地割れ→地震に変えて戦ってみましたが、如何せん火力がなかったので個人的にはあまりしっくりきませんでした。確実なダメージソースであること、鋼タイプや電テラへの圧力、頑丈ブリに対してダメージを与えられる点などが地震のメリットであると感じました。一方で地割れは特殊アタッカーの着地に対して確率ではあるがかなりのリスクを付けられる、圧倒的不利な展開でも一匹持っていくだけで逆転できるなどのメリットがあります。地震が欲しい場面を感じて地震を使い始めたものの、電テラのパオやウーラには雪雪崩でそれなりにダメージが通ること、こちらから運ゲを仕掛けれず相手側の運ゲー(怯みや一撃技)に屈した際に単純にしょうもないと感じる事(非常に良くない。ただ、相手が零度連打ならこっちも地割れ連打でじゃんけんした方が面白い、打ち負けても納得出来る)などから、自分は改めて地割れの方が勝率に繋がると感じました。零度パオやブリ+鉢巻水ウーラ、クレベを出しにくいときに来るトドロクツキなど、ラッシャだとかなりきつい展開というのもいくつかあり、地割れが当たらなければ積みに強いだけのポケモンでしかないですが、守るによる相手の打点の確認、残飯による蜻蛉サイクルへの誤魔化し、地割れによるブリの特性確認など、幅広く対応できるのがこのポケモンの強みであると感じました(クレベをあまりうまく使えないのは内緒です)。ラッシャの守るで眼鏡カミの技を確認した後、1サイクル目からハピ引きに物理を合わせられる展開が何十回とありましたが、眼鏡ムンフォにラッシャで居座る勇気は持ち合わせていないので素直に行動していました(安定行動を続けて勝った試合が結構あったので、読みを鍛えたいと思う反面何が正解か分かりませんでした)。

ハピナス@毒バリ テラス鋼
穏やかB244D196S68

Sの速くブラム大地挑発を持っているアカツキによく当たるようになったため、終盤になって変えました(19到達した2月13日時点では前期と同じ調整の毒針持ちです)。Sは無振りアシレーヌ+4だそうです。19到達後サブロムで潜っていると球ブラムで半分持ってかれた後ボディプで消し飛ばされたり、巧み悪波イーユイや鋼瞑想ノイズラティオスに負けまくったりと散々でした。一番びっくりしたのは祟り目ドラパの格闘テラバで吹っ飛ばされたことですかね、天才ですあれは。大体上記のイーユイやラティオス、速い挑発orボディプアカツキ(身代わりアカツキもいました)に破壊されて、「マントだったら多少は勝ちを拾えるかも」と気付いたのもメインロムを溶かした後だったので、もう少し早く気付いていれば…と言ってもしょうがないなという感じです。実際にはハピばっかり破壊された訳ではなく、グライが完全にお荷物になる試合やブリ+鉢巻ウーラ、ゴテラ呪い塩など色んな方面で崩された一か月でした。

ラウドボーン@特性ガード テラス鋼
図太いH236B244C20D4S4

主に炎ポン&対受けメタ枠。ジャローダやアマガ、バシャバトンに出していました(対バシャバトンはほぼ負けました)。物理受けにはほぼラッシャを出していたのであまり出さないポケモンです(実際出てこないことがかなり読まれていたかも)。身代わりや鋼ラティ系にフレソンでなんとか抗うのが主な役割ですが、身代わりを貼られて後出しからだと厳しい展開もあり(バシャバトンや呪いキョジオ)、基本的にラウド出さないといけない時は圧倒的不利から始まる試合が殆どなので、かなり願望ポケモンでした。岩ジャローダに初手ラウドを合わせることで、初手テラスからのフレソン連打で序盤はそれなりに破壊してくれました。

初手鋼テラス一点読みからのジャロ→HD炎ポン引き→炎テラバジャロの展開で消し飛ばされた時は意識が飛びました(ラウドがテラス切らなかったらジャロと炎ポン2体とも消し炭になってるけどどうしてんねん)。

クレベース@厚底ブーツ テラス格闘
腕白H252A4B252

トドロクツキがあまりいなくかったので助かった、というのが感想です(絶対クレベ出さないと負けるので)。トドロクツキは怯みで強引に突破してくるので苦手です。カバツキのような構築には当然クレベを投げるのですが、叩きでブーツを失った後ステロ+龍舞からの攻撃で受け出しが全然効かなかったり、アクロバットがあるせいでテラスを切れなかったりと、サイクル下で順当に崩されたりするのであまり信用していません。相手の構築にパオグライが見えたらグライ引きに氷柱を合わせたいですが(パオママンバレルグライロンゲイーユイのやつ)、パオ→イーユイ引きされた時には言葉も出ませんでした。鉢巻パオに対してはテラスを切ると氷柱と砕くのタイプ受けがクレベ+ドヒドorラッシャで可能になりますが、サイコファングを持ってる個体が多いのであまり上手くいきませんでした。結局鉢巻パオにもトドロクツキにも全然勝てなかったのが何ともという感じです。

グライオン@毒々玉 テラス竜
陽気H212B68S228

今の受けループで一番強いと思っているポケモンです。全然受けれないのにめっちゃ強い。グライオンで勝てるか勝てないかで勝負が決まると言ってもいいくらいだと思ってます。どんな不利状況でも居座って毒を打ち続けるだけで全てに勝てそうであはありますが、19に到達した時には上位帯だからといって全ての初手水ウーラに対してテラスなしで毒を打つだとかそんなことは全然しておらず、ウーラには素直にラッシャ引きをひたすら続けていました。そうするといつか相手がバグって水流や氷技で居座ってくれるので、安定行動を重視して勝っていました。ただそれ以降の試合はありとあらゆる相手に読まれまくったので、安定行動では勝てないポケモンになってしまったのが残念です。例えば初手パオやアカツキ、カミなど一度守るを見せた後、ハピやラッシャ引きを読んでの釣り交換をもう何十回されたか覚えていませんが、釣り交換をしてくるかどうかも相手次第だからと安定行動を延々と取っていました。安定行動で勝てるのが大事という言葉を信じつつも、結局勝てなかったのでそういうことなのかなと感じています。読まれに読まれまくったので、当たる全プレイヤーが対受けループ特化トレーナーのように感じて怖くなりました。シーズン通して対受けループには勝つという意識がかなり強かったのかなと思います

選出について


グライハピラッシャ:ほぼこれです。鉢巻ウーラならドヒド、岩ポンはクレベ、炎ポンは叩き以外ならラウボなどやりようは色々あるんですが、グライハピラッシャで出さないと色んなパターンを総合した時に負ける確率が高くなると感じたので、これしか出させてもらえない試合が多かった、というのが感想です。なのでブリ+ウーラ+炎ポンまで見てドヒドなんて出せないので鉢巻水ウーラ持ってくるだけで簡単に破壊できますし、特殊3Wにボディプ紛れ込ませたブリとかで簡単に破壊されます。

その他の選出については、orionさんが前期の記事で詳しく紹介してくださっているので、是非ご覧くださいm(_ _)m

きついポケモン


ジャローダ:ラウドで勝てなかったら勝てません

テツノカシラ:ノイズでも放射が通るので瞑想でなんとか抗うことが出来、マントならまず負けないかなと思います。ただショック持ってると勝てません。

ゴテラ呪いキョジオーン:ヘイラッシャの地割れをなるべく通してもらい、しかも当てないと勝てません。当てたら勝てます()

鉢巻悪ウーラオス:あまり当たりませんでしたが、対悪ウーラはグライで一回居座って毒打ってるので鉢巻だと消し飛ばされます。身代わりで何とか暗強のPPが枯らせるといいかな~…みたいな感じです。

鋼スケショカイリュー:カイリューには一旦グライで毒を打ちますが(冷ビとかもいるのでいきなり裏目の場合もあります)、いきなりテラススケショのやつもいれば、テラスなしで一旦龍舞してくるやつもいるので正解が分かりません。ラッシャに引いてもスケショ連打が結構痛くて(テラスアイへがあるので妖テラは切れない)、地割れが当たらないと眠る連打しかすることがなくなるのでまずいです(死ぬ前に地割れ当てて全試合解決してました。ごめんなさい)。

無理なポケモン


速い挑発&大地ブラム持ちorボディプアカツキ

グライオンからの打点が一切ないポケモン:これはマイナーが多くて、デカヌカップで身代わり挑発風船ヒスイハリーセンに当たってすることがなかったり、身代わり水テラスフライゴン、風船通せんぼうゴテラキョジオーンなど、やりすぎではというような受けメタにもかなり当たりましたが、正直受けループ相手ならやりすぎくらいでもいいかと思います。カイリュー→キョジオ引き一点読みで地割れ当てたり、呪い1積みのキョジオに上から地割れを当てたりと、超願望ではあるものの確率で勝ててしまうので、メタるなら徹底的にやるのがおすすめです。こちらの心が折れます。

未来予知ラティオス(ラティアス)&ウーラオス:ハピでウーラに毒針or放射(悪にはそこそこ通るが水に通りが悪い)を打ち、ラッシャが未来予知+ウーラの攻撃はなんとか耐えるので、自分が当たった相手はなぜかウーラを引いてくれるので、ラッシャで眠ってなんとか…いや無理ですね。

序盤を頑張ることの大切さ

自分は今まで序盤から終盤にかけて、それぞれ程々に潜るような形で対戦をしていましたが、序盤なら受けループでかなり勝てるのではという思い付きのもと、今までよりも序盤からエンジンをかけて潜るようにしてみました。自分の思い付きは案外当たっていたようで、安定行動をひたすら意識して丁寧に対戦を行うことで、左程多くない対戦数で最高レートを大幅に更新することが出来ました。構築記事を読んで瞑想マントラティオス等が増えて今後受けループが逆風になるかもしれないということは何となく考えていたので、序盤に頑張って良かったと思っています。

レート1900に到達したのが2月の13日で、そこからサブロムを回しているとゴテラ呪いキョジオや瞑想ラティオス、またその他の受けメタが明確に増えていることが分かりました。結局シーズン全体を見るとあまり勝てる構築ではなかったと感じています。受けループを使って感じたのは、安定行動が理解できていれば、構築相性で勝負が決まるということです。単純な話をするとどんなに上手いプレイヤーでも、積み技がなく単純な火力で全く押し切ることが出来なかったり、対策枠が存在しなかったりすれば、安定行動だけで勝つことが出来、また、こちら視点相手の勝ち筋を潰せていなくても、相手の判断で降参がもらえる点も非常に大きいと感じました。実際、相手の裏や展開次第ではまだまだ勝敗が決まらない場合でも、序盤だとかなり降参勝ちを貰うことが出来ました。

受けループが構築相性で勝負が決まりやすいため、一定確率で勝ちが回ってくる強力な構築であり、また、序盤では受けループの対策が薄いため勝ちやすいということを学びましたが、序盤に頑張ることで得た物は他にもあります。それは、「普段は絶対に戦えないような上位プレーヤーと戦える」ということです。自分が序盤から順調にレートを上げ続けることが出来たから、というのも大きいかと思いますが、序盤と終盤を比べると対戦をしている人数は大きく異なり、中盤・終盤では遥か上のレート帯にいるような強者の方々と、序盤であれば対戦できる可能性がかなり上がるのではないかと考えています。序盤だからこそ潜っている上位プレイヤーの数が少ないというのは勿論そうなのですが、毎シーズン序盤から潜っているという強者の方もそれなりにいますし、やはりそういった方々と戦うことで得る物は非常に大きいと感じます。自分は今期、最終日レート2000から潜るような強者の方々と何回か対戦することが出来、よく見るようなポケモンで固めたスタンパの方もいれば、ボーマンダやエーフィ、霊獣ランドといったマイナーを組み込んでいる方もいて、勝った試合もあれば負けた試合もありました。明確に受けメタを組み込んでいる方、見えない形でメタを組んでいる方、プレイングで圧倒してきた方、対策が薄く勝つことが出来た方など様々でした。戦って感じたのは、強者の方と戦って勝てたという喜びよりも、強者の思考やプレイング、構築の組み方などを肌身で感じることが出来たという喜びでした。ここ数ヶ月で、ポケモンで強くなるには強者の思考を学ぶのが一番だと感じました。自分は強者のプレイ動画を見ただけで上手くなれるようなタイプでは全くなく、そのプレイに至った思考まで学ぶことで初めて成長できると感じていますし、実際に受けループで分からないことがあればひたすらorionさんに質問をしアドバイスを沢山貰うことで強者の思考を学び短期間で大きく記録を更新出来たと感じています。強者の方のアドバイスを聞くと、自分とは見えている世界が全く違うんだなということが非常に多くあります。
なので、個人的な意見にはなりますが、強者の方から学ぶ、その機会は多ければ多い方が良いというのが今期の序盤元気から得た考え方になります。

おわりに

今期は受けループをメタられすぎて、3月になったものの序盤元気をするモチベーションがあまりありません。とりあえず構築記事は記録として残しておこうと思い書いてみると、思いの外長くなってしまいました。少しでも読んでくださった方々に感謝を申し上げますm(_ _)m

自分は就活生なのでこれから忙しくなり、もしかするとあまりポケモンに時間を割くことが出来なくなるかもしれませんが、これからもポケモン対戦を続けていく全トレーナーの方々を応援しています。


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