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ワイン・カントリー

ネトフリのオリジナル映画、ワインカントリーについて。 
エイミー・ポーラー監督デビュー作品です。
女性同士のやり取りがリアルな映画が好きで、なんとなくネトフリパトロールしてた時に偶然見つけました。あまりに好みの映画です。
もう何度観たか数えるのもやめました、それくらい観ております。大変お世話になっております。

同じピザ屋さんで働いていたことがきっかけで仲良くなった女性6人、長年の親友グループ。
そのうちの1人、レベッカが50歳を迎えるので、ナパ(カリフォルニアワインの名産地だそうです。)に集合。
まあ何も起こらない訳もなく、それぞれが抱える問題も噴出、最後は坂を全員で下ります。本当に下るんです、転がったり飛んだりしながら。
土手みたいな段ボールをお尻の下に敷いて滑りたくなるような急こう配の坂を。
個人の抱える問題を乗り越える、という精神的な開放を個性出しながら表しているのかな。と思いました。明るく、悲観せず、みんなで行くわよ〜!まず私!というテンション。強かさ丸出しでとても良い。こうありたいですね。

何故、崖を下ることになったのかというと、私の大好きなマーヤ・ルドルフ演じるナオミが蛇に咬まれてしまいます。
早く病院行かないと!
でも自然に囲まれて電波ない!
あ、あそこに第1村人発見!
助けて!
聞こえないみたいどうする?!
行ったれ!!    …です。
序盤、膝の手術したと言ってたヴァルが先駆けて出発します。なんとか病院に着き、結果問題無かったんですが、その医者(若い男性)の態度にブチギレて文句言いまくるのが凄く好きです。
「シフト終わったらママに迎えに来てもらうんだね!!」ってね。こういうセリフ大好きです。

この旅行の為に、エイミー・ポーラー演じるアビーが昔の写真を載せた日程表を作るんですけど、それを見て感慨深くなったレディ達が珍しく大人しくなるんです。
めっちゃ気持ち分かります。胸が熱くなるよね、そんなの。
私にも高校時代からの大親友が居て、彼女とこの映画を何回か観てるんですが、初見このシーンで涙目になっていました。
泣くの早くない?!と思いつつ、分かるよ、こんなの作られたら泣くよね。にしてもスタートダッシュ凄いね。と涙目に気付かないふりして思っていました。
こういう気遣いというか、粋な計らい凄く良いですよね。大人になってもずっと親友で居続けるのは簡単なことではないですから。
ましてや女性6人のグループなんて、すごく難しいですよね。
今回の旅行の主役、誕生日を迎えるレベッカも「女同士ケンカ楽しんで」と旦那から言われたと。
なんで女が集まるとケンカするって思うの?と愚痴をこぼします。本当にそうですよね。この手のズレた偏見は世界共通なんでしょうか。
ケンカするのは性別関係ないのにね。
この後しますけどね、ケンカ。

酔って踊ったり、新たな出会いにウキウキしたり、旅自体を凄く楽しんでる彼女達の姿を見てるのが良いんですよ。とにかく楽しんでいるんですよ。
それなりに歳を重ねた女性が頭振って!踊って!酔ってる!なんてなかなか見ないので、新鮮さもあり、羨ましくもあります。
酔うなら綺麗に酔いたいけど、歳を気にして、周りの目を気にして踊れないなんてつまらないですもんね。レストランで出て来たちっちゃいポップコーンに文句言って汚い笑顔でニッコリ笑う夜があってもいいですもんね。

最近、とにかく友情というものに感謝する毎日です。自分に起きた事は何でも話してしまうタイプだけど、辛い事や悩み事をあんまり人に言えなかったんです。格好悪いじゃん✌🏻みたいな。
でも最近言えるようになって、友人らは寄り添ってくれて本当に恵まれてるなと感じています。
そういう存在が身近に居てくれる事、素晴らしくありがたい、奇跡ですね。こんな私とつるんでくれてありがとうと思います。
そんな存在が何人もいるこの映画の主人公達、素敵ですね。私にも素敵な友人達がいるけど、流石にこの人数でずっと繋がっていられるのは羨ましい。

初めてこの映画を観終わった後、私と親友もこんな風にありたい、節目の歳の誕生日には盛大に祝って花火でも打ち上げたいなんて考えてシャワーを浴びながら泣きました。
情緒不安定だな全く。

映画のラスト、みんなで病院を出て全身に風を浴びながら妙にスッキリしたドヤ顔を見せてくれます。友人関係も更に強固なものになり大満足、大団円。
良い映画です。
どこか飛び抜けた映画ではないけど、この映画を見つけられて良かったと思います。

パワフルな女性が出てくる映画が好きな人は是非。

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