雨の話について。
昔から、雨が好きだ。
雨が奏でる音。
枯れて無くなったはずの大粒の水が傘に落ちる音も、
晴れた空に、落ちてくる透明な水の音も、
全てが心地よい。
雨によって生まれる情景も好きだ。
図書館から眺めるあの風景も、
雨上がりに水たまりや雨粒が光で反射するあの光景も
ひっくるめて好きだ。
(ただし、物理的なものは嫌い。雨には濡れたくない。)
そんな雨という事象から発生するものの中でも、
あの匂いは特別に好きだ。
そう、名前にもなっているpetrichorだ。
ギリシャ語で「石のエッセンス」。
あの、独特な匂いが忘れられない。
そんなPetrichorのメカニズムは以下のようになっている、、、らしい。
このようなミクロレベルの事象が、ここまで自身に影響を及ぼしていると考えると面白い。
興味が湧いてくる。
その調子で調べていると以下のような記述もあった。
プルースト効果。
もしかすると、自分には雨に関する特別な思い出があるのかもしれない。
下校時間に濡れながら友人と駆けて帰ったり、
はたまた、青い春を涙が薄めていたりしたのかもしれない。
脳裡の中にはないが、ただ鼻腔をくすぐるあの匂いが覚えている。
そんな朧げな思い出を浮かべながら、
思いっきり濡れて帰るのも
たまにはいいかもしれない。
明日は透明水曜日。
都合のいいことに予報は、雨____。
…とはならなかったが、
何かいい思い出ができるかもしれない。
追伸
ペトリコールの引用に
「まずは一つ目は、」とあったが、
雨の匂いにはもう1つあるらしい。
雨が上がった匂い、Geosmin。
ギリシャ語で「大地の匂い」。
化学式:C12H22O
気になった人は調べてみてはいかが?
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