福岡市教育委員会に交渉申し入れを行いました。

福岡部活動問題レジスタンス(PLUM)は2024年6月24日メールにて福岡市教育委員会に対して地公法55条に基づいた交渉の申し入れを行いました。

今回の交渉は部活動問題を中心に、教職員の働き方全般に関わる内容も織り交ぜました。
以下項目を載せます。ぜひご覧ください。


1.    部活動顧問を強制しないことを求める。

給特法の下、勤務時間外の部活動指導は自主的・自発的勤務と整理せざるを得ない状況下で全員顧問制の名の下、部活動顧問を強制することは労働時間外に勤務を命じていることと同じである。

2.    部活動顧問希望調査に必ず、顧問を「希望する」「希望しない」の選択肢を設けることと、別途自由記述欄を設けることを求める。
上記の通り部活動顧問を強制することは実質的な時間外の労働を命令していると言わざるをえない。市内すべての教職員が条例通りに働くことができるよう、部活動顧問を選択制にすることを要求する。

3.    部活動ガイドラインを大幅に超える下校時刻を設定しないことを求める。

福岡市では41校もの中学校が下校時刻を19時以降に設定している。内3校では、下校時刻が19時30分と設定されており、16時に部活動を開始する場合、3時間30分も活動することとなる。このように大幅にガイドラインを超えているにもかかわらず放置されているのが現状である。生徒と教員の健康のために一刻も早くガイドライン違反を是正することを要求する。 

4.    部活動顧問希望調査に労基法や勤務時間条例等を併記することを求める。

5.    朝練の廃止を求める。

朝練は労働時間(使用者の指揮命令下に置かれている時間)ではなく、生徒や教員に万が一の事が起きた場合、責任の所在が不明である。 

6.     部活動顧問希望票の作成や集約は管理職が行うことを徹底することを求める。

7.     部活動顧問の委嘱の前には管理職が各教員に顧問を持つ意思があるか確認することを求める。 

8.     部活動委嘱アンケートを校務分掌とは違う紙でとることを求める。

9.     福岡市立中学校では、教員が昼休憩を取得しずらい環境が常態化している。条例通りに働くことができるよう、教育委員会が主導となり実態の把握と改善を求める。 

10.    外部からの電話は勤務時間内のみの対応とし、勤務時間外は留守電に設定することを徹底することを求める

11.    暑さ指数31度以上は部活動を含むスポーツ活動を中止することを求める。

12.    土曜授業の廃止を求める。

現在年に数回ある土曜日授業は生徒・教職員共に全く望んでいないものである。来年度から市内すべての学校で土曜授業を廃止することを求める。

13.    公務用PC入れ替えを求める。

現在教職員が使用している校務用PCはスペックが著しく低く、ワードとエクセルを立ち上げるだけでフリーズする粗末なものである。この低スペックPCでは、いくら教職員が早く処理しようが、PCの処理を待つ時間が長くかかってしまい、教職員の長時間労働の一員になっているとすら言える。

14.    生徒の登校時間を教員の勤務時間以降に設定することを求める。

生徒の登校可能時間が教員の始業前に設定されている学校がある。労働時間(使用者の指揮命令下に置かれている時間)ではなく、生徒や教員に万が一の事が起きた場合、責任の所在が不明である。

15.    PTA会費などが教職員の同意なく給与から天引きされている状況の是正を求める。

これは労働基準法24条違反の状態が放置されていると言わざるをえない。誰が天引きの処理をしているかの情報提供を要求するとともに、直ちに天引きに関する同意書を作成することを要求する。

あとがき

以上の内容を市教委に送りました。どのような反応が来るか楽しみです。
福岡市や福岡県で働いている教職員の方、PLUMはいつでも組合員を募集しています。
部活動顧問をしたくない、現在の部活動には問題があると思っている方はぜひ問い合わせてください。

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https://note.com/clean_orchid369/n/n8a282d4178a7

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