モニタリングについて

金融機関はお金を預かり、お金を貸して、その利鞘で食べていくわけで、お金を貸す先はとても有難い存在なわけです。

事業会社でいう所の
・仕入先=預金をしてくれる方。
・販売先=借入をしてくれる方。

そんな有難い存在なのですが、困った存在にもなるのです。

事業会社では、売上金の未回収を防ぐ為、与信管理を行い、取引開始時や与信枠を超えた際に信用調査(帝国データバンクや東京商工リサーチ)を行っていたりすると思います。

そして、回収に懸念がありそうだと、保証金を積んでもらう等の交渉を行う。

金融機関でも、貸出先の業績が悪化し、返済に懸念が出始めると、追加の担保交渉等を行ったりします。(とは言え、そんなに不動産を持っていない先が多いので現実的ではないですが)

特に貸出金額や未保全金額が多かったりすると、金融機関の経営に与えるダメージが大きくなります。

そこで、貸出先のうち一定の基準を設けて抽出し、大体月に1回等、定期的に業況の確認を行います。試算表を貰って、日報にコメントしたり、別途報告を行ったり。これをモニタリングと言ったりします。

これがダルい。
時間も掛かるし。

なぜ悪いのか?という点を起点にヒアリングしていくのでまぁ感じも悪い。

そして、このモニタリングは金融機関担当者の能力と熱意で大きく性質の異なるものになると思います。

ぶっちゃけ、本部から言われてるから、何となく月商聞いて上がった下がったを記録する。
または、利益が出てないから経費の削減を助言した旨日報に記載する。

結構こんな担当者も多いです。

人も減り、時間が無いから仕方のない部分もありますが、、。

ただ、金融機関がバリュー笑出せるのはここ何だと個人的には思っています。

企業を改善していくには、まずはファクトを集めないといけない。
そして、経営者の動機付けをコーチングすることや、ファクトを特徴付けて仮説を立てて検証していく。
何度も繰り返し、粘り強く。

よく、あの会社は経営者のやる気がないから、駄目だ、とか、悪化の要因を理解出来てない、なんて片付けてしまうのですが、絶対にそんなこと無い。

むしろまさにその言葉は担当者自身のことを現している。
経営者のやる気を引き出せてない。
悪化の要因を本質的に理解出来てない。

そういったことを自戒し、モニタリングに臨もうとしています。気持ちだけは。実際には全然ダメダメ。

本部が絡んだモニタリングだけはマジで勘弁して欲しい。午前全部潰してきやがる。そんでしょうもないこと聞きやがる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?