57.学習性無力感のかたちをした人
どうしてあげたらええんやろうかと思う。
そういう人には、きっと僕のようにのらりくらり生きてきて、大した悪意にも触れたことのないような男の言葉は響かないんだろう。
今まで関わってきた友達も、家族も、あんなに迷惑やった親父ですら強い悪意を持った人ではなかった。
強制的にへし折られるという感覚を直接経験したことのない僕にはとても踏み込めない領域で苦しんでいる人がいる。
悲しくなってしまうな。
最初から完璧にできる人なんていないのに、最初の時点で拙さを嗤われることは往々にしてある。
あるいは、何度も繰り返して覚えていくような事柄なのに2度目のチャンスももらえず「できない」と判断されるなんてことも数多く。
1回ミスれば強制終了なら僕なんてもうなんもできひんわ。
何回同じ劇場で出番の順番間違えたと思ってんの。時間も忘れるし荷物も忘れるし人の話は聞かれへんし迷子にもなるし。
僕より絶対ちゃんとしている人ほど他人からの「できない」という判断に潰されてしまっているのがとても悲しい。
できない拙いと嘲笑う人達、僕のできなさ拙さを見たらバグって死んでまうんと違います?
気づいていないだけで僕も嗤われてきたのかもしれませんが、嘲笑に気づけている彼ら彼女らよりも僕を指さして笑えばよろしいのに。
僕はもう文句なしのアホなので不平不満も言いませんし、そうやってケラケラ笑われることがある種本職でもあるので構わないです。
何をしたって駄目だと自分を卑下する人が僕から見ればなんでもできる人やったりする。
そういう人は、ある程度他人からのハードルも相まってはなから何にもできないと思われている僕もよりもたくさん失望の目線や言葉を投げかけられてきたのだろう。
学習性無力感という言葉を知ってああこの人達の事やと思ってしまった。
とても悲しい。素敵な人達なんやけどな。
あ、そういやクリスマスやんね。
皆さんはサンタさん来た? 僕は起きたら枕元に何もなかったどころか枕もなかったです。寝相悪すぎて蹴飛ばしたくさいです。
ℳ𝑒𝓇𝓇𝓎 𝒞𝒽𝓇𝒾𝓈𝓉𝓂𝒶𝓈𖠰𐂂𖣂𖢔𖠋𓍄𓋜𓐬
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