100%ではない150%の力で打つ

洪家拳に限らず武術の型を打つ時は相手を殺すつもりで打たなければならない。

昔、翻子拳の馬賢達老師が翻子拳の套路を打つ時は100%ではなく150%の力で打たなければダメだとおっしゃっていたそうだ。

私の良く知っているムエタイの伝説のトレーナー、チャーン先生もミットを全力で蹴らせる。

脱力だとか身体操作とかは一切言わない。

プロの格闘家でも試合前の追い込みのミットでは必死の形相で打ち込んでいる、そこにはノーモーションで打つとか身体操作とかそんな要素は一切ない。

色々と例を挙げたがコレこそが内功というもの。

洪家拳は五形の気が重視される、肝、心、脾、肺、腎、と。武術は先ずは目が重要で目が活きるとそれに直結してる臓器、肝が活きる、肝は怒りの感情と直結してて闘争心が湧く、肝が活きると心が活きる、心臓が活きると血液の循環が良くなっていわゆるテンションが高い状態になる、心が活きると脾が活きる、脾は筋肉と直結してるので力が湧いてくる、脾が活きると肺が活きる、そうすると大きい声が出て迫力が出てくる、肺が活きると腎が活きて腎は骨と直結してるので脊髄反射の影響で動きが速くなる。

このように武術は内面の感情から内臓にアプローチをかけ力が出てくる。力を入れるのではなく力が出てくるのである。そのためにも武術の型を打つ時は相手を殺すつもりで打たなければ内面の力が出てこない、最初はたとえ動きが硬くなっても全力で打ち込んだ方が良い。

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