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#8 腫瘍摘出緊急手術

♡Mayu♡です。前回は後遺症のことをnoteに綴りましたが、今回は脳腫瘍の続きです。


ゆっくりした時間を過ごしていく中で、事態は急変しました。

私「目が見えない気がする。というか、この大きな文字すら見えないんだけど、、、」

そう母に独り言のように呟きました。すると、母は突然ナースステーションに駆け込みました。
母「うちの娘が目が見えないと言っています。お医者さんをすぐに呼んできてください」と。

しばらくしても誰も来なかったので、再度母はナースステーションで医師を呼んでもらえるようお願いしに行きましたが、担当医は手術中で手が離せないとのことでした。

その後、面会時間ギリギリになってようやく担当医がやってきました。

担当医「目が見えないって本当??」
私「見えない気がするんですよねー。」
担当医「今挙げているのは何本指に見える?」
私「わかりません。でも、手術日まで時間あるから待つしかないんですよね?」
担当医「ちょっと待って。手術室が空いているか今すぐ確認してくる。」
私「え、、、」

と言って担当医は退出しました。母の顔は真っ青なように見えました。今でも鮮明に覚えています。

しばらくして、担当医が戻ってきました。
担当医「毎週水曜日は基本手術はしないが、緊急性を要するため、明日手術を決行します。ただ、緊急手術が午前中に1件あるので、それが終わり次第すぐに手術をします。」
母「お願いします。」

手術前日の夜ご飯以降は絶食となり、翌日は確か9時以降は絶飲食となりました。

手術を待っていると、前の手術を早めに終えた担当医から「13時より手術を開始します。準備を済ませておいてください。」と言われました。
面会時間外の早めの時間だったので、看護師さんに何もかもお任せして、私は車椅子で手術室へ。

手術室で、氏名を名乗った後、手術に係る全員が患者番号、氏名を点呼し、呼吸器を付けられました。
オペ看「緊張しないでね。」
私「緊張してませんよ〜」

医師A「ゆっくり眠くなるよー。深く深呼吸して。スー、ハー、スー、ハー」という声をかけられているうちに私は眠りに落ちました。

手術開始から13時間後の深夜2時、手術が無事終わった旨を家族に伝えられ、私が起床したのはお昼ごろでした。

担当医「おはよう。ここはICU(集中治療室)。とりあえず絶対安静にしてて。」と言われました。

絶対安静とは言われても、起き上がれるだろうと安易に考えて起きあがろうとしたら全く動かない。右手は多少動いても左手は全くと言っていいほどピクリともしない。
どうなってるんだ私の身体。。

と思っていたら、ちょうどICU担当の看護師さんがやってきて、看護師「手術お疲れ様。よく頑張ったね。」と褒められました。
私は「ありがとうございます。」と言いたかった。でも、声すら出せず、看護師「声はそのうち少しずつ出るようになるから安心して。」と言われましたが、不安でたまりませんでした。
そうこうしているうちに、担当医が家族と話している声が聞こえてしまいました。
担当医「10日間が山場です。生死が決まります。」という内容でした。私はそれほど死にかけてるんだーと初めて自身がおかれている状況を知りました。

続きは次回。


※本記事は2020年当時に私の身に起こったことを振り返りながら記事にしております。

2023.03.30記
2023.06.08追記

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