第15回 情報リテラシー論 『デマや詐欺と進化する技術』
SIMスワップ
我々がインターネットにおいて利用する個人情報などを取り扱う際には、悪質なハッカー等に個人情報を盗まれないよう、慎重にならないといけません。個人情報を盗まれてしまうと、簡単に自分のスマートフォン機器等が乗っ取られてしまい、それらの管理も出来なくなってしまい、銀行口座の預金なども盗まれてしまう危険性があります。
こういった、スマホが乗っ取られてしまう被害は、SIMカードの情報を盗まれてしまうSIMスワップというサイバー攻撃により、受けてしまっている可能性があります。
このサイバー攻撃に関しては、まだ2023年現在の日本において、詳しい情報などが出回っていない状況であるため、気を付けておく必要がありそうです。
日常における『SIMスワップ』対策
明確な対処法はわかりませんが、日々の生活の中で、ちょっとした対策をしておく事は可能です。我々がスマホ等を取り扱う中で利用するウェブサービスなどにおいて、簡単にIDやパスワードを入力しない事で、危険性も減る事が考えられます。
FreeWi-Fi、SNS、フィッシング詐欺などには、個人情報を入力する事で多くの危険に晒される可能性があるため、出来るだけ個人情報の公開は避けた方が良さそうです。
特にフィッシング詐欺には気をつけておく必要があります。フィッシング詐欺では、有名企業等を装った者からメールが送信され、そのメールに有名サイト等を装った偽サイトのリンクなどを貼りサイトに訪問してもらう事で、IDやパスワード、氏名、生年月日、住所などの個人情報を入力させるように誘導するやり方で、それらの個人情報等を不正に得ようとします。
一度、個人情報が漏洩してしまうと、普通の人では入ることの出来ない「ダークウェブ」という空間で個人情報が売買されてしまう危険性があります。そうなると取り返しがつかなくなるため、日頃から課金などの習慣がある人は、あらゆるウェブサービスにおいて容易に個人情報を入力してしまわないよう注意が必要です。
『VPN』で『SIMスワップ』対策
また、他にある対処法として『VPN』を利用する方法があります。『VPN』がある事で、個人情報の漏洩を防げる可能性があり、安全な通信が見込めます。
一方で、使い方を間違えてしまうと、法を犯すことになってしまったり、逆に安全性が見込めないネットワークに繋がってしまう可能性もあるため、信頼度の高い『VPN(NordVPNやExpressVPNなど)』をしっかり調べて把握しておく必要があると感じました。
デマに関する世界でのニュース・記事
SNS上などにあるコメントの真実
2016年、平子理沙氏の投稿記事にある6人の人たちが同一IPで毎回名前を変えて多くの誹謗中傷コメントを投稿した事件があったりと、インターネットにおいては顔が見えない分、実際にどれだけの人がコメントをしているのかというのは、はっきりと把握できない事が多いです。
また、Amazon等の通販サイトなどにおいても、レビューコメントがサクラ評価である危険性も潜んでいるため、コメントの数やそれに対する評価の割合なども見て、出来るだけ有名な企業の製品を選ぶようにしたほうが良いと感じました。
画像技術の向上
画像を加工する技術や認識する技術などがに向上した事により、我々、一般市民でもスマートフォンなどにおいて、簡単に画像加工・編集を無料で楽しむ事が出来るようになりました。
これにより、便利になったと感じる一方で、詐欺やハッキングなども簡単にされてしまうのではないかという危険性も感じました。
女性化した男性の写真に騙されたり、免許証などの証明写真を自分以外の顔写真に変えられたりする危険性もあるため、改めて、個人情報の取り扱い等は、しっかり慎重に行っていくべきであると考えます。
大手がハッキングされた事件
ロシアの最大手タクシー会社(Yandex Taxi)がハッキングされ、嘘の予約で同じ場所にすべての運転手が向かい大渋滞が起きてしまった事件などがあった事を知り、とても現実とは思えませんでした。
この事件から感じた事は、大手企業がハッキングをされてしまうと、大規模な損害を発生させかねないのではないかという事です。大手がこのような情報に騙されてしまうのかと考えると、不安にもなりました。
しかし、この事件が、「企業における今後のセキュリティ対策などをもう一度考え直す機会になった」という捉え方も出来るのかなと感じました。
詐欺に関する世界でのニュース・記事
無料サイトで誘導
星座占いや血液型占いなど、興味を引く無料のウェブサービスでユーザーを誘導し、さらに詳しく占いの結果が知りたい場合などに、メールアドレスなどの個人情報を入力させて情報を不正に得ようとする悪質な手口も増えてきているようです。
こういったサービスは、無料であったり、暇つぶしにやってしまう可能性もあるため、例え詳しく占いをしてみたいと思ったとしても、個人情報の入力などを要求された場合はしっかりと踏みとどまる事が大事であると感じました。
有名サイト・企業を装い誘導
Amazonや佐川急便などからの配達を装ったメールを、Gmailなどの電子メールやSMSに送り付けて、そのメールに偽サイトのリンクを添付して誘導し、個人情報などを入力するように仕掛ける悪質な手口なども出てきています。
その偽サイトも本物そっくりに構成されておりよく確認しないとだまされてしまう危険性があるため、身に覚えのない配達等のメールが来た場合は可能な限りブロックをする事が必要であると考えます。
Yahoo!知恵袋などの有名サイトでも偽サイトが出てきており、信頼して軽率にクリックしてしまった結果、不審なファイルなどのダウンロードや高額請求をされてしまう危険もあるため、サイト名やURLをしっかり確認する習慣づけが大事であると感じました。
不安を煽り誘導
チェーンメールなどでもそうですが、パソコンを利用しているときにも、「ウイルスに感染している可能性があります」や「PCのパフォーマンスが低下しています」などの画面でユーザーの不安を煽って、ウイルス感染対策用と称したソフトウェアなどを勧め月額の料金を請求する、などの手法で騙すなど、不安を煽る手口にもいろいろあると感じました。
こういったものは、危険性の方が高く感じられるため、例えウイルス感染の不安があったとしても、こういったお知らせのウインドウ等が出てきた場合は、すぐに閉じた方が良いと考えています。
安全性が分からない『bit.ly』
SNSなどの長いURLを短縮して表示できる『bit.ly』により、便利になった一方で、これを利用した詐欺なども存在しているそうです。
『bit.ly』により短縮されたリンクは、どんなサイトであれ『bit.ly』という形で表示されるため、怪しいサイトなのかどうかリンクに飛ばなければ調べる事が出来ません。
親しい相手などとあらかじめ連絡をやり合っている中で送られてきた場合であれば考えますが、知らない送信先から突然送られてきたメールに『bit.ly』のリンクがあった場合は、絶対にリンクをクリックしてはいけないと感じました。
最後に
全15回の授業を終えてみて感じた事は、情報リテラシーを勉強するという事はとても大変であるという事です。インターネットは、一つのウェブサービスだけでも1日ですぐに新しい情報が更新されたり、全く新しいものになったり、常に日々変化し続けるものである為、知識が豊富の状態で柔軟に波に乗っていることが出来ないとついていく事は難しいと感じました。
しかし、インターネットに潜む危険や様々なウェブサービス等のメリット・デメリットを学べたおかげで、難しいと感じながらも、面白いと感じた授業もたくさんあったりと、インターネットの利用について楽しく学ぶことが出来たと感じました。
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