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第12回 情報リテラシー論        『「音声技術の発展」や「音声メディアの変化」』

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今回は、『音声技術の発展』やラジオなどの『音声メディア』の変化について学びました。

1.音声技術の発達

なりきりマイク

AI音声技術の発達により、自分の発した声を瞬時に有名人歌手などの他人の声に変換できるりきりマイク』というマイクが発明されました。このマイクを使う事により、カラオケで歌う際などに、有名ミュージシャンになりきって綺麗な歌声で歌うという、夢のような事が実現可能になりました。
一方で、この技術がより発達してくると、歌手が口パクで歌ってもバレる事がなくなるのではないかとも考えられるため、音楽ライブなどに対してあまり楽しみを感じられなくなるのではないか、という不安も感じました。

おしゃべりひろゆきメーカー(CoeFont)

株式会社CoeFontの社長であり、東京工業大学の現役大学生である早川尚吾氏により発明された『おしゃべりひろゆきメーカー』という西村博之氏そっくりの音声を発する事が出来る音声AIにより、自分の作った文章を西村博之氏そっくりの声で音声変換が可能になりました。
最近では、YouTubeの動画などにおいてアニメの吹き替えやパロディのような形で利用されており、一般的にも普及しているように感じます。

CoeFontについて

元々、早川氏がこのCoeFontという会社を設立した背景には、ALS咽頭癌など、声を発しづらい人々に対して無料で音声変換などのサービスを提供する事が目的としてあったのも関係しているため、実際に世の中で困っている人達の為にもこういった音声の技術は必要とされている事も分かると思います。

2.各機種・プラットフォームによる音声技術

iPhoneの音声認識機能

最近のiPhoneの音声認識では、AI機能により同音異義語の識別が可能になっております。さらに、AIが識別を間違った箇所に、人の手で修正を加える事によって、AIがそれを学習し、より音声認識・音声入力の精度を高められるような仕組みになっています。こういった音声認識技術がより発達してくると、文字の入力もより便利になり、録音などの音声のメモも簡単になってくる事が考えられます。

各プラットフォームの音声認識技術

「OK Google」やAppleの「Hey Siri」、Amazonの「Alexa」などの音声アシストがある中で、最も音声認識技術が優れているとされているのが、Androidで利用できるYahoo!の音声アシストです。最近では、検索エンジンの分野において苦戦をしているYahoo!ではありますが、音声認識技術の面では、他のプラットフォームと比べると優れていることが分かっています。しかし、検索エンジンが多く利用される中で、あまり知られていない事が残念であると感じています。

3.ラジオの歴史

ラジオ業界は、1991年辺りで全盛期を迎えていますが、それ以降は衰退の一途を辿っています。
そんな中で、2011年の東日本大震災をきっかけに再びラジオが注目されるようになりました。その原因は、「映像メディア」と「音声だけのメディア」との違いにあると考えられています。テレビなどの映像メディアで震災の情報を知ろうとすると、そこで流れている映像があまりにも鮮明過ぎて、震災の恐ろしさを感じてたり、思い出してしまったりする事により、精神に大きなダメージを負ってしまう可能性があります。それを避けようとしたために、だけを使うメディアであるラジオを人々が聴くようになったのではないかと考える事も出来ます。また、ラジオでは、音楽が流れて来る事によりそれに励まされたという例も少なくないと考えられます。

4.FM放送とAM放送の違い

FM放送とAM放送の違いの定義は、

FM放送は、音質が良くなる代わりに、電波の届く範囲が狭まる

AM放送は、電波の届く範囲が広がる代わりに、音質が悪くなる

とされています。自分は、この定義に関して、この授業を通して初めて知りました。しかし、思い返してみると、自分がFM放送を聴いたときは、出演者の細かい音が聞こえたりしたので、確かに音質は良かったなと感じました。

5.ラジオ業界の苦戦

アメリカやイギリスなどに比べると、日本ではラジオ聴取率が圧倒的に低い事が分かっており、若者のラジオ離れも進んでいます。他国との生活習慣の違いが原因なのか、その真相ははっきりと分かっていません。また、ノルウェーでは、FM放送が終了しており、ラジオ自体が消滅の危機にあると考えられます。

6.ラジオ業界の試み

radiko

インターネットにおけるラジオのサイマル放送「radiko」が2010年に始まってから、震災時などにも利用される事が増えてきて、さらに、エリア制限解除されたり(エリアフリー)、一週間以内の放送遡りの可能になった(タイムフリー)事により、ラジオの聴取率を向上させようとする動きも見られています。

SIMカード、インターネット環境無しでラジオが聞けるイヤホン

SOUNDOT−AF1というイヤホンで、SIMカードやインターネット環境が無くてもラジオを聴く事が可能になりました。これは、普通の端末でYouTubeやインターネット検索をする際には出来ない事であり、ラジオにとってとても良い側面であると考えます。

Podcast

Appleが提供しているPodcastというサービスにより、素人でも自分のラジオ番組を持つ事ができ、簡単にラジオ配信が出来るようになりました。もちろん他の人たちの配信を視聴する事も出来ます。
また、他の配信サービスとは少し違いがあり、それは、RSSという方式で配信をしているという部分にあります。このシステムは、一度Podcastにおいて配信を行うと、GoogleAmazonなどのプラットフォームに自分の配信を拾ってもらう事により、自動的に他のプラットフォームでの配信が可能になる仕組みになっています。

7.ラジオの良さ

ラジオがテレビや動画と違って良い部分は、「CMが苦痛にならない」という部分であるといわれています。何故ならば、耳が主体のメディアというのは、目とは違い、片手間で楽しむ事が多いため、CMですらも心地良く聞き流す事が可能であるからだと考えられるからです。
また、ラジオは、ひとりで何かしら作業をしている合間などに聴くと、ひとりの寂しさを埋め合わせてくれる役割をしてくれるので、とても助かる場面があるのも事実です。
しかし一方で、様々なラジオが世界から無くなっていき、ラジオ業界が危機にある事もまた事実です。
前にも述べた通り、ラジオにしか出来ない事もあるため、我々もラジオの楽しみ方というものを自分たちで模索していく必要があるのではないかと感じました。

8.最後に

音声技術の進化について、他のすべての技術にも言える事として、便利になり過ぎる事に便乗しすぎたり、憂いたりするのではなく、ひとつの手段・方法として活用して使い分けていく事が大事であると感じました。また、音声技術というのはまだまだ伸び代があり、Google検索にもまだ音声を検索するためのタブが表示されておらず、音声のみのコンテンツを探し出す事は難しいのが事実です。音声のみを検索できる機能が生まれてくると、ユーザーにとっても効率性が上がり良くなって行くのではないかと感じました。

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