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令和の世に、現代魔法を分析する。その2

 そのものズバリ「テレパシー講座」がネット上に存在している。携帯電話からスマートフォンに進化したのは、テレパシー能力を取り戻すためと言う人もいる。会話用の通信機を使うことなく意志の伝達ができるのは便利だろう。
問題点があるとすれば、隠し事ができないところかもしれない。自分に正直で、相手に知られたくない秘密なんかひとつもない、という状態でないと安心してテレパシー能力は使えない。
男女の間ならなおさら。自分を偽ることができない、はずかしい部分もすべてさらけ出せるつもりでいないと回線が開けない。反対に、知ってしまった秘密がどんなにみじめなものであっても受け入れて許せる器の大きさが必要だろう。
 それでも、私はテレパシー能力が使えるのなら使ってみたいと思う。一人一人がそれぞれ複雑なものを抱えて生きている。全部を理解するのは無理でも、言葉で出せなかった本音の一部分だけでも分かり合うことができたら素敵じゃないか。

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