隣の芝は青く見えてしまう話

 「隣の芝は青く見える」ということわざを知っているだろうか。他人の事が自分よりも秀でていると感じてしまう、ということだ。

隣の芝生は青い 何でも他人のものはよく見えるものである。

goo辞書 より

 私はとても卑屈なので、他人と比べて「Aさんはこんなに優秀なのに、私はなんでダメなんだろう」とか、「Bさんは遊んでいるのに、私はなんで仕事をしているんだろう」とか、他人を羨んでしまうことが多い。まさに”隣の芝は青く見える”。他人が羨ましく見えて自分が劣っているように感じているのだ。

 また、羨ましく感じてしまう自分にも嫌な気持ちになり、「私が羨んでいる人は、私よりも頑張っているから優秀なのだ」と自分を卑下してしまうことが多い。

 そんな負のループを繰り返してきて、時にはしんどくなって心を疲弊させてしまうときもあった。

 そんな時にある方の言葉に出会った。その言葉は「隣の芝は青く見えてしまうんだよ」という言葉だった。

 私はこの言葉に救われた。他人を羨ましく思ってしまう自分を認められた思いだった。
 他人と比べてしまうこと、他人を羨ましく思ってしまうこと、それは私が劣っているからではなく、誰もがそのように感じてしまう仕方がないことなのだ。

 SNSなどは、多くの人が「楽しいことや嬉しいこと」を投稿する。その人の幸せを、自分が辛い時に見ると、羨ましさと嫉妬でしんどくなり最終的に自己嫌悪に陥る。
 でもSNSは「楽しいことや嬉しいこと」を投稿することが多い。だからその明るくて眩しい投稿している人も、見えないところでは努力をしているのかも、隣の芝が青く見えているのかも、と考えるだけで優しい気持ちになれる。

 しかし、毎回上記のように考えると、逆に疲れてしまう。だから、「他人の事は羨ましく見えてしまう」ということだけを頭の片隅に残しておいてほしい。
 それを知っているだけで、他人に羨望し嫉妬してしまった時に自分を許してあげられるはずだ。

 「隣の芝は青く見えてしまう」のだから、他人を気にしすぎず、自分のペースで生きていきたい。他人を羨んでしまう自分がいても、その自分を許してあげたい。そんな風に思った話だ。

ほにゃらら

 

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