事業者と介護者から見た介護DX導入のメリット(2記事目)

介護DXのメリットは、事業者側と介護者側の2つの視点から考えることができます。

事業者側のメリットは、業務を効率的に行えるようになるので、人件費を削減できるということです。

内閣府の特別世論調査によると介護スタッフが苦労したと感じている業務で特に多かったのは、おむつ交換、入浴介助、食事介助、移乗介助、起居動作介助です。介護ロボットを導入することで、こうした大変な業務も、少ないスタッフで効率的にこなすことができます。

介護DXを導入する事業者側のメリットの2つ目は、質の高い介護サービスを提供できるようになるという点です。入居者の状態なども把握しやすくなり、徘徊などにもすぐに対応できるので、入居者自身や家族からの信頼も得ることができます。

介護DXの導入で、介護スタッフの負担を軽減できるため、離職率を減らすことも可能です。離職率が高いと、転職エージェントに支払う料金や、求人サイトへの掲載料金などの費用がかかってしまいます。また、面接担当者や人事の人件費も必要になります。

介護DXで介護職員の負担や不満を減らすことができれば、それだけ長く働いてもらえるので、コストの軽減につながります。

介護者側のメリットは、ペーパーレス化で、介護記録のなどの業務を効率的に行えることや情報共有が容易になり、業務をスムーズに行えることです。

また、介護ロボットを使用でき、人感センターなどによる徘徊の察知も素早く行えるため、体力的な負担も軽減されます。