負けた人間は北に行く 倉本聰

負けた人間は北に行く
だから敗北って言うんだ
これは一時期仕えた倉本聰氏の言葉。

倉本さんは、NHK大河ドラマで制作上の行き違いから局と大喧嘩をし、逃げるように飛行機に飛び乗った。そこが北海道。北海道に移住し数々の名作を書き上げていく原点がそこにある。

勝ち組よりも、負けた人間を常に作品の中心に据え、そこに多くの感動や共感を描いてきた。

先生は作家を目指す者には筋より〝人を書け〟と言い、役者には台詞より〝間〟を演じろと常に語っていた。

言葉と言葉を繋ぐ時に生まれる 〝間〟(沈黙)の中に、言葉では到底言い尽くせないものが含まれている。人とはそういうもの。描くとはそのようなこと と。

だんだん私も言葉と言葉を繋ぐ時、
〝間〟が増えてきたように思える 今日この頃。

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