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【一口馬主】馬体のデータ分析

一口馬主で馬を選ぶ際に、血統、馬体、フィーリングなどなど選び方があるかと思いますが、私は馬体派。
それも、データに基づいた馬体分析をしたいと考えています。

一口馬主を始めて以降、馬体評価のnoteやYouTube、書籍をかなり読み漁りました。
殿筋が発達した馬が良い、前腕が長いほうがいい、弓脚は避けるべきなど、よい馬の特徴についていろいろと紹介されていました。
しかし、その特徴について良いのはなんとなくわかるのですが、各要素がどの程度一口馬主としての結果(勝ち上がり率や回収率)につながるかはわからずじまいでした。

私はすごくこの辺りが気になるタイプ。
そこで、だれか馬体分析をしていないかを調べてみましたが、見つからず。
一口馬主DBなどで馬体重といった測尺に基づく分析は見つけましたが、より細かい項目(例えば、殿筋の発達具合、前腕の長さなど)に基づく分析を見つけることができませんでした。

であれば、自分でやってしまおうと思い、この活動をスタートしています。

この記事では、データや分析方法について記載していきます。


馬体分析に用いるデータの入手方法

データソース

各クラブで募集時に公開している下記の情報を使用します。

  • 測尺

  • 馬体の画像

  • 紹介動画

データ:基本

測尺などから確認できる項目になります

  • 性別

  • 体重

  • 体高

  • 胸囲

  • 管囲

  • デビュー時想定体重
     一口馬主DBの馬体重成長シミュレーションで算出

データ:定量的

募集時の馬体の画像・動画を元に、アプリを使って計測します。

  • 体高と体長の比率

  • 体長における胸、背中、腰の割合

  • 体高と胸深の比率

  • 体高と脚長の比率

  • 顔、首、体長の比率

  • 肩の角度

  • 骨盤の角度

  • 前肢の腕、管、繋ぎの割合

  • 前肢の膝、繋ぎの角度

  • 後肢の脛、管、繋ぎの割合

  • 後肢の飛節、繋ぎの角度

  • 後肢の踏み込み、蹴り出し角度

  • 脚の長さ

データ:定性的

筋肉の状態など計測ができない項目です。
私の頼りない相馬眼にかかっていますが、極力一定の評価となるように自分なりの基準をもって評価しています。
おおよそ、良い、普通、悪いの3項目で評価しています。

  • 顔の印象

  • 歩様の印象

  • 背中の柔軟性

  • 肘離れ

  • 繋ぎの柔軟性

  • 肩の肉付き

  • 上腕三頭筋の肉付き

  • 中殿筋の肉付き

  • 大腿四頭筋の肉付き

  • 大腿二頭筋の肉付き

  • 半腱半膜様筋の肉付き

データ:評価

各データを評価するための項目です。

  • 3歳6月1日時点のクラス
    ちょうどダービーが終わったころを基準としています。

  • 3歳6月ごろまでの前肢の故障歴
    比較的多い前肢に絞って故障歴を確認します。

以上のように、いくつかまとめている項目もありますが、1頭につき合計で約60項目のデータを取得します。

評価モデルと評価

1.評価モデルの作成

評価モデルは、機械学習ツールを用いて作成します。(今のところIBMのWatsonを使用する想定)
2項分類による予測モデルを作成します。

2.評価の実施

募集馬に対して、評価モデルを適用し、評価を行います。
これで、勝ち上がり率が高い馬、故障しにくい馬を選定できるようになるはず!

今後の展望

1.データ量の増加

まだまだデータ量が少ないため、今後増やしていきたいと思います。
2年後に1,000頭を目指します。

2.各クラブの募集馬の評価値提供

データは少ないですが、その時点のモデルに従った各クラブの評価を記事にしていきたいと思います。

3.分析観点の追加

牝馬の傾向、胴長馬の傾向など、観点を変えた分析にも取り組む予定です。

測定対象とデータ数:2024/6時点

測定対象

測定対象

データ数

  • 2024年6月6日:506頭分
    ※募集取り消し、2次募集は除く

更新履歴

v1.0.0

  • 作成時期:2023年6月

  • サンプル頭数:171頭

v1.1.1

  • 作成時期:2023年7月

  • サンプル頭数:171頭→225頭へ増加。合わせて優劣、点数の再評価

v1.2.1

  • 大幅に計測項目を追加

  • v1.1.1までのデータの大部分を破棄し、再度計測

v1.3.1

  • 作成時期:2024年6月

  • サンプル頭数:506頭へ増加





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