さよならの咀嚼
さよならを咀嚼している。
してみている。
でも、実は得ているものもあったりして、今も得ていて。
それを受け止めきれない幼さを残したまま、離れていくことについて考えている。
愛されなかったとか、いなくなってから彼女の肌感を思い出すとか、場所とカルチャーが繋がったまま同時に崩れていくとか。でも、ある程度泣いた後、立ち上がって歩くこともわかった。
考えてるけど、身体が動かないのは私のいつものこと。こんなんじゃだめかもとか毎回思っているんだけど、これを積み重ねることは良いのだろうか。
作品のために花を切った。
すごく見てられなかった。
これ、公の場に置けるのか?と思った。
気持ちをサインとして出すことには少し振り払わなきゃいけないものがある。
数分すると慣れた。
あ、これ危ないな、見慣れちゃいけないなと思った。
誰かに愛されている。
穴埋めをするためにじっくり見ると小さい気泡が沢山あって、小さくため息をつく。
1人にして欲しい。自分が削られているようで、自転車に乗りながらぶつぶつ悪口を言った。
玄関を開けて、母をみたとたん泣いた。
せまいせまい。
ひろーくありたい。
その場と遠くと、どちらも穏やかに見つめていたい。
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