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バドミントン指導活動【バシッと】の内容について

○競技におけるknee-in toe-outと指導内容○
種目➖バドミントン

メインテーマの1つは
競技中に起きるknee-in toe-outにより競技に弊害をもってしまっている。または今後持つ可能性のある特に成長期の選手を主に対象に
「不必要な怪我を減らす」
「出来ないことをできるように」

を目標にしています。
端的に[knee-in toe-out]とは
Knee-in 膝が内側へ
Toe-out つま先が外向きに
となりますが、今回のお話しさせていただく内容で特に多く触れるのが運動中に膝が内側に曲がる事=knee-inです。要するに内股・X(エックス)脚とイメージして頂ければと思います。


後ろ
<オススメの形>
膝から下が真っ直ぐ
五角形の形

「たかがこれだけ?」と思うかもしれませんが、競技で起きやすいシチュエーションでは
______________________
○1)全方向に対しての利き手側の脚で踏み込む時
(ネット前の踏み込み時やサイドのレシーブ・フォア奥・ハイバックなど)
○2)飛びついて打ち込む際のジャンプ動作・特にジャンプの着地時
●3)ホームポジションでの構え・戻るまで・動き出し
4)ストローク時の利き手の逆足(オーバーヘッドスイングや踏み込み時)
______________________
とほぼ全ての動きに関係しているのではないでしょうか。

○→怪我の視点で特に注意が必要
●→特に「横方向への動き出し」に影響


○1)全方向に対しての踏み込み時

フォア前の踏み込み時

膝が内側に入る→Knee-in


フォア前の踏み込み時

つま先が外に向く→knee-in toe-out


フォア前の踏み込み時

膝から下が垂直でも
上半身が傾くのは注意が必要です
(膝が内側にいかないよう上半身を傾け代償しているため)
※小学生で力が無く、コート奥まで飛ばせない場合は
後に治す事を念頭において頂ければと思います。
バック前の踏み込み時
knee-in


前の踏み込み時につま先が内向きで着地する選手もつま先を真っ直ぐで踏み込ませると上記になりやすい傾向です。

○2)飛びついて打ち込む際のジャンプ動作・ジャンプの着地時

フォア奥へ飛びつき
左脚着地の直前
着地をしてから
左脚
又は利き手側(右脚)が着地の時に
knee-inする事もあります


●3)ホームポジションでの構え・戻るまで・動き出し

先ほどの写真
ホームポジションでの構え
膝が内側に入る
knee-in


4)ストローク時の利き手逆足(オーバーヘッドスイングや踏み込み時)


オーバーヘッドスイング
振りかぶり時
スイング
スイング後
右脚がknee-in
ランジや踏み込み時などの左脚
膝を伸ばしていると
knee-inしにくい


⇅同一写真
左脚→膝を曲げると太もも・膝が内向きになりやすく
knee-in toe-outしやすい



[弊害とは]
➖➖➖➖➖①怪我のリスク➖➖➖➖➖

膝の前・後十字靭帯や側副靭帯などの靭帯損傷や半月板損傷などの怪我やその他スポーツ障害を発生させてしまう可能性が挙げられます。

特に前述
○1)全方向での踏み込み
○2)飛びついて打ち込む際のジャンプの着地時

は競技上、多くある動作で片脚に体重以上の負荷がかかる事が多く、特に追い込まれた場合はより負荷がかかったり着地から急いで戻る為に急な方向転換で膝に強い回旋力が加わった際に靭帯や半月板に大怪我のリスクがより高まるかと思います。

フォア奥へクロスステップ
赤 つま先の向き
青  進行方向
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


➖➖➖➖②フットワークに影響➖➖➖➖
➖➖➖出来ない事(動き)をできるように➖➖

●3)knee-in toe-outは他の競技でも指摘がされるもので例えばマラソンなど「走る」という動作でも起きます。これが原因で膝痛を起こすランナーの方もいらっしゃいますので、コート上を動いてる間ももちろん発生してますが
特に支障をきたすのがホームポジションでの構えで見られる[knee-in]つまり内股・X脚の選手だとシングルスのレシーブやダブルスの前衛など
横方向の動きに対してだと思われ
「動ける範囲が狭い・遅れる」など「苦手」な事が多く伺います。
これら横方向の体重移動が阻害され、動き出しに必要な「崩れ」が起きづらくなるからではないでしょうか。

緑→行きたい方向
赤→横方向に対して安定し過ぎる

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

今まで主に高校生(全国レベルから初心者まで)や小学生・中学生を見てきたなかでやはり上位に行くほどknee-in toe-outが起きる選手は少なくなる傾向にあります。


[原因についての考察]
家系など先天的な資質はあるかと思いますが、後天的に幼少期からの生活習慣(女の子座りなど)から始まり、競技を始めたなかで
ホームポジションや動きの中で「重心を低く」と言った指導はよくあるかと思いますがそこで
素因がある場合の選手
膝を曲げると自然とknee-in(内股)となってしまい、その他前述のネット前などの踏み込みの動きも含めて繰り返しの練習でフォームが固定され
knee-in toe-outを助長してしまう事の方が多いのでは無いかと思います。
また「取ろう!」と思ってスタンスを広く構え過ぎるのも構えが三角形になりやすく
<オススメ>五角形の形は取りづらくなり
knee-in と相まって横方向の体重移動
(崩れ)がスムーズにならず[動き出し・knee-in]
関して共に良くは無いかと思います。

改善ペースも一概には言えませんが
高校生<中学生<小学生
となり、年齢・競技歴が浅い方が改善はスムーズである印象を受けます。
これは運動パターン(フォーム)・骨格の形成が影響がしているのかと思っています。

つまり競技におけるknee-in toe-outの原因は先天的に起きてしまっている選手も特に早い段階での指導であれば改善しやすい傾向ですので
先天的<後天的の要素(私生活や競技)が強く反映される事になるのかと思います。

[バシッとの目標]
これらは誰かが悪いと言う訳ではないと思います。しかしknee-in toe-outが原因で
「怪我をする」や特に「動けないから」と評価を受けてしまい、素因がある・無いでやれる事に差が出ることが減ることを願ってます。
個人の限界値は様々で大会に勝つと言うのは他の要素も沢山合わさって生まれる結果であり、
knee-in toe-outを無くせば勝てる訳ではありませんが[動き出せない・怪我をする]理由が
knee-in toe-outにあるならば、この活動がきっかけでステップアップを出来る選手がいれば幸いです。
勝つ事も大切ですが出来ない事が出来るようになるのが1番の「楽しさ」だと思います。

ちなみにこちらもknee-in toe-outとなります
      ↓

五角形に見えるがつま先が外向きの前荷重
knee-in toe-out


恐らく素因がある選手を治そうとするとこうなってしまう場合も少なからずあるかと思います。
しかし一言で五角形の形と言ってもこれが出来ない選手には理由があり、
それは股関節の筋肉の問題・足関節周辺の問題
が挙げられます。体の使い方を変えるのは根気が必要かと思いますが、口頭で指導してもどうしても出来ない選手は「やらない」のでは無く「やろうと思っていてもやれない」と私は受け止めています。
鉄棒の逆上がりや自転車の乗り方を覚えるのと
同じようなものだと思って頂ければと思います。

【まとめ】
knee-in toe-outがみられる選手は将来的にスポーツ障害(怪我)のリスクが高くなり、コート上での動きで特に横方向の動きに関して制限が生まれる可能性が高いです。そして後々治す事は大変であるので競技歴が浅い時期に治す事をオススメします。
最後にこれは[方法]ではなく[考え方・見方]だと
捉えて頂ければと思います。

以上、「バシッと」の競技指導 一部
○競技におけるknee-in toe-outと指導内容○
のご紹介となりました!
もちろん通常のラケットワークやストローク練習も指導しています(^-^)
フットワーク・ラケットワーク共に
「体の使い方」をメインに指導を行います。
まずは競技力向上の為に怪我をしない事は重要です。しかし一生懸命練習すれば痛みや怪我はもちろん起きますが、不必要な怪我もあります。そしてそれは悲しいものです。
みなさんがバシッと練習をして欲しい。悩んでいる選手にバシッと方向性を見出して努力に見合った成果を挙げて欲しいと思っています。

現状[バシッと]はジュニアチームでは無く個人で活動していますが、それはより多くのきっかけを作るためです。
最初は連絡するのも気が引けるかもしれませんが、「今度〇〇君と〇〇ちゃん頼むわ〜」となれると良いなと思っています(^^)

バドミントン以外の種目の方でもご興味ありましたら御連絡下さい(^^)/

お申し込みはInstagramの投稿欄を右にスワイプすると案内のページがあります。

Instagram  

[knee-in toe-outの指導内容について]
・股関節のストレッチについて
・主に股関節周辺のトレーニング指導(ランジなど)
・ジャンプ動作の改善指導(必要に応じて)
・フットワークの為の「崩れ」についてなどコート練習での指導

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