阿良川ぐりこ考

あかね噺にハマっている。今、ジャンプで1番好きかもしれない。

1巻の帯が尾田栄一郎なのはともかく、2巻の帯が庵野秀明と言うのは、これから売れない方が難しいだろう。実際面白い。

で、今のうちに語っておきたいのが、主人公朱音の兄弟子阿良川ぐりこだ。まだ、ほとんど出番のないまいけるより謎が多い。

朱音と1番歳が近くて、Tシャツのセンスがアレで、お人好しの常識人っぽい二ツ目のお兄さんなんだけど、二ツ目の兄弟子、享二とこぐまは自ら噺もして、実力を見せるシーンがあるが、ぐりこにはない。

1番歳とか距離の近い先輩って、イメージだが、主人公に才能が及ばず、嫉妬したり萎縮したりしてるか、自分の才能に気づいてないタイプが多い気がするけど、少なくとも、現段階でボンクラには描かれてない。可楽杯の様子を見る限り、からしやひかるより明らかに確かな見識がある描写が見える。

朱音が同年代とは比べ物にならない実力があるから、ぐりこの描写はかなり気をつける必要があるんだろうけど、多分、ぐりこは相当の実力者として描くんじゃないかな、と思われる。個人的な予想では魅生より上ではないかと。

まあ、その辺含めて振り返りたい。

①自己認識
これから爆売れする(予定)、という認識があるから、自分に自信がない、とかはない。

②他者からの認識
師匠の志ぐまが二ツ目に昇格させている。
落語喫茶の吉乃さんが、"この子だったら大丈夫"と太鼓判。

後者は結構大きいかも。吉乃さんは志ぐまに依頼した時点で、志ぐまの弟子がくる可能性が極めて高い中で、"大丈夫じゃない奴"が来る可能性を考慮してた訳で。まあ、ただの言葉の綾かもしれないけど。

そう言えば、ぐりこは最後の弟子って言ってたけど、もしかしたら、前座は他にもいて、追い抜いた可能性があるか…

③阿良川魅生
歳下の天才落語家で同じ二ツ目。
朱音にとって、1番意識してる壁だと思うけど、ぐりこの魅生評とか、魅生の態度とか見てると、ぐりこは自覚薄いけど、魅生より腕が上なのでは?と思うシーンがちらほら。

ぐりこは、朱音や魅生など歳下の実力者の噺を素直に評価してるんだけど、魅生は今見返すと、朱音に対する高評価の裏で、ぐりこを無視してるような振る舞いなんだよね。遅刻した分際で、同門の歳上の同格の落語家に、あいさつの一つもしねえし。目下の相手なら兎も角、同格にそれをしないのは、逆にめちゃくちゃ意識してるんじゃないか疑惑。

志ぐまの弟子であるぐりこが連れてる朱音を口説いてるのも、そういうとこではないかと。

で、ぐりこ曰く、"色がある"魅生に対して、ぐりこは"フラがある"タイプなのではと予想。

なんの噺をしても、ウケるタイプで、教わってできることじゃないことができるから、魅生がそこだけは勝てないから、ガチ嫉妬してる説。

まあ、可楽杯後、掘り下げてくれるだろうから楽しみに待つ事にする。


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