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ウインキャロラインと母マルモセーラ

1/13(土)の京都競馬場。桜花賞挑戦を狙う3歳牝馬18頭が集まった5R・芝1,600m(牝馬限定戦)。この中に、母のリベンジを胸に秘め出走する乙女が2頭。ウインキャロラインとエポックヴィーナス。今回はウインキャロラインのお話です。

 本馬の母マルモセーラはファンタジーSの勝ち馬。阪神JFと桜花賞も走りましたが、G1の壁は厚く、オークスへは向かわず兵庫ChSに出走して4着でした。
 四代母にカツラギエースが優勝した宝塚記念で3着のグローバルダイナ(中距離重賞3勝)がいる母系。元々は距離を走れる一族ですが、代を経てプリサイスマシーン(JBCスプリント2着&高松宮記念3着)を輩出するなど、適距離は短めになり、芝ダート兼用に変化。本馬ウインキャロラインの兄姉で1番稼いだ半姉マルモレイナも、芝とダートの両方で勝ち星があります。

 父イスラボニータはフジキセキが生んだ晩年の傑作で、2014年の皐月賞馬。日本ダービーは2着で、秋は天皇賞に向かい3着。キンシャサノキセキの種牡馬引退により、今後のフジキセキ系を担う立場に(今回のサムネイル画像がウマ娘プリティーダービーのフジキセキなのは、この繋がりからです)。23年末時点での牝馬の筆頭格は現オープン馬コスタボニータ(初音S)。

 生産牧場はオカモトファーム。牧場の代表産駒にムラマサノヨートー(NHKマイルC3着)や、エフテービルサド(忘れな草賞)などがいます。毎年の生産頭数が10頭以下の小規模牧場で、本馬ウインキャロラインの同期は全8頭。モズパシュートが中央で勝ち上がり済み。

 血統構成は父イスラボニータに母父クロフネの組み合わせです。牝馬ではアイヴォリードレス(現3勝クラス)がダート1200mで勝利を重ねています。他にはスマイルアップなどが現役。中でも1番血統構成が似ているのはリネンマリン(現2勝クラス)。お互いの母が全姉妹なので、血統表はソックリ。ダート1200mの未勝利戦を1番人気で勝ち上がっています。

 さて、本馬のデビューは昨年のクリスマスイブ(本馬を管理する杉山晴紀トレーナーの誕生日でもあります)。阪神・芝マイルをスローペースで逃げるも3着。2戦目は京都・芝マイルを中団追走するも、道中はスムーズさを欠き、最後の直線も伸びずに着外。

 母が敗れた桜花賞を目指すにはギリギリのスケジュール。ならば今年から距離が短縮された兵庫ChSに照準を合わせるのはどうだろうか。今からダート短距離に転向しても何とか間に合うし、当時と距離こそ違うが同じレース。母のリベンジも出来るじゃないか。
 芝スプリント路線やオークスを意識した中距離路線など他の道も含め、陣営はどう判断するでしょうか。

 今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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