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ベルベットハンマーと母ヴェルーテ

 3/2(土)、小倉1R3歳未勝利戦・芝1800m。約3ヶ月の休養が終わり、相性の良い小倉に登場したベルベットハンマー。結果は5着と、またしても馬券内に入れずじまい(掲示板はこれで5回目)。はたして今後の逆転はあるのか。今回はベルベットハンマーと母ヴェルーテのお話です。

 母ヴェルーテは中央1勝馬。3歳夏の未勝利戦・芝1400mを9番人気で勝利します。この時の馬体重が394kgですので、かなりの軽量タイプでした。
 母系は三代母にリトルオードリー(96年報知杯4歳牝馬特別←現在はフィリーズRに名称変更)。牡馬ではプラダリア(23年京都大賞典)やノーヴァレンダ(18年全日本2歳優駿)、ボンセルヴィーソ(17年NHKマイルC3着)なども同じ一族です。牝馬ではプレノタート(12年フィリーズR3着)がいて、2〜3歳の若駒時に活躍が期待出来る素地は十分にありそうです。

 父ノヴェリストはドイツ血統の長距離砲。生涯成績は11戦9勝。独G1・バーデン大賞の他に、英・仏・伊のG1(全て芝2400m)で勝利を収めたG1・4勝馬です。
 牝馬の代表産駒はメイサウザンアワー(22年初音S)や、アビーム(20年フリーウェイS)、ローゼンクリーガー(19年ファルコンS3着)など。芝1800m以下を得意とする馬が多い様です。地方では現役馬メイドイットマム(23年ロジータ記念)がダート路線を開拓していますが、全体では芝馬が多めです。

 生産牧場は門別の白井牧場。代表産駒にはチアズグレイス(00年桜花賞)やグルメフロンティア(98年フェブラリーS)がいます。牧場ランキングの過去最高はミスターシクレノン(89年鳴尾記念)が大活躍した89年の総合3位。現役では果敢にサウジ遠征を続けるエヒト(23年小倉記念)が頑張っています。
 本馬の同期ではデルマヴァルナが中央で勝ち上がり済み。

 血統構成は父ノヴェリストに母父ディープインパクトの組み合わせ。牝馬ではキュベリン(現1勝クラス)が3歳春の福島芝1200mで、未勝利を卒業しています。

 本馬のデビューは昨年7月。その後4ヶ月間で8回も走っており、この冬は休養期間でした。馬体重は若干増えましたが、まだまだ小柄(今回は436kgで出走)ですね。
 さて、今後の見通しですが、芝1200m前後の短距離に向かうのはどうでしょうか。
 前出のキュベリンが勝ち上がった時の馬体重は422kg。同様にリトルオードリーが勝ち上がった時(芝1200m)の馬体重は434kgでした。母ヴェルーテの勝ち上がりも含め、参考になりませんかね。
 (リトルオードリーはオークス3着の実績もありますが、強かったのは短距離。特に芝1400m以下は3戦全勝。当時、芝1200mで開催されていた紅梅賞(現在の紅梅S)では、3ヶ月後に桜花賞を制するファイトガリバーを負かしており、スプリント戦ではリトルオードリーの方が上でした)

 最後はブルードメアサイアーのお話。
 母ヴェルーテの父ディープインパクトは有名すぎて、説明の必要は無いでしょう。次々と日本の競馬記録を塗り替えるトップホースです。
 昨年のブルードメアサイアー・ランキングは、ブレイディヴェーグ(23年エリザベス女王杯)や、マスクトディーヴァ(23年ローズS)などの活躍で総合2位(中央は1位)。今年は2月末時点の暫定ですが、総合1位を独走中です。

 母ヴェルーテの初勝利が3歳夏だった事から、娘のベルベットハンマーにもチャンスはまだ残っていると信じて、今後も応援していきます。
 (本馬の名前はカクテルが由来です。今回のサムネイル画像はカクテル「ベルベット・ハンマー」)

 今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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