いつの間にか口ずさんでいるメロディ。儚く切ない過ぎし日の想い出。決して許されぬ燃え上がる恋の激情と終焉

『いそしぎ  The Shadow of Your Smile』(1965) 

歌詞/ポール・フランシス・ウェブスター  作曲/ジョニー・マンデル

The shadow of your smile
When you are gone
Will color all my dreams
And light the dawn
Look into my eyes
My love and see
All the lovely things
You are to me
Our wistful little star
Was far too high
A teardrop kissed your lips
And so did I
Now when I remember spring
All the joy that love can bring
I will be remembering
The shadow of your smile

「君の微笑みの影
君がいなくなった時
全ての夢に色を添え
夜明けを照らす
私の目を見つめて
愛しい人よ、見てごらん
君が私にとって
全ての美しいもの
我々の切なる小さな星
あまりに高すぎた
涙が君の唇に触れた
そして私も
今、春を思い出す時
愛がもたらす全ての喜び
私は思い出すだろう
君の微笑みの影を」


イソシギ(ウィキペディアより転載)

いそしぎ』(The Sandpiper)は、1965年アメリカ合衆国ドラマ映画。監督はヴィンセント・ミネリ。当時、夫婦だったエリザベス・テイラーリチャード・バートンの、結婚後の初の共演作であり、主題歌『シャドウ・オブ・ユア・スマイル』は第38回アカデミー賞歌曲賞を受賞した。

自由な心を持つ美しい女流画家と、妻子ある学校長との半年間の恋を描くメロドラマ。題名の『いそしぎ』は、ヒロインが海岸で保護した幼鳥の種名(イソシギ)である。羽の折れた幼鳥をヒロインが手当てし、野生の空へと飛び立たせるエピソードは、登場人物たちの来るべき別れを暗示している。
【出典/映画『いそしぎ』ウィキペディアより抜粋】

▶日本のムード歌謡の帝王フランク永井さんの歌唱から聴いてみましょう。
深く甘い低音に痺れますね。

▶今は亡き、イーグルスのメンバー、グレン・フライによるAORチック満載のグルーヴ・ナンバー。ボズ・スキャッグスにも謳って欲しかったが、それは叶うまい。グレンの大人のエロス薫るロマンティックにひたすら浸る。
 
https://youtu.be/Ag7NzCTA5n8?si=8XqfZyJkJdDy4uRC

▶ジャズボサノバの火付け役、アストラッド・ジルベルトの軽やかな歌唱で。可愛くて爽やかな夏にぴったりの歌唱。

▶スティーヴィ・ワンダーがスタンダードに挑むとこうなっちゃう。

▶ジャズボーカルのスーパースター、トニー・ベネットの真骨頂。夜のマンハッタンに響くアダルトチューン。

▶コンテンポラリー・ジャズの歌姫ローズマリー・クルーニーの酸いも甘いも噛み砕いた沁み入るバラード。

▶ちょっと寛いだイージーリスニング・ジャズで聴く、ケニーGのソプラノサックス。黄昏時の渚で聴いてみたい。

▶ソフィストケイトなお洒落サウンドを満喫するなら、ヨーロピアン・ジャズ・トリオが最適。

▶〆はシンプルなマンハッタン・ジャズ・オーケストラによる誇張のない演奏でクローズです。

『いそしぎ』
如何でしたでしょうか?

恋に生き、恋に死す。
人生の一時期にそんな時があってもいいですよね。

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