見出し画像

今のわたしになるまでの軌跡②

タイには約10年住んだ。

バンコクに住んでいた。都会だ‥都会だった。なぜタイか?というと、日本の『情報過多』から抜け出したかった。テレビ番組の制作会社で、文字通り、不眠不休で働いていた。

『タイは若いうちに行け!』と言うフレーズのCMの流行りが終わる頃だった。やっととれた一週間ほどの休みに、ならば!とタイ旅行に行った。タイ料理が辛いものだと言う認識もなく、初めて食べたトムヤムクンに火を吹いた(次の朝‥)浅黒いタイ人の目の奥が何かするどく、いきなり怒り出しそうなそんな怖さを感じた。なので、また行きたいとも、なんとも思っていなかったのに、半年後に、気づくと『タイ』と言う文字の入ってるいる本を探しまくっていた。新宿のタイ料理店にも入り浸りはじめた。

インターネットを使い始めたころで、タイ関連の情報を探していた。『サメット島でタイ語を学ぼう!』と言うフレーズ。え?南の島でタイ語の勉強?なんかそそられる。二十代初めに、アメリカに2年ほど遊学していたので、旅行くらいなら、どこの国でもとりあえず困らない程度の英語ははなせたので、第三言語を学ぶ日がくるなんて、夢にも思ってなかった。なので、タイ語を覚えられる気も、覚えたい気も全くなかったが、何か目的があって、南の島で過ごすのは、なにかとても楽しそうだった。

この、サメット島語学ツアーがわたしをタイに誘うすべてがはじまったといって過言ではない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?