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壊れかけのラジオ

ナショナルの真空管ラジオが我が家にやってきました。
こういうの欲しかったので素直に嬉しい。
さっそく調べてみると、
機種は"MAGIC-SUPER UM-650"というもので、
1957年頃に製造されたものらしい。
真空管5個で動くことから「5球スーパー」という呼び方があることも初めて知ったのですが。
5球スーパーって…”昭和遺産”の代表みたいな単語でこれもまた素直に嬉しい。

この真空管ラジオは妻の実家の物置にあったもので、
「おっ、これはぜったい欲しい」と少し前から目を付けていた代物。
姉や妻からは「え、こんなの欲しいの?」と怪訝な眼でみられながらも頂戴してきました。なにしろ出会ったとたんに一目惚れでしたから。
皆さんにとってはゴミでも私にとっては宝物なのです。

もちろん壊れて鳴らないよネと思いつつも、
コンセントを差し込んでスイッチボタンを押してみたら、
ガーガーピーピーボツボツと眠りから覚めたかのように音が鳴りだし、
AM局に周波数を合わせてみたらちゃんと視聴できるではないですか。
(この時代はAMしかないですね)

気のせいかも知れないが音源に温かみを感じる。
これは真空管ならではの物なのか?
いやいや、たとえ気のせいだとしてもそういう事にします。
これまた素直に嬉しい。


我が家にやってきた昭和の真空管ラジオ。(俺より歳上じゃん)
アナログレコードジャケットとの相性もバッチリ!
来てくれてありがとう。



5球スーパーから発せられるアナログ音、とても心地よいです。
真空管は少しの衝撃でも壊れるらしいので扱いには気を付けなくては。
ところで、このラジオは今67歳ということになりますが、
100歳くらいまでは動いていて欲しいですね、大切にしようと思います。

この古びたラジオを見つけた日は、
母が古写真も出してきて見せてくれました。
「この写真の時代にはもうこのラジオがあったんだね」とか、
いろいろと考えを巡らせていると、なんだか昔が近く感じたりもしてきます。


母と妻の写真(50年くらい前?)なんとも良い写真だ。
この頃には現役で活躍していたんだろうな、高校野球中継とか受信していたに違いない!
想いを巡らせるとしみじみしてしまった。


我が家にやってきた壊れかけのラジオのお話でした。

最後まで見てくださりありがとうございました!

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