HAD(Hasegawa's Attitudinal Dimension)は、心理学分野で広く使われている統計ソフトで、因子分析や尺度得点の算出、相関分析を行う際に非常に便利です。エクセルのデータをHADにインポートして、効率的に分析を進める方法について、必要な手順やチェックリスト、タスクリストをまとめます。
1. 必要なもの
HADソフト: 最新版のHADをダウンロード・インストールしておきます。
エクセルデータ: 変数(質問項目)と回答データが整理されたエクセルファイル。
分析の基本知識: 因子分析、尺度得点、相関分析に関する基本的な統計知識。
データクリーニング: 欠損値や外れ値のチェック、回答のスケールが統一されているかの確認。
2. チェックリスト
HADを使ったデータ分析を行う前に、以下のチェックリストに沿って準備を進めます。
データ準備チェックリスト
[ ] エクセルデータの整備: 変数名が1行目に設定されているか確認。
[ ] 欠損値の確認: 欠損値がある場合、削除や補完の対応をする。
[ ] データのスケール: すべての変数のスケールが統一されているか確認(例:1~5のリッカート尺度)。
[ ] 必要な変数の選定: 因子分析や相関分析に使う変数を選定する。
HAD操作チェックリスト
[ ] エクセルデータのインポート: HADにエクセルファイルをインポート。
[ ] 変数の指定: 因子分析や相関分析に使う変数を指定。
[ ] 分析の実行: 因子分析、相関分析、尺度得点の計算をHADで実行。
3. タスクリスト
実際に因子分析、尺度得点の算出、相関分析を進めるためのステップバイステップのタスクリストです。
因子分析のタスク
変数の選定: 因子分析に使う項目(変数)を選定。
エクセルデータのインポート: HADにエクセルデータをインポート。
因子数の決定: Scree Plotや固有値を参考に、適切な因子数を決定。
因子分析の実行: HADで因子分析を実行し、因子負荷量を確認。
因子の命名: 得られた因子を解釈し、適切な名前を付ける。
尺度得点の算出タスク
各因子に対応する変数の選定: 因子負荷量に基づき、各因子に対応する変数を確認。
尺度得点の計算: HADで各因子に対する尺度得点を算出。
得点の確認: 算出された尺度得点が期待通りの範囲に収まっているか確認。
相関分析のタスク
変数の選定: 相関を見たい変数を選定。
相関分析の実行: HADの相関分析機能を使って相関係数を計算。
相関結果の解釈: 結果に基づき、強い相関・弱い相関を確認し、考察。
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