![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128774454/rectangle_large_type_2_402a46821aa2a54a23e1a0f15b577a98.png?width=1200)
肺腺がんになった(0:不調)
この記事は定期検診を受診するまでの間の、体調不良の過程を時系列で書いたものだ。
初期の肺腺がんは無症状とあるから役に立つかはわからない。ひとつひとつ不調を思い出すうちにストレスが免疫低下を招くのは確かだと思い書くことにした。
中医学には、悲しみは肺を害すとある。胸を痛めるという言葉もあるし、なるほどな、と思う。
もしも今、これを読んでいる人が、ストレスを感じつつ、その環境から去ることがでずに、変えることができずに、これを読んでいるなら、あなたは、あなたを後回しにしていないだろうか。
これはストレスのせいだ!と叫びたいのではなく私が環境を変えないことは、私がその環境に身を置く決断をしたのと同じだと思い至ったのだ。
私は、私を後回しにした。自己責任だ。
2022年10月
職場で線香を焚かれるとむせる様になった。上司が好んで焚いているものだ。以前はマスクをして我慢していれば大丈夫だったのだが、喘息症状が出たため、就業後に呼吸器内科を受診した。
医師から線香が喘息症状の原因と言質をとれた。一度症状が出ると長引くので…と、事務所内に私がいない時だけにすると約束してもらった。
体に障るとはいえ、一方的に上司のリラックスタイムを奪うことに責任を感じ、ロクシタンのハンドクリームを3つプレゼントした。
吸入薬にお金を払い続けるより、ずっと安い。
2023年2月
1月末に退職者が出て1人欠員状態で始まった2月に定期検診を受けた。
本来11月に受診したかったが、予約のタイミングが合わず年を越し2月になってしまったのだ。
この検診の胸部レントゲンは、異常なしだった。
ここから繁忙期をどう乗り切るか、考えながら走るしかなかった。考え方にもよるが、繁忙期に新人が入って放置するよりマシだったと思う。
2月中旬時点で3月業務がパンクすると確信した。進捗を取りまとめ上司に2月下旬から3月上旬の間、勤務時間をプラス1.5時間すれば見込みが立つと進言した。だいぶ疲労も増したが、間に合うならそれで良かった。
2023年3月
3月初旬、吐き気がして妙に体がフワフワする。
書類の読み上げが続いたせいか声も出づらい。
昼休みに内科に行くと吐き気は胃炎からくるものと診断された。フワフワするのは自覚のない小さな目眩が継続的に起きていて、船酔い状態なのだという。
微熱があるがコロナの可能性は低いと言われ、薬を処方されて職場に戻る。
勤務時間プラス1.5時間の甲斐あって3月の仕事に目処がついた。
月末近くになっても声が出ないので、呼吸器内科を受診することにした。受付で検温すると微熱があり隔離された。血液検査の結果、細菌感染による発熱のようで薬をもらった。声が出ないのは喉を休めるしかないと言われた。
2023年4月
ボロボロにはなったが3月を乗り切り、4月に新入社員を迎えられた。
4月上旬、片目が痛くなり眼科を受診した。
「最近、無理したでしょう」
繁忙期でと苦笑いするしかなかった。
「角膜ヘルペスです、早くて良かった」
「放っておいたら失明ですよ」
「弱った時に出てくるから、よく寝てください」
「しばらく通って、完治しましょうね」
と眼軟膏と目薬を処方され、その後も通院した。
4月中旬、一度咳き込むとなかなか咳が止まらなくなった。息ができずに涙が出る。この日は呼吸器内科が休診で内科の医師に診てもらい咳止めが処方された。咳が出なければ苦しくはなかった。声も戻ってきた気がした。
2023年5月
5月下旬、角膜ヘルペスが治ったのも束の間
夫がコロナに感染したので、私も1週間自宅待機となった。間もなく喉に違和感を感じ、発熱した。
薬で熱を下げているのに、2、3日は37度を超えていた。体温が低い方なので相当不安だったが、夫も私も熱が落ち着くと軽快した。
2023年夏
コロナの後遺症なのか、倦怠感は抜けなかった。
ここまでの疲労が出ているのだろうと思った。
早くきた厳しい暑さにバテていると思った。
けれどこの閑散期に取り返さなければならない。
このまま繁忙期に突入したら体を壊してしまう。
2023年10月
毎月2日分ずつ溜まっていた仕事が、閑散期にフル回転することで、やっと消化できた。これなら繁忙期に間に合う。
無理をした甲斐もあったではないかと思った。
2023年11月
繁忙期の準備を始める。先にできることは全部してしまいたかった。
そして11月下旬、定期検診を受診した。
その2週間と2日後、肺腺がんの告知を受ける。
私は、私を後回しにした。自己責任だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?