スプリンターズS 回顧

レースラップ

11.7ー10.4ー11.2ー11.2ー11.2ー12.3
前半 33.3
後半 34.7
 レースは、逃げ2頭で激しい争いになると予想していたが、ジャスパークローネとテイエムスパーダのダッシュ力に差がありすぎてスンナリとハナ争いは決着。その後方の先頭集団では、モズメイメイ、マッドクール、ママコチャ、ナムラクレアが続き、やや縦長で人気のアグリは後方4番手とかなり後ろであった。前半は逃げ争いがスンナリ決まったため、33.3とG Ⅰにしてはややスロー気味に流れ、ママコチャが3コーナーあたりで先頭を伺う展開に。4コーナーでマッドクール、ナムラクレア、メイケイエール、ウインマーベルが位置を上げるも届かず。
 結果的にママコチャは3コーナーで前に出たアドバンテージを生かし、ハナ差で押し切った。

1着 ◎ママコチャ

 重賞未勝利馬ではあったが、前々走の走りで強いと感じたこと。内枠有利のTB。スタートセンス良く、内寄りの枠から好位置を確保できルト予想した当馬を本命とした。
 レース内容としては、抜群のスタートから逃げ争いの後ろを確保し、3コーナーに入る前にはナムラクレアの前に馬体を入れ、進路のアドバンテージを確保する絶好の展開。(川田騎手の好騎乗)そして、無理に馬を抑えようとせず、11.2秒と緩みのないペースであったが3コーナーから2番手に進出し、4コーナーでは抜群の手応えでジャスパークローネに並びかけ先頭へ。最後はマッドクールに詰められたが、ハナ差で押し切った。この展開を外目から押し切ったのは強い内容であった。
 ソダシの妹がスプリントで才能を開花させたことは本当に素晴らしい。当馬はスプリント戦をまだ2走しか経験していないため、レースを覚えていけば、スプリント界の女王になる日もそう遠くないだろう。

2着 マッドクール

 今までのレース内容からここでは通用しないと思っていたが、ナムラクレアに先着。好スタートからインの絶好位につけ、最後まで内で走り続けたことが好結果に繋がった。前走の大敗はのめってバランスを崩した影響がすごく大きかったのだろう。しかし、この結果がTBや展開が向いただけなのかはまだわからないので、評価は次走に持ち越したい。

3着 ナムラクレア

 能力最上位候補の馬ではあったが、 1番人気と 1枠に泣かされる結果となった。レース内容としても、スタート後内で包まれないために外目に位置を取りに行ったが、3コーナー手前でママコチャに蓋をされ、勝負所では外にメイケイエールがおり、スムーズに外に出せず、届かなかった。1番人気ということもあり、包まれることを嫌って出していったが、中途半端な位置となり全てが裏目に出た。もう少し人気がなく、内枠を生かす競馬をしてれば違う結果になっただろう。
 今までの戦績から先行差しどちらでもいける。しかし、この自在性が仇となっているのではないだろうか?スプリント界の上位であることは間違いないが、今後も展開が重要になってくる。

4着 ジャスパークローネ

 テン争いが白熱するかと思われたが、この馬の圧勝で当馬のテンの速さは天下一品であることが証明された。あっさりとハナを切り単騎逃げに持ち込みペースは落ち着いたが、早々とママコチャに並びかけられ、息を入れられなかったため、ペース以上に苦しい展開であったと推測されるが、4着まで粘ったことは評価できる。もう少し内枠であれば差は少なかった可能性もある。このテンの速さであれば、今後も安定してハナを切れそうなので、どこかでハマれば1発かましてくれるかもしれない。

5着 メイケイエール

 先行集団の外目につけ、最後の直線も大外から頑張った。TB的にも外を回し続けたロスは大きかったがまともに走れば、この馬の能力はやはり高い。今回は厳しい中でもレースをやめることなく走っており、気性面の成長が感じられる。
 ここからは、余談であるがここで良い走りをしてしまったので次走も人気をしてしまうであろう。今回も昨年から惨敗続きであるにもかかわらず、5番人気。負けても負けても期待してしまう魅力が当馬にはあるのだろう。今後も取捨の難しい 1頭になりそうである。

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