青の時代【4】堕落

空想と母との話し合いの中で(後編)

空想世界  

私の青春の定義

もし、私の周りの人がサボってる中で、
1人だけ楽器にひたむきに
努力するアニメのワンシーンが
あったらどうだろう?。

しかも、とっても下手くそだ。
周りの人は見向きなどせず、
ひたすらに、自分の周りの人や、
好きな人、恋に走っていたり、
仲間とつるんで、人をあざけ笑う雑踏。

それはひとつの青春のワンシーン
なのかもしれない。

けど、私の青春は違う。

私の青春は、いつか誰かが私の物語を
聞いた時、勇気が出たり、元気になれるような物語を描いて、誰かの人生に影響を与えられるような、私だけの青春を書き記そう。

未来のための今だ。と考えていた。


現実の厳しさを知る。

私はそれからというもの、部活に行く時は、
誰よりも初めに来て、
楽器を出すようになった。

朝は言えて呼吸練習
スマホで夏コンの曲や文化祭のテーマ曲を
 頭に叩き込む。
チューニングテストも死ぬ気で頑張って
練習、でも落ちる。

悔しいと泣きながらまた練習した。

けれどある時に言われてしまった。

『Leafが努力してるとムカつく。』
『めっちゃ分かる、何あいついきなり頑張ってすごく生意気なんだけど。』

…当時のLeafのガラスの心はバラッバラに
なって大泣きしながら家に帰った。

アニメオタクのはじまり

そんなこんなで夏休みが終わり、
宿題はやっておらず、
 学校行く日がさらに減りました。

学校を休む度に
母がレンタルビデオショップで借りてきてくれたアニメを見ていた。
 
私は、幼い頃からアニメに囲まれて生きていた。しかし、完全にアニメにハマっていたと言われると微妙だ。

好きなキャラはいたものの、
ドップリハマることは無かったが、
叔父の部屋で
見ていたHUNTER × HUNTERの
曲が好きだったから聞きたくて 
母に借りてきてもらった


画像
Reason 歌詞

実際の曲を聞いてみると、
ここの歌詞の部分が1番好き。
そんな理解者が居てくれたら
私は幸せだろうな と常に思っていた。

キルア君が推しになった。

ツンデレだけど、誰よりもゴンを思ってるし
怒った時の怖い顔は本当に好き。
私に対してじゃなくて、 いじめっ子から私を守ってくれたらいいのに。

そんなアホなことを考えてました。
Nちゃんをその頃は
まだ思い出してた感じです。

Nちゃんは、何かあるとすぐ駆けつけて、
心配してくれるし怒ったりもする。
けど、怪我したらすぐ絆創膏貼ってくれるし 
面倒見がかなりいいちょっと性格がキルアぽっい過去の友人。

この頃の自分はまだ、1人では、
生きていけませんでした。
 なんせ、ずっと誰かに守ってもらって 
生きてきた側の人でしたから。   

すくむ足とカウンセラー

9月中旬、学校から電話が来た。
 母が電話に出て嬉しそうにしているが、 
私は死にたくなった。  

母『熱血教師Aから電話だよ!』
私『え…。』 
先生『もしもし、Leafさんですね。 』 
私『はい、』

何を話したが覚えていないが、
カウンセラーを勧められた。

そんなこんなで、 
カウンセラーに会いに行った。
 話は全く覚えてない。
ただあったことを話してるだけ。

母がほとんど話してた。  
  
カウンセラー 
『Leafさんはお友達になりたい子いる?』

私『いない。』    

カウンセラー   
『それだったら、Leafさん、
1人でいていいんだよ。』
  
私『…みんなに悪口言われるの嫌です。』
(母の実録)

勉強出来ないし
部活も段々行けなくなる。
次第に休む日にちが週2、週3になった。

 物語を作って破いての生活が
繰り返される。

未完成のままの初文化祭。

私の中学の文化祭は、
歌を歌ったり、吹部演奏したり
…うーんあとはあんまり覚えていない。

けど、覚えていることがある。
それは、先輩が引退コンサートだったこと。

私の同じ楽器の先輩は2歳上だ。
訳もわからなく泣かれた。
意味不明だった。

この先輩は、私とそんなに関わったことないよね。どうして?。と思った。

私がチューニングテスト受かってないから?
 先輩としての責任で泣いているの?。という
思考ばかりが先行していた。

ごめん、先輩。
私にはまだ分からなかった。

今でも初ステージは覚えている。
楽しそうな音楽の中に、
1人追いつけない自分の惨めな姿。

終わったあとの送別会は
あんまり好きではなかった。
私は悲しくないのに、
周りがやたら悲しんでいて、
場違いな自分が辛かった。
あの雰囲気が個人的には苦手だ。

上手く楽器ができない私は、
先輩の気持ちを考えたことなんて
一切なかった。

いつも、自分に対する人の感情ばかりを気にして、自分の利益を考えて生きようとしている。自分から人に与えようとかもう、辞めた。と言っても過言では無い。

その頃には、そんな自分が見え隠れしていた。

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青の時代【4】堕落|Leafのメモ帳✎*。