山内マリコ『あのこは貴族』

 岡田 斗司夫さんがYouTubeで紹介していたのをたまたま見て興味を持った本。映画化もされています。まあまあです。買うほどではないけれど、図書館で借りるとかだったらそこそこ楽しく読めて、時間の無駄というほどではないかも。
 東京の整形外科医の末娘の華子と、地方出身で慶応に入ったけれど仕送りを減らされて水商売を始めてそのまま大学をやめてひとりで東京で暮らしてきた美紀が、御曹司の幸一郎の婚約者と腐れ縁の女として出会う。最初は華子が幸一郎と婚約するまでの話、次は美紀のこれまでの話、最後にふたりが出会い、美紀は別れて華子は幸一郎と結婚するがうまくいかず、離婚する。割合にさわやかな結末なので、後味は悪くない。