ジモティーで出会った男とコンカフェに行った話

ジモティーというサイトをみなさんはご存知だろうか。

地元の掲示板ことジモティーにはメンバー募集という機能があり、その機能で例えば「社会人フットサルサークルのメンバー募集！」とか投稿すれば、興味を持った人が応募してくれたりするのだ。

俺は一時期その機能を使って、新しい友達を作ろうとしていた。

ジモティーという場所はなかなかの魔境で、俺はこれまで色んなタイプの人間に出会ってきたんだが、今回はその中で出会った一人の男について書こうと思う。

その男をAとする。

俺の友達募集の投稿に応募してきたAとは、大阪の日本橋で会うことになった。

日本橋は、小規模な秋葉原みたいな街だ。街の一区画にはオタロードと呼ばれる場所があり、そこにはメイドカフェや、カードショップや本屋が立ち並んでいる。

日本橋の駅を出たところで待ち合わせをしたAとコンカフェに入ることになった。どうやらAはよくコンカフェに通っているらしい。

俺はコンカフェに行くこと自体が人生初だった。メイド喫茶は前に東京で一回だけ行ったことあったけど、コンカフェはどう違うのか。

俺達が入ったコンカフェは飲み放題2000円のメニューがあった。Aはよくお酒を飲むために来ていたらしい。2000円で好きなだけ飲めて女の子とも喋れるからコスパが良いと言っていた。

お酒を飲みながら、互いの話をする。Aは今、現場作業の仕事をしているらしい。そしてその仕事に就く前は夜の世界で働いていたんだとか。

なんでもAはメンズコンカフェというキャストが男バージョンのコンカフェで働いていたらしいんだが、その話が結構エグかった。

Aはそのメンズコンカフェと風俗のボーイを同時にやっていたらしいんだが、メンコンで着いた自分の客に金を使わせて、金がなくなったらその客を自分がボーイをやってる風俗店に斡旋して、風俗で稼がせてからまたメンコンでお金を使わせるという無限ループで稼いでいたらしい。

そんな話を聞かされてコンカフェ嬢もちょっと引いてるようなリアクションをしていたが、そこは仕事だからすぐに愛想良いモードに戻っていた。

また、日本橋には添い寝屋があるんだが、その店の前を通った時に3人くらいのキャッチに道を塞がれて半ば強引に店へと連れ込まれたらしい。ただAは転んでもただでは起きず、その店の女の子を自分の店に連れていくことに成功し、多額の金を使わせることに成功したらしい。

他にも、そのメンコンを辞める時に、自分に付いていた中学生くらいの客が30万くらいするシャンパンを注文して付き合うことを要求されたりとか、メンコンのキャスト同士はドロドロしてるとか、メンコンには意外と男の客が多いとか色んな話を聞かせてもらった。

俺はそういう歌舞伎町的な世界には全然関わりがないが、なんか訳分からん女にたらし込まれて多額の金を貢いだりする羽目にはなりたくないなと思ったから、今後もあんまり近づかないようにしようと思った。

Aとはそれっきり全く会っておらず連絡も取ってないから、今どこでどうしているのかは全く分からない。