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最近のギターの練習方法

耳コピかスコアか歌本か。

30年くらい前の話。
当時、弾きたい曲があれば練習する方法は
3つくらい。
CDより高いお金を払ってバンドスコアを買うか
CDやカセットテープを何回も聴いて耳コピするか
コード弾きだけならぶっとい歌本を買うかだった。
ライブビデオでギタリストが弾いてる指を見て
目コピもあったけど、これは映像によっては
かなり苦しかったので、ほとんどやってない。

これじゃないといけない論

当時から、ずっと目にしてたのは「耳コピ」じゃないといけない論。
スコアを見る事が悪とまでは言わないけど
そんな風潮はあった。
スコアにお金を払うのは今で言う「課金」と同じなのだろうか。
ちょっと話はズレるが「音楽理論を学ぶ」とか
「レッスンを受ける」「学校に行く」ていうのも
邪道みたいな事いう人はいた。
今となっては全然聞かないし、むしろ学ぶ人が多いのかなと思う。要は憧れていたミュージシャンが楽譜が読めないし、独学で成り上がったのを知って、自分もそうなりたいと言う人が多かったと想像する。

耳コピのメリット・デメリット

とは言え、耳コピにはメリットがとってもある。
まず、様々な音の中からギターの音を聴き分ける作業が、抜群に耳の精度を上げる。
また、これは何でか説明はできないけど、
耳コピで覚えたフレーズは手ぐせになって応用しやすい。
何よりも高いスコアを買わなくて良い。
デメリットは、初心者は単純に時間がかかる。
僕も4小節を耳コピするのに三連休費やした事がある。耳が腐ってるな。
苦労する事に美徳を感じる日本だからか、譜面なんか見て楽すんじゃねぇって言う人が多い。

譜面派は邪道か?

僕は全くそう思わない。
いつかクラシック界の人のこの耳コピ派と譜面派のどっちが正しいのか論争の記事を読んでしっかり来たのがあった。
クラシックの世界では譜面がすべてで、しっかりと教育も受けていく。それは耳コピの苦労はないが、じゃあ楽をしてるかというと全くそんな事はない。そもそも、運指を覚えてからそのフレーズを音楽にする事が大事な事だ。
どんなニュアンスで弾いているのかは、模範の音源を聴き込まないとわからない。結局、耳を使って聴く事になる。
耳コピと作業は一緒なのだ。
だから、耳をもっと鍛えたいていうドMな人は
フレーズの音取りから耳コピをすれば良い。そうすればお財布にも優しい。
とにかく早くフレーズを練習したい人はスコアを
買って運指を早く覚えて、音源を聴き込んであのギタリストのフレーズに近づけていく練習をすれば良い。スコアも誰かが耳コピをしたのを採譜したモノなので、お金を出してそこを委託してるだけなのだ。だから、スコアが絶対正しいかはわからない。

最近の練習方法

30年たった今、本当に良い時代になっていると感じる。
最近練習で使っているのはYouTube。
全部ではないけど、ほとんどの有名な曲は、
誰かがYouTubeでタブ譜までつけて演奏動画を上げてくれている。
そしてYouTubeのもう一つの良い機能は再生速度をいじれる事。あまりに遅くさせすぎると、音が
グチャってなって聴き取りにくいが、ある程度は
大丈夫。速弾きなんかは、本当に役立つ。
コピーの精度はピンキリだが、自分に合うYouTuberを見つけて練習するのが、僕の最近の練習方法だ。
譜面だろうが、耳コピだろうが、YouTubeだろうが結局努力するのは同じ。
今日も練習しよ。

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