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生活保護を4年くらいかけて抜けた話

私はたぶん23か24~28歳まで生活保護を受給していました。
発達障害と軽度の知的障害とその時の病気の症状といろいろな要素があわさって当時のことはあまり覚えていませんが、覚えているかぎり書いていこうかなと思います。

私のスペック

当時は20代前半 双極性障害と発達障害で障碍者手帳持ち(3級)
頼れる両親、親族は0人
職歴は正社員が一回と、生活保護受給までは業務委託で働いていました

この記事では一旦病気の症状の話は一旦スキップします。

退社から生活保護受給まで

当時広告代理店に勤めていた私ですが、学生の頃から気になっていた不眠症でかなりしんどい思いをしていました。
せっかく一人暮らしをはじめたのに、当時ニートだった彼氏が転がり込んできていびきで眠れず朝は起きれず、最初は午前休にしてもらうなどで対応していましたが、ついには出社できなくなりました。業務委託だったのですぐ契約は解消となりました。

貯金が残っている段階で相談しに行きました

大食いの男性を養っていたこともあり貯金は20万程しかありませんでした。
最初は仕事も探していたのですが今のままでは絶対また繰り返しだと思い、すごくすごく悩んでて、きっかけは忘れましたが千葉市か市川市の市役所にあった困りごとを相談する機関に相談しました。(名前は一旦伏せますね)
あまり期待はしていなかったのですが、かなりのサポートを受けられたと思います。
病気のことだったり、残高はいくらあるのかなど(通帳などを提出したような気がします)相談して、20万がなくなってからでいいからまた来てほしいと言われました。

本当に貯金がなくなって

貯金はあっというまになくなりました。本当にほぼ0円の状態で市役所にいきました。
通帳や資産の話をして、決まり事などの話をして、家族や親族に連絡が行くなどの説明もされて、申請しました。
直接生活保護の窓口で申請した記憶はないのですが、本当にあっさり承諾されました。

生活保護を受給していた時の感想

本当にぼーっとしていた時の記憶なので覚えていたことだけ書きます。

  • 月に決まった額支給される(希望すれば家賃会社に連絡してくれて保護費から家賃を支払ってくれる)保護費ー家賃が受け取れます

  • 収入があったら申告する(収入申告書にお給料と交通費を書いて、給料明細と一緒に提出する)

  • 保護費ーお給料が支給になる お給料が保護費を超えたら保護費は支給されません

  • 資産を持つのはNGらしい(?)(いろいろ持っていると申請の時に説明がありますが、私はPCくらいしか持ってなかったのでなにもなかったでえす。例えば車とか家は売却するように言われます。原付などは職場が遠いとかだったらOKの場合があるらしいです)

  • たとえ親からでも支援を受けるのはNG(支援を受けられるならそもそも生活保護なんて必要ないです)

  • 子供などがいたら結構増えるらしいですが私はいなかったのでわかりません。

  • 家賃補助にも上限がある。(私の家は家賃が4万円だったのでそのまま申請が通りました。地域差はあるらしいですが4~5万が上限らしいです。結構いいところに住んでいたらどうなるのかは正直わかりませんが、暇だったらあとで調べて追記しておきます。

  • もちろん借金するとかも禁止です。禁止なのですが条件によってはバレません。(あえて書きませんが闇金とかではないです)

生活保護っていいかもしれないって思ったところ

  • 無条件でお金が入ってくるところ(少額ですがありがたいです。)

  • 医療費、年金、保険料、税金などの一切の心配がない(すごいありがたいです。)

  • 医療費がタダ(基本的には無料ですが、保険適応外の治療は普通にお金がかかります。私が払っていたのはピル代とかです)

  • NHK払わなくていいです。NHK側にちゃんと連絡してくれるので一切来ません。

生活保護でつらかったこと

  • 支給額がそんなに多かったわけじゃなかったのでまだ20代前半の私は少なく感じました。正直すごい無欲な人だったら結構いいと思います。パチンコとか行くのは絶対無理だなぁと思いました。

  • すぐ病院にいけない 生活保護受給者は保険証を持っていないので医療券というものがないと病院に行けません。医療券については後で書きます。

  • 家族や親族に連絡が行く 両親だけならまだしも妹にまで来ていたらしくかなりの広範囲にお知らせが行くらしいです。そして受給しているということは誰からも支援してもらえなかったという結果なのです。それだけでなんだかしんどいですよね。

  • 場合によってはケースワーカーの訪問がつらいと感じる人もいるらしいです。私の家は滅多に来なかったのでよくわかりませんが普通に抜き打ちで来るらしいです。

生活保護生活詳細

保護費について

私が千葉県市川市に一人で住んでいて、大体13~14万もらってました。家賃で4万引かれるので、9万くらいです。一見十分そうに見えるのですがまだ若かったのもあり友人との付き合いに参加したり買い物してたりしたらすぐ使い切ってしまってました。

支給日について

支給日は大体1日なのですが、1日が土日とか年末年始とかそうじゃなくてもたまにずれるので1日に必ずもらえるからいいや精神で行くと餓死しそうになります。
余裕を持ってお金を使うことをおすすめします。

支給方法について

最初は手渡しになるので1日以降に市役所にとりにいきます。その時にたまにケースワーカーとどんなかんじですか~って話したりします。
市役所側に信頼(?)されると振り込んでくれるようになります。市役所が遠かったし体調もよくなかったのでありがたいです。
支給日の市役所の雰囲気はちょっとやばいです。

ケースワーカーについて

生活保護の人には担当のケースワーカーがつきます。大体地区ごとで担当しているらしいです。困ったことを相談したり、どんな風に過ごしているのか聞きにきます。
結構訪問があると聞きますが私の家にはあまり来ませんでした。
不在の時はポストに来ましたよ~って紙が入ってます。
よく不正受給している人は家に入られたら困ると言っていますが滅多に入ってきません。大切な話し合い(?)の時に数回入れた程度です。
ちなみにケースワーカーはコロコロ担当が変わるし引継ぎとかも微妙なので安心して信用するかんじの仲ではないです。
女性もいるし、男性もいます。最後のケースワーカーさんは男性で私より年下で、もう戻ってきちゃダメですよ、お世話大変なんで笑って言われました。フレンドリーな方も割といます。

医療費について

先ほど少し書いたんですけど生活保護の人は保険証を持っていないです。
精神とか治すのが大変な病気は自立支援医療制度を使えて、それを受付に出せば無料になります。それ以外は医療券を発行してもらう必要があります。
医療券は市役所とか支所で発行してもらえて、月に一回病院に提出します。
取りにいくのがしんどい場合は家か病院に郵送してもらえますが、病院宛に送ってもらって届いたこと一度もないので家に郵送してもらう方がいいと思います。
あと結構時間かかります。朝とかに連絡すれば次の日~明後日くらいに届いてますが夕方とかに連絡してしまうと割と時間かかります。いますぐ欲しい時は取りに行く方がいいです。病院に直接いって全額負担しても手続きすれば戻ってくるとは思いますが大体の人がその日の食費とかにも困ってるレベルなのでおすすめしません。
保険適応外の治療はお金がかかります。私だとピル代を払っていました。

お仕事について

ケースワーカーの人は社会復帰してほしいと思っているので、できるだけ就業してほしいと言ってきます。
うつとかで外見には表れない症状の方は割としんどいと思います。電話や訪問の度に就業のことについて聞かれます。神経が図太い人はガン無視でも問題ないかと思います。
私は結構意欲的だったので、アルバイトに応募したり、正社員の募集にも割と積極的に応募していました。
仕事が決まったら保護移動なんとか書という紙に記入して、それから収入申告をしながら働いていきます。
保護費(13万くらい)ーバイト代が支給されるようになって、月の収入自体にあまり変化は現れないです。そのことに不満を抱く人はかなり多いと思います。
私はちゃんとフルで8h働いて18万円くらいお給料があった時は1円も支給されてないですが、保険などに関してだけそのままにしておいてくれたのでありがたかったです。
もちろんそんな生活をちゃんと続けていたら医療費とかがお得になるだけなので生活保護を抜けることになると思うのですが案の定秒辞めしてたので働いてはお世話になるを繰り返していました。(すいません)
ただやっぱり秒辞めしても所持金によっては支給もすぐ対応してくれます。(全額ではないこともありますが)


収入申告について

毎月ちゃんと収入申告をしていたはずなのですが、何円くらいお得になっちゃってるから返金してくれという連絡がたまにあります。
明細をきちんととっておけば対策があったのだと思いますが全部捨てちゃってたので返金に対応していました。
保護費の明細は必ずとっておきましょう
まあこれも生活保護の人が働きたがらない理由のひとつだと思います。
せっかくお仕事してるのに逆に回収されるなんて!と
私も返金の額が結構大きくなってしまったのですが異議があったらある程度聞いてくれるし返金の額も分割にしてくれます。
これに関しては自分が悪いので仕方がありません。
ちなみにたからくじとか当たっても申告する必要があった気がします。
あと親族からお金やお米とかをもらったときも申告する必要があります。
(いろいろ工夫すればバレません)

障害者年金をもらっている場合

障害者年金の分は引かれないらしいので普通に受け取れるらしいです。
私はいろいろあってもらってません。

周囲の人にバレるのか

基本的には親族の方以外はバレません。ただ、保険証が必要なシーンやポストを見られる機会があるとバレる確率が高いでしょう。
私の周りの人は内心ドン引きかもしれないですが普通に接してくれるいい人たちでした。

社会復帰を目指して自分なりにした努力

就労移行支援

先ほど書いた相談事を聞いてもらえる機関の人に就労移行支援の施設を紹介していただき、そこにお世話になってもらってました。
就労移行支援が行っているのは障害を持った方が働くためにいろいろ支援してくれるサービスです。
主なサービスは

  • 仕事探しの手伝い

  • パソコンの使い方やコミュニケーション講座

  • レクリエーション

  • 少額ですが条件によっては賃金が発生する軽作業

  • ストレッチなど

などです。私は別枠で生活支援というのを受けていて、生活能力がないので部屋の掃除などを手伝ってもらってました。
金銭の管理やキッチンの状況によっては調理なども教えてくれるらしいです。

就労移行支援の一番大切なことって勉強することではなく、決まった時間に施設に来ることを続けるらしいです。
朝ちゃんと来て、17時に帰る。本当に何もしなくてもいいし、講座に参加してもいいと言ってくれました。
ちゃんと出欠もとってあるので、障碍者枠での就職に有利になるみたいです。
私の就職活動(ハローワークや合同の面接会)にも同行してくれたし、とても有難い機関だと思いました。
コロナが流行っていたときはオンラインでの講座も実施していました。
なんでこの記事にこのことを書いたかと言うと、その施設は生活保護の人は無料だからです。本当に1円も払っていません。
あえて宣伝はしませんがいつかその施設のことをちゃんと許可をとって紹介できたらいいかもしれませんね。
当時は眠剤にひどく依存していたので朝に通うことは難しかったです。
就労移行支援には、私のように一見普通に見える人間もいれば、知的障害を持つ人もいます。
本人の意思で通ってるかどうかはわかりませんが、一緒に講座を受けてると笑ったり話しかけてきたりします。
同じことを何回も話してしまったり距離感バグってたりいろんな人がいましたがみんなすごく好意的だし、めちゃくちゃ楽しく一緒にレジンでキーホルダーを作ったりしました。
私の担当の職員さんも補聴器をつけていて、耳が聞こえない人でした。
いろいろ自分の中での考え方が変わった経験でした。
話が反れてすいません。

シンプルにいろんな企業に応募する

体調があまりよくなかったのでバイトとかに応募していました。
人と話すのは得意なので人柄採用のところによく採用されて秒辞めするのを繰り返していました。
あまり意味がなかったと思います。

やればよかったなあと思ったこと

無限に時間があるので、なにかしら勉強くらいはしておけばよかったと思いました。
当時はPCも持っていたし、Officeのライセンスが使えるうちにExcelくらいは勉強しておけばよかったです。保護費に余裕がある人は割とマジでなんでも勉強できると思います。
が、そもそも勉強できる気力や体力がある人はそもそも生活保護なんて受けません。そういうものです。
実際私も躁のとき以外寝たきりでしたし大体鬱のときにバックレたり秒辞めしてました。

生活保護中の生活

なにもしてなくてもお金がもらえるのでガチで堕落します。本当に。
好きな時間に寝て好きな時に起きる、近くに100ローがあったので適当に好きなもの食べる、ゲームする、寝る、みたいなかんじです本当に。
人と合わないのでお風呂にも入ってなかったし歯も磨いてなかったです。
すごい太ってたしガチでやばいやつだったと思います。
もちろん誰も来ないので部屋もゴミ屋敷です。
でもそれでも生きていけちゃうんです。
ケースワーカーもドン引きしますが30分も話せば帰っていくのでケロリと忘れてしまいます。
ちなみにパチンカスのイメージが強いのですがパチンコはやったことないです。

だた私はオンラインゲームとかSNSやってたので異性との絡みが多く、オフで会うなどに誘われることが多かったので、保護費をやりくりして美容院に行ったり永遠に歩いてダイエットしたりめっちゃ安い化粧品からそろえるなどして外見だけは改善できたかもしれないです。


どうやって生活保護から抜けたか

ここからの話は若干ゴミクズなのですが私は最初自分の力で生活保護抜けるぞ!!!!!と、めちゃくちゃ正社員希望で応募して、秒辞めして大したスキルもないのに職歴やばいアラサーになってました。
生活保護を抜けたきっかけは結婚でした。
そう、結局男性の力に頼ってしまったのです。
本当に偶然も偶然なのかニート時代に遊びまくっていたオンラインゲームで知り合って、オフで会ったら一目ぼれされてお付き合いしてそのまま結婚してしまいました。
なので自分の力で解決してないんですよ。
結婚してから生活保護について話しました(クズ)
夫はそうなんだあくらいしか言ってませんでしたが、黙っていても永遠にバレないことなので話す必要はないかと思います。


もし自分の力で生活保護を抜けたいと思ったら

そんな偶然の出会いはほとんどの人がないと思うので
もし自分が自力で生活保護を抜けたいと思ったらこんな風にしたらいのではと思いました。
まず自分は結婚のために引っ越したら不眠も躁鬱も全てあっさり寛解しました。
最初の方は薬を飲んでいましたが、ずっと枕なしで寝てた私に枕を買ってくれて
肌ざわりがいい布団を用意してくれて、もう明日の食事や生活を不安に思うことは一生ないと言ってくれました。
その部屋は5Fにあって、起きたら朝日がガンガンに入ってきて、睡眠のリズムはそれだけでよくなりました。

生活保護を抜けたいと思ったら、まず最初にやることは病気の症状を寛解させたり、うまいこと共存していけるようにすることだと思いました。
私だったら、不眠の症状が一番やっかいだったので、ベッドやマットレス、枕や布団などを買い替えていくなどがいいと思いました。
(部屋の位置が悪く朝日はそんなに入らない部屋でした)
私は不眠がよくなったら鬱もかなりよくなって
自分なりに鬱になった時にこうしたら落ち着くなあっていう方法を発見しました。
発達障害(ADHD)もいまだにやっぱりやばいところはありますが、改善できました。
私は持ち物をお気に入りの物を使うようにして、ポケットが多い鞄にすることでなくしものを減らしたりできました。

別に無理して生活保護を抜けなくてもいいと思う

生活保護の人って、病気や障害を抱えちゃって、なおかつ周りのサポートが一切ない人が多いのです。(今は海外の人も多いですが)
当たり前にそんなのしんどいし、死んでしまいたくて眠剤でずっと眠くてお風呂もめんどくさくてずっと寝てたくてそういう状態でも仕方ないのです。
先ほどベッドや枕を変えたらよくなったとか書きましたがそんな自分の考えてることもよくわかんないし少ない保護費でどうにかやりくりしてるのに寝具なんて買い替える気にならないのも当然だと思います。
今はスマホがあれば無限に時間をつぶせるし、なんでも調べられるので、
ぜんぜん生活保護の生活でも不満がないならまったり生きていくのも全然いいと思います。
ケースワーカーの人も働け~とは言ってきますがそれが彼らの仕事だし、強制とかはしてこないです。
まったり生きてるうちに病気がよくなって、やりたいこととかも見つかるかもしれません。

私は正直めちゃくちゃ感謝している

正直なところすごい感謝しています。受給できていなかったら餓死してしまったり、夜のお仕事をせざるを得なくなっていたかもしれません。
(夜のお仕事に偏見はありませんがフェラできないし外見も全然よくないので才能ないと思う)
ダラダラしたりちょっと働いたり秒辞めしたりゲームしたり、4年ほどお世話になっている間にいろんな考え方とかに行きつきました。
私は何に対しても意欲がないタイプなのかと思ったら、欲しいもの、行きたいところ、やってみたいことが無限に湧いてくる貪欲人間で
病気が治ったら働いてお給料ゲットしていろんなことしたーい!って4年間の中で気が付きました。
秒辞めしまくってるので絶対続かなそうな条件なども見つかったし。
あの時お世話になった市役所の方たちには本当に感謝しかありません。

超長い記事になってしまいましたが読んでくれてありがとうございます。
そのうち質問とかにも対応したいと思ってるので質問とかある人は少しお待ちください。



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