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レポート作成にChatGPTを利用することの懸念点や問題点

はじめに

classdoorは独自のアルゴリズムを用いてレポート作成をサポートするツールですが、昨今話題のChatGPTを用いてレポート作成することもできるのではないかという考えもあるかと思われます。ですので、今回の記事ではChatGPTを用いたレポート作成について述べた上で、classdoorとの比較をしたいと思います。

ChatGPTを用いたとは

ChatGPTは、OpenAIが開発した技術の一つで、コンピューターが人のように文章を理解できるようにするためのモデルです。ChatGPTは、たくさんの文章を学習して、人が書いたような文章を生成することができます。この技術は、自動的に文章を作ったり、人と話をしたりするコンピュータープログラムの開発など、様々な用途に応用されています。

ChatGPTを用いたレポート作成

レポート作成のためにChatGPTに次のような文章で命令をしてレポートを作成してもらいました。

「覚醒効果を目的として飲むならエナジードリンクかコーヒーのどちらがいいのかということに関してレポートを作成してください。」

すると、ChatGPTは下の画像のような返答をしました。

エナジードリンクとコーヒーの説明から入り、その後両者の特徴を述べ、最後に結論を述べています。簡潔かつ論理的なレポートが出来上がっています。このようにして、ChatGPTに命令することでレポートを作成することが可能です。では、ChatGPTを使えばなんでもいいのかというとそうではありません。

ChatGPTの落とし穴

先ほどのChatGPTの回答からその落とし穴の例を3つ解説します。

●正確性が保証されていない
エナジードリンクの成分の一つとして「グルコロノラクトン」というものをあげています。実はこの成分名は間違っており、正しくは「グルクロノラクトン」です。このようにChatGPTは誤った情報を回答する可能性があります。つまり回答の正確性が保証されていません。
●参考文献の不明確性及び盗用の可能性
2つ目は「参考文献が不明確」という点です。先ほど作成されたレポートには参考文献が書かれていません。そこで先ほどの命令に続いて次のような命令をしました。

「参考文献を教えて」

すると以下のような参考文献が返ってきました。しかし、先ほど説明した通りChatGPTは誤った情報を提供することがあります。ですので、これらの参考文献は実際にレポートに書かれていることを述べているのか、参考文献として必要なのか信用できません。そのため、ChatGPTによって生成されたレポートを提出することは盗用になる可能性も否定できません。レポートには参考文献は必要不可欠なものですが、それらは自分で調べるからこそ意味があり、理解が深まります。

●AIで生成された文章は検知されるようになる可能性
Gigazine」によると

ChatGPTのようなチャットAIが出力するテキストにはAIならではの特徴があるということで、スタンフォード大学がChatGPTのようなチャットAIの作った文章を検出する「DetectGPT」を開発しています。

とのことです。こうしたツールによりChatGPTを用いた文章が検出されるようになる可能性も考えられます。

ChatGPTを用いたレポートテンプレート作成

これまでは、ChatGPTにレポートの中身を書かせるという使用方法について述べてきましたが、テンプレートを生成させればClassdoorと同じようにレポート作成ができるのではないかという疑問もあるかと思います。では次のような命令をしてみます。

「覚醒効果を目的として飲むならエナジードリンクかコーヒーのどちらがいいのかということに関して論理的なレポートを作成するためにテンプレートを考えてください。」

すると下の画像のようなテンプレートを作成してくれました。このようにテンプレートを作成した上で詳しい中身は自身で書くという方法を取れば、先ほどの「正確性」「参考文献が不明確」「AIで生成された文章は検知されるようになる可能性」ということに関してChatGPTに依存することはありません。こうした活用の仕方もレポート作成の方法の1つと言えます。しかし、ChatGPTが提案したテンプレートはレポートの形式によっては不適切な場合もあると思います。例えば、実際に実験をした結果をもとに考察をする場合などは、このテンプレートでは少し抽象度が高いと思われます。「実験レポート風にテンプレートを修正して」などと命令すれば修正をしてくれることと思いますが、ChatGPTに綺麗なテンプレートを作ってもらうには命令をうまく書く必要があります。

レポート作成にclassdoorとChatGPTを用いたときの違い

また、文章を全てChatGPTに書かせることは学生がレポート作成によって得られる学びを大幅に減らすことになります。その対策として文章を全て書かせるのではなくテンプレートを生成させることは可能ですが、レポート形式に合わせたテンプレートを作成するには命令を細かく上手に与える必要があります。

一方で、classdoorの特徴は独自のアルゴリズムを用いて各種レポート形式に合わせた質問項目を生成し、その質問に回答していくとレポートが完成するものというところです。
これにより、作成者は文章構成という部分に悩むことなく、レポートの中身のみに集中することが可能になります。
こうした特徴により、レポート作成者の創造性や思考を尊重しつつレポート作成時間の短縮をすることができます。さらに、ChatGPTのように指示出しに労力がかかることもありません。

最後に

ChatGPTは、レポート自体を完成させる力を持つ非常に強力なAIですが、「正確性」「参考文献の不明確性」「AIで生成された文章は検知されるようになる可能性」などという懸念点があります。また、レポートなどをAIに書かせることはレポートのテーマに対する理解が浅くなることや、思考力の低下などを招く可能性も否定できません。簡単なレポートテンプレートであればChatGPTを利用しても良いかもしれません。しかし、Classdoorを用いることで懸念点なく各種レポート形式に合わせた質のいいテンプレートを提供できます。ぜひレポート作成にClassdoorを活用してみてください。
登録はこちら:https://classdoor.app

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