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パイピングアトリエ mammyさんが語るチョコペンアートの魅力

 誕生日ケーキに飾られた「Happy Birthday」や、レストランのデザートプレートに描かれたお花やメッセージなど、ちょっとしたサプライズやハッピーを演出し、みんなを笑顔にしてしまう。そんなチョコペンアートについてmammy(菅原まみ)先生に語ってもらいました。

パティシエールとして長年親しんできた技術とチョコペンアート

 これまでホテルや菓子工房などで長年パティシエールとして勤めてきました。ケーキをデコレーションしたり、メッセージプレートを描いたり、チョコペンなどを絞って描くパイピングという技術が必須で、仕事で始めたのがきっかけです。私は、このパイピングという技術が大好きなんですが、今回CLASS101から「チョコペンアートのクラスを始めてみませんか?」とお話をいただいて、「私のやっていることも、最近人気のチョコペンアートと思ってもらえるんだ」と嬉しくなりました。

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受け取った相手を笑顔にするチョコペンアート

 いつものケーキやクッキーに、ちょっとしたメッセージやイラストを描くだけで、受け取った人が笑顔になり、喜んでもらえる、そんな楽しさがチョコペンアートの魅力ですよね。最近は100円ショップでもチョコペンが買えますので、誰でも手軽に始められるのもうれしいポイントです。大切な日にはちょっと気合いを入れてお皿に絵などを描けば、すごく特別感も演出できます。基本を身につけておけば一生使える技術だと思います。

忘れられないウエディングケーキ

 パティシエールとして6年目だったころ、友人からウエディングケーキを作って欲しいと頼まれました。友人のウェディングケーキを作ったのは2度目でしたが、まだまだあまり技術も経験もありませんでした。でも、どうしたら友人に喜んでもらえるかを一生懸命考え、悩みながら、そのとき持てる技術のすべてを出し切って作りました。彼女が喜んでくれたことももちろんですが、彼女のためのウエディングケーキを自分が作ってデコレーションし、お祝いに参加できたこと、私の想いが伝わったことが本当にうれしくて、今でも覚えています。

(こちらはチョコペンアートの元になるパイピングをふんだんに使った作品だそう。横の模様など全て食べられるものをパイピングされています。)

ウェディングケーキの写真

授業内容を考えるなかで、疑問はその場で解決してあげたい!

 対面で行う講座とは違って、このレッスンは基本的には動画を見て学ぶ一方通行です。でも、わからないことをすぐに解決できなければ、続けていくうちにテンションが下がってしまいますよね。だから少しでも参考になればと、各レッスンの最後に失敗例を加えました。たとえば「チョコがうまく出なくてダマになる」場合は、「ペンの先をもう少し切りましょう」「チョコが硬すぎるのかも」など、よくある失敗例とその解決方法を紹介することで、「私と同じだ。こうすればいいんだ!」って、動画を見ながらすぐに解決できるように構成を工夫しました。

 それでも解決しない場合は、このクラスの特徴として、コメント機能 というのもあるので、直接質問を送ることも可能です。自分の作品を写真に撮ってアップしてくださる方も多いので、実際の写真を見ながら、「ここは丸く描いた方がいいですよ」とか「この部分を直せばカッコよくなりますよ」とか、的確にアドバイスもできます。写真に赤ペンで修正ポイントを書きこんだりもしています。こんなふうに双方向でもやり取りができるのはCLASS101ならではの魅力で、とても助かっています。

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思わず感激した受講者からのメッセージ

 レッスンのいちばん最後に、お皿をバラの絵で飾るという課題があります。ある方が、そのバラを花束のようにアレンジして、さらに「Thank You mammy」って描いて写真をアップしてくださったんです。完成したお皿は誰かにあげてくださいねって言ったのに、まさか私に宛てて描いてくださるなんて。もう嬉しくて、感動して涙が出ちゃいました。

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贈りたい大切な人を思って作ると、素敵に仕上がる

 「上達するコツはありますか?」とよく聞かれるんですが、まず、誰に渡すかを決めて、その人に向けて作ることをおススメしています。贈る相手を思い浮かべ、どうしたらその人が喜んでくれるか、どんなものが好きなのかなどを考えながら作っていくと、アイデアも次々と浮かんで、作業がより楽しくなります。それに大切な人を喜ばせたいという思いが、実力以上のものを引き出してくれます。自分のためとか、単に練習するだけでは、「ま、これでいいか」となっても、大切な人に向けてなら「これじゃダメだ、もっとこうしよう」っていっそう頑張れるはず。そして完成したら、必ず渡してください。相手の喜ぶ笑顔やありがとうの言葉は、次へのモチベーションにきっとなりますから。

チョコペンアートは日常を楽しくする魔法のツール

 イベントや記念日などに特別感を演出できるチョコペンアートですが、日常でも活躍しますよ。例えば、我が家の子供たちは寝起きはものすごく不機嫌で、「ご飯食べな~い」なんてことは日常茶飯事。そんなときに、食パンにクマさんと「食べて~!」ってひと言描いて渡すと、ご機嫌で食べてくれたりします。プンプン怒っているときは、買ってきたおやつのクッキーに「ニコニコして~!」って。直接言うとすねちゃうような場合でも、サッと描いて渡すと、笑顔になってその場の雰囲気も良くなるので時々使っています。子供だけでなく大人同士でも、ケンカした時などに使えそうですね(笑)

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おわりに

 最近、趣味でパンやお菓子を焼く方も増えています。そこにチョコペンでイラストや文字を加えると、オシャレ度がアップしてグッとインスタ映えしますよ。特別な時はもちろんですが、何気ない日常ふだんにもそんな風にチョコペンアートを加えれば、毎日がよりハッピーになると思います。
レッスンの詳しい内容などは、ぜひCLASS101でチェックしてみてください!

プロフィール

パイピングアトリエmammy 菅原まみ

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 菓子工房やホテルでパティシエールとして勤務した後、渡仏してパリにあるdes gateaux et du Painで修行。帰国後も結婚式場や菓子工房に勤めながら、さまざまなコンクールにも出場し、日本一をはじめ数々の賞を受賞。チョコペンなどを絞って描くパイピングという技術が大好きで、これまで積み上げてきたノウハウを誰かに伝えたいと、2020年パイピングアトリエmammyを開業。現在、セミナーやオンラインスクールを開講している。