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働くママクリエイターのしごとのヒント:イラストレーター/デザイナー Shiho Sakuraiさん

みなさん、こんにちは! オンラインレッスン CLASS101(クラスワンオーワン)です。本日はCLASS101で、大人っぽく洗練された雰囲気のボタニカルイラストのクラスを開講している、イラストレーター/デザイナーのShiho Sakuraiさんにインタビューをしました。

テーマは『女性クリエイターの仕事/時間術』。クリエイターとして、女性として、母、妻など、さまざまな役割を担いながら、どのように素晴らしいクリエーションがされるのかなどお聞きしました。

イラストレーター / デザイナー 。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業後、私立中高の美術教諭、ベビー用品の商品開発職を経てフリーランスとして独立。 イラストレーターとしてトンボ鉛筆,WELEDA,ナチュラグラッセ等の製品パッケージや、ゼクシィbaby,サンゲツの壁紙へのイラスト提供。 デザイナーとしてnunocoto fabricにてオリジナルテキスタイルの販売、自身のブランドbrush brushでは伊勢丹新宿店,銀座三越,阪急うめだ本店,横浜高島屋など大手百貨店でのポップアップを開催。 またカリグラフィー専門店での定期レッスンや法人イベントの講師としても活動中。

Q.1  ボタニカルイラストやブラッシュレタリングとの出会いのきっかけ、またイラストレーター/デザイナーとして活動しはじめたストーリーを教えてください。

私が手描きを始めたのは子供たちが6歳と3歳で、ベビー用品の開発職として勤めていた頃でした。下の子が食物アレルギーや難しい性質をもった子だったこともあり「できるだけ早くお迎えに行ってあげたい」「仕事中も子供と一緒にいたい」という想いが強くなり、得意なことをいかして自分で仕事ができないかなと思っていたところ、ハンドレタリングと出会いました

Instagramで海外の方が日本のメーカーの筆ペンを使ってカリグラフィー風の文字を書いている動画をたまたま見つけて「筆ペンでこんなに素敵な文字が書けるんだ!」とものすごく衝撃を受け、すぐに練習用のアカウントを作って毎日のように作品を投稿し始めました。

仕事と育児に疲れていても手を動かしている時は本当に楽しくって、リフレッシュの時間になっていたのを今でも憶えています。同時に、イラストにも興味が湧き始め、お花のイラストもひっそりと練習を始めました。

このように趣味で始めた手描きでしたが、作品が増えていくにつれてお仕事のお話をいただくようになっていきました。

Q.2  制作のインスピレーションはありますか?

あまり考えたことがないので難しいですが… 。
例えば、植物画だったらお花を見て感じた、そのままのイメージを大切にするようにしています。自然が作り出した色や形が一番美しいと思っているので、その魅力を壊さないようできる限りデフォルメはせず絵作りすることを心がけています。
また小さい頃からテキスタイルが好きで、日本の着物の柄や海外の生地を見てインプットしてきたものが活かされていると感じます。

Q.3  クリエイター・女性・母・妻 etc. 役割があるがあるがゆえに、時間のやりくりが重要かと思います。やること・したいことを実現するためのヒントやコツ、または心構えなどあれば教えてください。

私の場合はまずは母であることを優先しています。

仕事が忙しくても子供と一緒の時間を作り、手料理を食べてもらうことが私にとっての精神安定剤。これができてからでないとなんだか落ち着いて仕事ができません。

作品作りは家事の隙間時間や子供たちの就寝後にすることが多いです。朝まで仕事をした日は無理せず、子供が学校に行っている間に寝るなどして身体を休めるようにしています。

本当はしっかりと仕事時間を決めた方が良いとは思うのですが、今はこのバランスが私の中でしっくりときています。もちろんお仕事も大事ですが、今しかない子供たちとの時間を大切にしたいという気持ちが現在は大きいです。もう少し子供が大きくなったらもっと仕事や自分の時間を増やしていきたいなと思っています。

Q.4 子育て家事、仕事と多忙を極めていると思いますが、「これがあって助かった!」といった救世主的モノ・コト・サービスを教えてください。

お掃除ロボットと食洗機でしょうか。自分でするより丁寧に綺麗にしてくれている気がします(笑)。

また、子供たちが家にいて日中仕事に出てしまっている時は簡単な昼食を用意していくのですが、どうしても時間がない時はUber Eatsを利用することもあります。離れた場所から注文しても自宅に届けられるし、玄関先に置き配してもらえばお留守番中でも安心して受け取れます。

Q.5  お仕事スペースのこだわりを教えてください

リビング続きのスペースを仕事部屋にすることで家事をしながら、また子供やペットの様子を見ながら作業できるようにしています。集中力には欠けてしまう作りかもしれませんが、何かあった時にすぐ見に行ける安心感が私には合っていると思います。

Shihoさんのワークスペース

画材やスケッチブック、描きかけの作品やラフなど…どうしても物が増えてしまうので部屋に大きめの収納スペースを作り、デスクは引き出しが多いものを選びました。また観葉植物やお花から癒しを感じられる空間にしています。

Q.6 これが手元にあると仕事が捗る、お気に入りのアイテムはありますか?

AirPodsです。好きな音楽を聴きながら、また集中したい時に外の音を遮断してくれるのでリビングの音も気にならず集中したい時の必須アイテムです。

またアイテムではないですが… 仕事中に猫たちが手元や膝の上で寝ているとその場から動けなくなるので必然的に仕事が捗りますね(笑)。


Shihoさん、素敵なありがとうございました! 
どこか大人の余裕を感じるような伸びやかで、でも品格も漂うような印象(完全に個人の感想です…!)の作風に憧れて、実は、筆者はクラスを受講したクラスメイトの一人。お話を伺って、自分なりのライフスタイルのベストバランスを模索し、把握されているからこそ、伸びやかな作品が生まれるのかな、と感じました。

ぜひShihoさんのボタニカルイラストに興味がある方はクラスページを覗いてみてくださいね。