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御杖村の瀧(晩秋)

【記録◆2022年11月14日①】

 御杖村神末(みつえむら こうずえ)の「不動の瀧」へ行きました。

 大和から神意のまま各地をまわって伊勢に辿り着いたヤマトヒメを御杖代
(神の杖代わりとなって奉仕する者)というので、関係があるか調べると、

 倭姫は、御杖村で一泊された。ここで古い杖を新しい杖に替えられたが、村人は「杖を置き忘れて出立された」と思い、杖は神様の杖ということで「御杖」「神末(こうずえ)」と呼ぶようになった。これが、地名の由来とされる。天照大神をお祀りする候補地のしるしとして杖を残された、という説もある[県民だより奈良]
とのこと。

 不動滝は、標高1235メートルの三峰山(みうねやま)の麓です。途中には登山者専用駐車場があるけれど、舗装路をそのまま車で登っていきます。
「登山道・不動滝コース」の入り口あたりに車を置いて(どこかへ行くのは常に平日ですから、小さな場所にでも楽に駐車できるのです)、そこからは徒歩。

「COGY(足こぎ車いす)」のおかげで少しだけ歩けるようになった車椅子ユーザーなので、不動瀧まで行けなかったら、下流の小さな瀧だけを眺めて引き返してくるつもりでした。

小さな瀧が続くⅠ

 登山道の入り口からでも、小さな瀧がいくつも見えます。

 水が澄んでいます。

小さな瀧が続くⅡ
小さな瀧が続くⅢ
小さな瀧が続くⅣ
登山道

 急な坂もありますが、二本杖で上がっていけます。

小さな瀧が続くⅤ
御杖不動の瀧(正面)
御杖不動の瀧(右上から)

「車を置いた所から少しだけ歩かなくてはならない瀧」の中では歩きやすい道を通って楽に着ける、と感じました。御杖村の隣の曽爾村では道なき道も通って「済浄坊の瀧」へ行ったため、「歩ける道があれば楽」という感覚になっているのです。

「不動の瀧」の写真や動画は、次の記事にまとめます。

神域を示す

 ここには鳥居が立っていたはずなのに、こういう形に変わっていました。
 山奥の人工物は無くなりやすいようです。雨水とともに斜面を流れてきた倒木に押し流されたのでしょうか。見回すと、折れた柱のような木が倒れていました。裂けた状態で立っていたほうが鳥居の根元かもしれません。

小さな滝壺が輝く

 帰り道では滝壺に陽が差し込んでいて、水が深い色に変わっていました。

車で下っていく

 瀧へ行くには、たいていハンドルから手を離す間がない林道を辿らないといけないけれど、ここは細い道でも車で走るのが楽でした。
 曽爾村や御杖村は奈良県の端のほうですが、走りやすい国道が通っていて信号は少なく、「山間のハイウェイ」と冗談で呼んでいます。

麓の紅葉

 行き帰りには紅葉も楽しめたのですが、『山間のハイウェイ』の近くだと「電線」「人家」「猪よけのフェンス」が写り込んでしまうのです。
 目で見るときには見たいものしか見ないので、紅葉は記録ではなく記憶に留めます。

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