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標高1000メートルを超えて

【記録◆2022年11月2日①】

 1000メートルより高い所では人の集合意識から自由になれると、どこかで読みました。

 人工物の少ない大和盆地の底にも、想念は凝っているのかもしれません。
(堆積した土の底には古代の人工物が多数あります。)

 山の奥では紅葉が始まっているかもしれない、と考えもしたので、標高1050メートル地点にあるという『大天井瀧』へ向かいました。

 湖の底から高台へ移った『丹生川上神社上社』に行ったとき、道がさらに上の方へ続いていたので、「どこへ行けるのだろう」とおもったのですが、その道こそが瀧への道だったのでした。 

11月2日の紅葉

 車で上っていくと、予想したとおり木々の葉は染まっていました。

向かいの山

 一部分だけ雑木林となった土地は、植林ができなかったのでしょうか。

道の先
尾根は覆われている
境界であるかのよう

 前日が雨だったためか、大和盆地の底に居るときも稜線はすべて白い帯に覆われていました(平野部は晴れていて山の背後が青空だったから)。
 山の奥で天と地の境界が隠されると、向こう側がこの世ではないようにもおもえてきます。

 進むのが怖くなってきたとき不意に目印となる休憩所が現れ、反対側には瀧が見えました。

林道から見える大天井瀧
三段になった瀧
昇龍のような三段目

「大天井瀧」の写真や動画は、次の記事にまとめます。

目印となる休憩所

 瀧の前の階段を下り、倒木を越え、橋を渡って林道に戻ります。
 階段の底の網目が粗いため、杖の先が突き抜けないよう落ち葉の溜まった端のほうに杖をつき、体重は手すりのほうへかけるようにしました。

渡ってきた橋
ここから広がる青空

 林道に戻ると、帰る道の先で青空が広がりはじめました。

反対側はまだ曇り空

 中央に古代の鳥居があるように視えたけれど、真っすぐな2本の樹が造る形でした。人工物が無かった時代には、これが神域を示したのかも……

休憩所の横

 帰り道でも、高原川の流れが段になっていると撮ります。

小さい瀧が続くⅠ
倒木をくぐってくる流れ
帰り道は陽が差して
流れの静かな所
小さい瀧が続くⅡ
小さい瀧が続くⅢ

 道にはガードレールがなく、橋には欄干がありません。
 林道の端から谷底まで、大きな樹が並んでいます。

原始林のような幹

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