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フォークセット第2弾シングル「無人島」について。

フォークセット第2弾シングル「無人島」をリリースしました。
https://linkco.re/9vuYnnry

https://clarknaito.bandcamp.com/track/--2

https://soundcloud.com/clarknaito/mujinto

https://www.youtube.com/watch?v=Hn8VjbXLjbE&t=24s

去年の暮れあたりからアコースティックギターを弾きながらラップしたりするというスタイルで音楽をやってまして、今年の4月にその第1弾シングル「防災訓練」を出したんですよ。

https://linkco.re/9NhT3xms

https://clarknaito.bandcamp.com/album/--2

https://www.youtube.com/watch?v=9DIFK5OkCCs

https://soundcloud.com/clarknaito/bosai

で、今回はその第2弾というわけです。

歌詞はこれです。

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ブラブラブラブラブラブラ暮らす
ブラブラブラブラブラブラ暮らす
ブラブラ暮らす ブラブラ暮らす
ブラブラブラブラブラ暮らす

餃子 コーラ 一人きり 乾杯
御社 弊社 予定ナシ 簡単
死のうが 飢えようが 自己責任 万歳
リーダー ジーザス いない

無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 
カフカ的不条理
無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 
咳をしても一人

ブラブラブラブラブラブラ暮らす
ブラブラブラブラブラブラ暮らす
ブラブラ暮らす ブラブラ暮らす
ブラブラブラブラブラ暮らす

計画 ふり出し 文化 台無し 
国会 やんない 救済措置なし
挨拶 会話 挨拶 はりあい ライブハウス
寛大 対策 皆無

無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 
カフカ的不条理
無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 無人島 
咳をしても一人

こんなよい月を一人で見て寝る

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割と直球で2020年の現状報告って感じになっています。まさか21世紀現在に尾崎放哉にシンパシーを寄せる事になるとは・・・!と思います。

今回のシングルとか、フォークセットのスタイルで何をやろうとしているのか、みたいな事を少し書きます。

まず、僕が音楽でやろうとしている事って言うのはおよそ一貫して新しいロックンロールをやろうっていう事なんですよね。今回のシングルもまぁそれに尽きると言えば尽きるんですけれども。

でもその新しいロックンロールってどうやればそうなるのか?というと、色んな方法があると思いますが、ロックンロールが生まれた時代から現在までの音楽を網羅できればそうなる、みたいな基準が1つ自分の中になんとなくあるんですよ。なんとなく。逆に言うとただただ現在に振り切りすぎても自分っぽくない印象になるし、既存の音楽に寄りすぎても新鮮さを感じないというか。

だからアコースティックギター弾きながらラップしてます。おしまい。
ってなるとまた安直だし、いやそれだけじゃなくて!という気持ちもあるのでもう少し説明します。それには自分の音楽スタイルの経緯を説明していった方がいいように思うのでざっと書きます。

まず新しいロックンロールをやるにあたって、割と初期にガレージパンクをサンプリングしてトラックを作ってラップしたんですよ(2014年『終わってる歌』)。で、それを聴いた人から反応があってゴルジェという特異なクラブミュージックの人達との共演が増えました(2015年『Pebbles From The Grave』)。ゴルジェやゲットーハウス、ジューク/フットワークのダンスミュージックを聴いていく中で俚謡山脈という日本民謡のDJユニットを聴き「民謡はゴルい(ゴルジェ的にかっこいい)。また、民謡はイケてるダンスミュージックだ。」という発見があり、民謡に傾倒していきました(2018年『木崎音頭』)。

非常にプリミティブで騒がしいダンスミュージック、つまりロックンロールとして日本民謡を聴きまくっていたんですね。で、ある程度聴いたあたり(日本民謡大観をコンプリートしたあたり)で世界の民謡も聴き始めてみたら「ブルースという音楽はアメリカの民謡だ」という聴こえ方ができるようになってきたんです。今まではそういう発想もほとんど出てこなかったんですけれども、耳が変わってたんですね。また、ロックンロールという音楽がブルースから発展した音楽だというような事はよく言われますが、以前は自分の中ではその2つがそこまで強固には繋がっていなかった。それが日本民謡を経由してやっとしっかりと繋がり始めた気がしてきたんです。

更に、アコースティックギター1本の弾き語りというのは音楽ジャンル的にはフォークと呼ばれますが、このフォーク(FOLK)というのが和訳すると民謡である、という事もブルースを通じてはっきりと理解できた。

そうやって色んな点と点が繋がっていくと、頭の中でとにかくバンバン曲ができてしまいまして。ロックンロール、ガレージパンク、ゴルジェ、ゲットーハウス、民謡、ブルース、ヒップホップ、トラップ、etc・・・。それらの音楽を聴く中で僕がいつも感じ取っては興奮していたプリミティブでシンプルな衝動とか、わけがわからなくてクセになる楽しさとか、ある種未完成が故のヤバさとか、そういうものがフォークのスタイルで全部表現できるぞと。それで今に至ります。

4月に出したシングル「防災訓練」は完全にギター1本だけの1発録りなんですが、今まで培ったDTMの手法を音源制作の面でわざわざ捨て去る必要はないよなとも思い、今回の「無人島」はライブのアレンジとはかけ離れない程度に音を重ねたり編集したりしてまして、そういう面で結構手応えがありました。既にアルバム1枚分は曲があるので、この手法で他の曲も形にしていって来年あたりに出せるといいなと思っています。タイトルは「ASONDE CLASS HITO​」になる予定です。当然、そのアルバムはフォーキーなサウンドを主体としていますが、2018年に出した「ASONDE CLASS HITO​(​EP)」はフォークを再発見する以前のバリバリ電子音のロックンロールです。

https://clarknaito.bandcamp.com/album/asonde-class-hito-ep

こう、頭の中でだいたい構想ができてると「もうとりあえずこの頭の中のイメージをさっと取り出して皆さん聴いてもらえませんかね・・・?」みたいな事をよく思うんですが、当然ながら自分が手を動かして具現化していかないと絶対そうはならないので、引き続き作っていきます。

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