クララの介護日記ー県外での仕事
教師学のインストラクターとして県外から講演会の依頼をいただくことがある。介護をしていると家を空け、母を1人にするのは心配であるが、わたしは母も大切にしたいし、自分の人生も大切にしたいと思っている。たとえ、家を空けている間に母に何かあったとしても後悔はしない。それは運命だと思う。
先週、新潟での講演会と勉強会で3日家を空けることになった。中日に兄が大分から来てくれることになったので少し安心だ!
行く前日にいくつかのお惣菜を作り置きしてタッパーに入れ、名前を書いて冷蔵庫に入れておいた。
✴︎ごぼうのきんぴら
✴︎ほうれん草と柿の白和え
✴︎ほうれん草のおひたし
✴︎銀杏のから入り
✴︎カボチャの煮物
ご飯も自分で炊ける。味噌汁も作れる。父が亡くなって1人になった時、兄と相談してIHにしたので火を出す心配はない。
日に何回か携帯に電話を入れて、薬を飲んだかどうかだけは確認。
自宅の電話は留守電にして、携帯に録音された要件は転送されるようにしている。
幸いわたしの母は足が悪いため外へは自分で出て行くことはない。徘徊をするまで痴呆は進んでいない。
無事に2泊3日の新潟での仕事を終えて帰ってきた。以前家を開けた時は余裕がなくお惣菜を買って冷蔵庫に入れていたが、ほとんど手をつけていなかったが、今回は手作りのものだったせいか、ほとんどなくなっていた。
しばらく離れるのも悪くない。また、新鮮な気持ちで母と接することができる。
次の朝朝食の準備をしていて、しゃけを焼こうとトースターを開けるとうるめが2匹入ったままだった。いつ母が入れたか定かではない。きっと朝、食べるつもりで入れて焼いたが何か違うことに気を取られて忘れてしまったのだろう。こんな時も、普通だったら「お母さん、トースターに入れっぱなしだよ」と言うと思う。しかし、そう言ったところで本人はわざとやったわけでなく、年を取ると仕方のないこと!
こんな時は笑いながら
「お母さん、びっくりしたよ‼️トースター開けたらうるめが出てきた❗️」とだけ言う。
母も笑いながら、
「あら〜入れて忘れたんだ」と言う。
2人で笑いながら、この話を終える。
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