[クララの介護日記ー海老フライ】

1月13日金曜日、実家から約1時間離れた下関での親業の対面集中講座2回目を終えて、自宅に戻ると嬉しいことが待っていた。母がなんと海老フライを作っていた。

前日、母がなぜか突然「明日は海老フライにする」と言った。しかし、そうは言っても次の日にそれを覚えているかどうかは怪しいので、その時わたしは「明日は1日仕事で下関に行くので、ありがたい!海老フライ大好きだから楽しみだ」「忘れないでね」と背中をさすり、笑いながら会話を終えた。

次の日の朝早く、炊飯器を仕掛け、お味噌汁を作り、朝食の目玉焼きと焼き魚を準備して、寝ている母に「行ってくるね。朝食の準備してるからね。それから海老は冷凍庫から冷蔵庫に移しておいたからね」と声をかけて出かけた。出かけようと玄関に向かったが居間に引き返し、海老を解凍していることや冷蔵庫内の解凍している海老が置いている場所に困らないようにボードに書いて、テーブルに置いて「覚えていますように」と祈る気持ちで出かけた。

『環境改善』など、できる限りのことはしたが、もうあまり台所に立つことをしなくなった母、食材を出して何か作るのだろうと思われるふしがあるのにそのまま数日、水に戻した干しシイタケや乾物を置きっぱなしにして腐らせ、捨てる羽目になってしまうことも多々ある。冷蔵庫に入れていた野菜がなくて探すといつのまにか袋にも入れず、そのまま、冷凍庫に入れていて、「自分は入れてない」と言い張る母なので正直海老フライも期待はしてなかった。それだけに、仕事を終えて帰ると台所の電気がついていて嬉しかった。すぐに「お母さん、海老フライのこと覚えていたね。嬉しい。ありがとう。疲れてるから夕食の支度しなくて済むからありがたい!」と『肯定のわたしメッセージ』を伝えた。母は笑いながら「覚えていたから褒めて」と言う。(笑)

サラダだけわたしが準備して、熱々揚げたての海老フライをいただいた。ボケ防止になるべく朝食だけでも作ってほしいと思っていたが、最近なかなか厳しいものがある。仕方がないことだと受け入れていただけに喜びは大きかった。食事の準備は夕食をしていると、宅急便が届き、有名なアイスケーキを手にした。これが最高に美味しかった。母がかなり気に入り、二人で食後にいただいた。


母が作った海老フライ
上等なアイスケーキ

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