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英語が苦手でも大丈夫!国際活動で成功するための戦術とは?|国際活動という文脈での英語

ここでの国際活動は、例えば、国際的な会議に参加して合意を形成することなどを指します。これらの会議では、議論は英語で行われますが、一般の英会話とは異なります。

多くの人が国際活動は口頭での英会話が「必須」と捉えがちですが、それは誤解です。読み書きレベルの英語スキルは必要ですが、実際には、国際活動では英語がしゃべれなくても十分に成果を上げることが可能です。なぜなら、口頭での英会話はコミュニケーションの一つの手段に過ぎず、他の手段でも目標を達成できるからです。これは実際の現場経験から言えることです。

もしこれから国際活動をする機会がある場合、持ち合わせていないスキル(例えば口頭での英会話)を自分の武装と勘違いするのではなく※、自分が持っている専門知識や経験を武器として活用することが重要です。自分の強みに気づき、それを活かすことで本来のポテンシャルを最大限に引き出すことです。

※重要な点です。国際活動では皆さん英語でコミュニケーションを取ることが一般的です。そのため、英語が必須だと考えがちですが、これが自分の本来の能力を制限することになります。英語が本来のポテンシャルを引き出せない重い足かせになります。

国際活動での英語

国際活動で必要な英語は、一般的な英会話とは異なります。小学生、もしくは、中学生レベルの明確な英単語を並べて、相手に理解しやすいようにゆっくり話すことです。英語が得意ではない人が、流暢にしゃべろうとして英語特有のリズムを真似してしゃべると、大抵何を言っているのかわかりません。英単語を切って正確にゆっくりしゃべれば良いだけです。

そもそも、国際活動の目標は「合意形成」ですから、必ずしも流暢な英語が必要とされるわけではありません。国際活動での合意形成を図る際の英語というのは、決められた枠組みでの英語であり、誰とどのような話をするのか予測できない一般的な英会話(上級レベル)とは異なります。

また、通常、国際活動には会議運営規則やコミュニケーション手段が定義されています。口頭での英会話だけでなく、提案文書やメール、チャットなども重要なコミュニケーションツールです。口頭での英会話ができなくても、適切な手段を使って合意形成を図ることができます。

英語が苦手なのに英語で戦う?

ある程度練習はした方が良いかと思いますが、「英語が苦手なのに英語で戦う」は、勝つための戦術としてどうなのでしょう?

話は変わりますが、私は趣味でフルコンタクトの空手をしています。大会に出場するたびに、空手は自分との戦いだということを実感します。初心者の頃は、雰囲気や相手の流れに流されてしまい、負けることがありました。例えば、相手がパンチを主体とする選手だとすると、私も無理してパンチを出そうとしてしまいました。しかし、私は蹴りを得意とする選手です。稽古ではあまり練習しないパンチの連打でスタミナを消耗し、負ける試合が何度かありました。自分の持つポテンシャルを発揮できずに敗れていました。負けを繰り返した後、己を見つめ直し、蹴り中心で戦術を構成してからは(自分のポテンシャルを引き出す)、今の所、全ての大会で優勝することができています。

同様に、英語が苦手で自分のポテンシャルを引き出せなく(例えば、相手が流暢な英語でまくし立てているけど、正直技術的に間違っている。でも、言い返せない。)悔しい思いをするのであれば、己を見つめ直すことです。

そして、戦いの鉄則である自分の舞台で戦う事です。相手の舞台で戦わないことです。英語が苦手なのに、プライドなのか、かっこつけなのか、国際活動はそういうもの(言われたら言い返す、投げられたら打ち返す)だと誰かに言われたからか、流暢な英語が必要になるような舞台に上がるとしたら、戦う前に負けています。

補足:英語が苦手ならその苦手意識を取り除けば良いという方法もありますが、ここでは、今「勝つ」為の戦術に焦点を当てています。また、個人的な見解ですが、この「勝つ」を繰り返し、小さな成功体験を積んでいけば、多くのケースで英語に対しての苦手意識(偏見)が消えていくと思います i.e., カタコトジャパニーズ英語でも恥じることなく流暢(=自信を持って)にしゃべれるようになる。

英語が苦手な人が国際活動するには

第一に、目的と手段を明確に意識することだと思います。英語はただの手段だと言い聞かせることです。英語なんてたいした話じゃない。
第二に、具体的な活動目的(理由)と目標を持つことです。多くのケースでこれがありません=自分の中に浸透していない(自分目的、自分目標にできていない)。

口頭での英会話は、手段の一つでしかありません。掲げた目標を達成する為に頼れる手段やリソースは、本当に自分がしゃべらなければいけない口頭での英会話だけなんだろうか?

具体的な活動目的(理由)と目標を持ちさえすれば、英語が苦手であることも、合意形成に向けての阻害要因や課題の一つとして捉え、対策を講じることができるようになります。そして、自分のポテンシャルを発揮できる手段を選ぶだけです e.g., 事前にメールとかチャットを使って事前に了解を得る等。



無意識レベルで「英語とは」という偏見が脳に刻まれている話は次回


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