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植物図鑑 vol.2 ポトス

ポトスは垂れ下がるハートの葉っぱがとてもかわいい植物です。
そして、一般的に大変育てやすいと言われています。
そんな育てやすいポトスですが、私は1代目を枯らしてしまった経験があります・・
初心者がやりがちな、枯らしてしまう原因についてもお伝えしていきます。


基本データ

・科名:サトイモ科
・原産地:ソロモン諸島(湿度が高く、気温は年間を通して22℃〜31℃)
・耐寒性:★★☆☆☆ 弱い(目安は〜8℃ですが、水を控えれば5℃)
・耐暑性:★★★★★ 強い
・耐陰性:★★★★☆ 強め(直射日光が当たると葉が変色することも)
・適温:15℃〜25℃

サトイモ科の品種ですが、基本的に温暖で湿潤な環境を好みます。寒さが苦手なものも多いそうです。

そして原産地のソロモン諸島ですが、湿度が高く、気温も年間を通して22℃〜31℃程度とのこと。
それだけ耐暑性はあるものの、やはり耐寒性は低いようです。


育て方

水やりと置き場所について記載していきます。
<春秋・夏・冬>でそれぞれ書いていきますが、気温の目安は下記を想定しています。

・春秋(4月〜6月、9月〜10月):最高気温20℃〜、最低気温10℃〜くらい
・夏(7月〜8月):最高気温28℃〜、最低気温20℃〜くらい
・冬(11月〜3月):最高気温〜19℃、最低気温〜9℃くらい

上記はあくまでも目安ですので、植物をよく観察して、
状態にあわせて水やり・置き場所を変えてください!

水やり

高温多湿に強いので、水が大好きです。冬以外は「土の表面が乾いたら水をあげる」と覚えていて問題ないです。
また、葉水は湿度を保つほか、ハダニやアブラムシなど害虫予防につながります。夏も冬も毎日行うのが理想的です。

(!)春秋
土の表面が乾いたことを確認できたら行ってください。
2〜3日に1回くらいが目安です。
ただ、春初期のまだ寒さが残る時期や、秋の寒くなり始める時期には夜に水をあげると植物が冷えてしまうため、朝の時間帯に行うようにしてください。

(!)夏
土の表面が乾いたら行います。(乾く前だと夏でも根腐れを起こすことも)
あげるときには、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えてください。
また、夏場は水切れを起こしてしまう可能性もあります。
ポトスは多湿を好むので、夏は朝と夕方に土の表面を確認し、乾いているようであれば1日に2回水をあげてください。

※必ず乾いたのを確認してからあげてください!乾く前だと夏でも根腐れを起こしてしまう場合があります・・
※夏の水やりは早朝夕方に行ってください!
お昼頃に水をあげると、周囲の高温の影響で鉢の中の温度が上昇して煮えたような状態になります。

(!)冬
基本的に「土が乾いたら水やりをする」というのは変わりませんが、ポトスは寒さに弱いです。
冬の間は少し控え気味に水やりし、乾かし気味に管理します。目安は1週間に1回程度です。
冬にたくさん水をあげすぎると根腐れして枯れてしまう・冷えてしまい寒さで枯れてしまうことも・・
葉水はこまめに行って、葉水でコントロールしても良いです。

暖かくなってくる3月くらいから、水やりの頻度をあげていきます。
目安は土中まで少し掘り返して、完全に乾いているのを確認してから2、3日程度です。


置き場所

耐陰性があるため日光が当たらなくても明るい部屋であれば育てることができますが、あくまでも日光を好みます
弱ってきたり、ポトスの特徴の斑模様が消えてしまう可能性が高まるため、基本的に日光が当たる場所で育ててください!

(!)春秋
日光のよく当たる、風通しの良い部屋で管理してください。
春秋の日差しが柔らかい季節は、直接日光を当てても大丈夫です。
春秋でも寒さを感じる夜には少し窓辺から離して置いてあげると良いと思います。

(!)夏
ポトスは日光が好きですが、夏の強い直射日光は葉焼けや変色の原因になります。直射日光を避け、レースのカーテン越しの窓辺に置きましょう。

(!)冬
基本的には窓辺で問題ないですが、寒さに弱いため、夜は窓辺から離して置いてください。
また、エアコンの風が直接当たらないように注意してください。


用土

ホームセンター等で売っている【観葉植物用の土】で大丈夫です!
また、水はけがよくなるように鉢底石を入れましょう。

※ポトスは高温多湿に強いことをお伝えしていますが、本来は他の樹木などに這っていく、蔓性の植物です。
そのため、一箇所にとどまる鉢植えの場合は加湿がNGです。
必ず水はけのよい土を使用してください!

(!)ブレンドするなら
ポトスは水はけの良い土が適しています。
赤玉土など基本用土7割:腐葉土3割】を目安にブレンドしてください。
※基本用土を赤玉土(無機質の土)にすることで、コバエの発生を防げます。
※ポトスはハイドロカルチャー(水栽培)でも育てることができます!
ただ、無機質の土・水には根から出る老廃物を分解する微生物もいないため、根が腐ることがあるそうです。こまめな手入れが◎

植え替えについてはこちらでも紹介しています。


剪定・水栽培

剪定

間延びしたツルをすっきりさせるほか、ボリュームを増やしたいときにも行うと良いです◎
間延びしてきたツルの3節あたりで切り落とします。

※「気根」の少し上あたりで切るようにします!
気根とは、空中に生える根です。野生のポトスはこの気根を用いて他の植物に絡まりますが、他に絡まる対象がないので基本的に気根がなくても生育自体は可能です。

切る場所の目安

2〜3週間ほどで新しいツルが伸びてきます!
ツルを切ることで、次の芽の成長促進につながりさらにボリュームがアップします。
切ったツルは水挿し→根が出たら別な鉢に植えて、新たな株として育てることもできます。


水栽培

切り取ったツルは、そのまま水栽培にしてもOK!
水栽培する場合は、こまめに花瓶の水を換えて水が腐らないようにしてください。

水栽培にしたポトス

花瓶の底に「根腐れ防止剤」を敷き詰める方法もあるそうです!
著者は水のみで育てていますが、不安な方はこちらを用いるのもおすすめです。


まとめ

ポトスの初心者おすすめ度ですが、<★★★★☆>です!
基本的に高温多湿に強く、日陰でもある程度育ってくれるため、育てやすい植物です。

ポトスの特徴

一方、初心者がやりがちですが、水のやりすぎには注意が必要です。
(著者もこれで枯らしてしまった経験があります・・)

多湿に強いとはいえ、ポトスは水はけも重視します。
特に冬は水で冷えてしまうため、寒さが苦手なポトスに負担をかけてしまいます。
あくまで土の表面が乾いてから水やりするということを覚えておいてください!

上記注意点さえ守れていれば、
万が一株の一部が枯れてしまっても、他の無事なツルを水挿し・挿し穂して増やすことができる、とても逞しい植物です。

垂れ下がるツルは部屋のアクセントになること間違いなしです!
ぜひ育ててみてください!



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