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植物図鑑 vol.1 フィカス・ウンベラータ

ウンベラータは私がはじめて育てた植物。
田舎から都会へ引っ越してきて、周りに自然がないことに窮屈さを感じ、迎え入れました。

小さいウンベラータの画像
出会った頃のウンベラータ

葉っぱがハートの形になっていてとてもかわいい!
街のいろいろな場所で見かける、人気の高い植物です。

基本データ

・原産地:熱帯アフリカ
・耐寒性:★★☆☆☆ 弱め(最低でも5℃、10℃以上保てるとよい)
・耐暑性:★★★★☆ 強め
・耐陰性:★★★★☆ 強め
・適温:18℃〜30℃(一番育ちやすい)

原産地の熱帯アフリカですが、高温多湿で気温は最低でも20℃くらいの熱帯地域です。
そんなウンベラータは耐暑性はありますが、耐寒性は低いです。そして多湿に強く乾燥に弱いです。

育て方

水やりと置き場所について記載していきます。
<春秋・夏・冬>でそれぞれ書いていきますが、気温の目安は下記を想定しています。

・春秋(4月〜6月、9月〜10月):最高気温20℃〜、最低気温10℃〜くらい
・夏(7月〜8月):最高気温28℃〜、最低気温20℃〜くらい
・冬(11月〜3月):最高気温〜19℃、最低気温〜9℃くらい

上記はあくまでも目安ですので、植物をよく観察して、
状態にあわせて水やり・置き場所を変えてください!

水やり

多湿に強いので、水が好きです!
冬以外は、「土の表面が乾いたら水をあげる」と覚えていて問題ないです。
また、葉水はハダニやアブラムシなど害虫の予防につながります。夏も冬も、毎日行うことをおすすめします◎(葉っぱの裏もお忘れなく!)

(!)春〜秋
土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出すくらいたっぷりと水をあげてください。

(!)夏
春同様、土の表面が乾いたら鉢底から水が溢れるくらいたっぷり水をあげてください。
夏は乾くのが早いので、朝にあげたのに夜には葉がしおれてきた・・ということがあれば、朝と夜の2回水やりしてもよいです。

ただしお昼に水をあげると、周囲の高温の影響で鉢の中の温度が上昇して煮えたような状態に・・多湿に強いといえど、根を痛めることになります。
夏の水やりは、早朝か夕方以降が◎

(!)冬
11月〜2月の本格的に寒くなる季節は、基本断水気味にします
冬場は休眠期間に入るためです。
休眠期間に入ったら、1週間に1回、もしくは2週間に1回でもOK◎

土の表面から少し掘り返してみて、土中が完全に乾いてからあげます。
葉っぱが下向きにしおれてきたのを確認してからでも構いません
あげる量も鉢の半分くらいにします。

※休眠の目安・・・
葉っぱを落とすことがあれば、すでに休眠期間に入っているそうです。
暖房を使って温度を保っている室内であれば休眠しない場合もあるため、ウンベラータの状態をよく観察して判断してください!

気温が上がり始める3月あたりから、水やりの頻度を増やします。
目安は土の表面が乾いてから2、3日程度ですが、やはり葉っぱが下向きにしおれてきたら水やりのサインです。
冬は「葉っぱがしおれてきたら水をあげる」と覚えておいても良いと思います!


置き場所

基本的に日光が大好きです!耐陰性はあるものの、できるだけ部屋の明るい場所に置いてあげてください。
ただ日光が強いと葉焼けするので、レースのカーテン越しに日光を当ててあげるのが理想です。

また、日光と同時に風通しが重要です。
ウンベラータは葉っぱが大判で樹木のため、樹液を吸うハダニやカイガラムシの被害が出やすい植物です。
風通しが悪いと被害が出やすくなるため、風通しにも気を配ってあげると良いです。

(!)春〜秋
日光のよく当たる部屋に置いてください。
夏ほど日光が強くないので、日差しが柔らかい日は直接日光を当てても大丈夫です。屋外でもOKです!
ただ、春秋でも気温が高い日は葉焼けの可能性があるため、そのときは室内のレースのカーテン越しで育ててください。

(!)夏
葉焼けの恐れがあるので、直射日光を避けレースのカーテン越しに日光を当てるようにしてください。
また、夏は蒸れるので風通しの良いところに置いてあげてください。
※ただし、エアコンの風が直接あたるとしおれてしまうことがあるので、エアコンの真下には置かないよう注意です。

(!)冬
寒さが強い窓辺でなく、部屋の中心あたりに置くようにします。ウンベラータは寒さに弱く、気温が低いと葉を落とすことがあります・・
冬もできるだけ明るく暖かい場所に置いてあげた方が良いですが、難しければ窓の近くに置くのは控えた方が無難です。
(暖房をつけないのであれば休眠状態に入ります。前項で記載したとおり、
水やりを控えます)


用土

ホームセンターなどで売っている、【観葉植物用の土】で大丈夫です!
加えて、底には鉢底石を入れ、水はけが良くなるようにしましょう。
(ウンベラータは高温多湿に強いですが、水はけが悪いと根腐れを起こしてしまうことも・・)

(!)自分でブレンドするなら【赤玉土など基本用土7割:腐葉土3割】
基本用土を赤玉土(無機質の土)にすることで、コバエの発生を防げます。
ただ、無機質の土には根から出る老廃物を分解する微生物もいないため、根が腐ることがあるそうです。
無機質の土を使用するときにはこまめな手入れが◎

植え替えについては下記もご覧ください!


剪定について

ウンベラータは成長が早く、背丈がとても高くなります。
我が家のウンベラータは剪定せずに放置しておいたら約130cmほどになりました・・

家の植物の画像
ウンベラータの背丈が際立つ・・

ウンベラータは剪定せずに放置すると、上記のとおりどんどん上に上に伸びていきます。
少々不恰好になってしまうため、そういった意味でも思い切っての剪定がおすすめです!

著者も最初は剪定することに抵抗がありましたが、
昨年の夏あたりについに剪定しました。

剪定したウンベラータ

切り取った上のウンベラータは挿し木して、
新たな株として現在ものびのび育っています。
ウンベラータはこのように剪定→挿し木で株を増やすことができます。

ウンベラータの新芽の画像
ウンベラータの新芽

注意点として、剪定は成長期に行うことが重要です!
冬の休眠期に行うと、新芽が出ずにそのまま枯れてしまうことも・・
成長期は5月〜8月くらい。気温で言うと18℃〜30℃くらいのときに行ってください。


まとめ

ウンベラータの個人的な初心者おすすめ度は【★★★☆☆ 】です!

ウンベラータの特徴

成長旺盛で、暖かい時期はどんどん新芽を付けてくれるため、その点では育てやすい植物だと言えます!

ただその一方、寒さや乾燥に弱いです。
冬は暖房を付けずに管理していると、葉が黄色く変色する・たくさん葉を落としてしまうなどトラブルが発生し、最悪そのまま枯れてしまう可能性があります。
置き場所や水やりでうまくコントロールすれば冬を越せますが、
すべての植物に言えるように、やはり冬が鬼門です。

そういった点と、害虫に付かれやすい特徴もあるため、
放置気味だと枯らしてしまう可能性が高めです・・
ある程度しっかり管理ができるのが理想のため、【★★★☆☆ 】にしました。

ですが、冬に葉が落ちても、暖かくなればどんどん新芽を出して復活してくれる、基本的に丈夫な植物です!
小さいうちから育てても、どんどん大きくなるため、部屋のアクセントになります。
とってもかわいいので、迎え入れてみてはいかがでしょうか!

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