【OW2β】OWLメタリポート~week1

こんにちは、AkihabaraEncountのclankです。

普段はOWチームの出張コーチをしながらOWLのリプレイ解説配信やOWの攻略?記事を作成しています。

今回から、OWLメタリポートと題してOverwatchの最高峰、OverwatchLeagueにおける戦術的なトレンドを記事にしていきます。

初回なのでまずはOW2βにおけるチーム戦の変化と、現在のパッチに置けるトレンドをまとめたのち、どんな構成が選択されてるのか、また、採用の多いヒーローの個別解説といった流れで進めていきます。

ちなみに今回OWL公式HPでみれるstatslabが機能してなかったので明確なデータなどは提示できません。次回以降は自力で集計しますのでご容赦ください。

OW2βにおけるチーム戦の変化

OW2になったことでタンクが一枚減り5v5になったことを始め各方面に様々な変化が起きています。

副次的なものまで含めると膨大な変化がありますが、現在のメタに大きな影響をもたらしてる変化としては、以下の三つが挙げられるでしょう。

・ポジションの取返しの難化
・空白化したポジションの増加
・スタンを始めとした敵を迎撃できるスキルの減少

これらによって、空いたエリアに侵入して敵を囲いこむ動きがしやすくなり、また一度囲まれてしまうとそれを解消するのが難しくなったと言えます。

そのため、OW1におけるスプリット戦術に近い形の少人数で積極的にエリアを押し広げ敵を囲いこむような戦い方が増えました。

結果として単独でエリアを取れ、さらに保持できる性能が重要視されるようになり、また、OW1では不遇気味だった近接戦に特化したヒーローも近づいた際にパフォーマンスを発揮しやすくなったために評価を上げることになりました。

ヒーローのピック率とTier表

上記のような変化の結果、OWL第一週目におけるピック率を強く反映したヒーローtierは以下のようになりました。(今回はデータがないので主観強めですが大体こんな感じです。許して…)

各tierの評価はこんな感じ
OP…戦術やマップとの相性を超えた採用価値がある。代替や対策が困難。
S…非常に高いピック率と採用価値があるが代替や対策が可能。
A…ピック率はSに劣るものの上位のヒーローの代替や対策になりうる。
B…ピック率は低いが明確な採用理由と活躍がみられた
C…ピック率が極端に低く活躍も少なかった

twitterに挙げてたものからトレーサーを一つ昇格
レッキングボールはバグによりBANされていた
事前評価の高かったモイラは評価を落とす形に

個別解説で詳しく解説しますが、現在の環境の中心は間違いなくアナとソルジャー76。
あらゆる構成に採用されており、前述した環境の変化に性能が合致しすぎており、あらゆる変化が追い風として働いており、キャリー力、汎用性という個の性能でも群を抜いています。
おまけにアナとソルジャー76が強力なシナジーを持つために自然と構成に採用できるのも強力。

ウィンストンもタンクの中ではずば抜けたピック率を誇っていたものの、チームによってはドゥームで代用していたりとまだ選択の余地がある印象。
アナソルジャーとの相性の良さや、ウィンストン軸のダイブ戦術自体がOW1からほぼそのまま流用できるのもピック率を伸ばした要因と言えるでしょう。

全体的にアナソルジャーウィンストンのピック率がずば抜けており、これらに対して相性のいい、またはカウンターとして機能するヒーローもピックを伸ばしているといった構図です。

使われていた構成

ここからは主な構成の紹介です。表はそれぞれのロールで採用されていたヒーローとなっており、左に行くほどピック率が高くなっています。

ダイブ構成

今週最も使用率が高かった構成。
OW1に比べサイドの動きやエリア取りを重視するスプリット戦術の要素が濃くなっていた。
とはいえOW1からやることが変わったわけでもなく、そのおかげで高いクオリティに仕上げやすかったのも使用率が伸びた原因の一つだろう。

ドゥーム採用のダイブではゲンジよりもエコーやトレーサーの採用が多く、ウィンストンに比べてより早いテンポで集団戦を起こし、より迅速にフォーカスで敵を倒しきることを重視した戦術になっている。

ドゥームはウィンストンの代替とはなるものの、アナソルジャーに対して敵味方双方でウィンストンほど相性が良くないため環境的にやや向かい風。

ラッシュ構成

LondonSpitfireが好んで使っていた構成。
狭いマップではダイブ構成メインのチームでも採用がみられた。

グループアップして突っ込んで敵を殲滅。のような場面が減り、かなりテクニカルな動きが増えており、ラッシュと一括りにしていいかやや疑問ではある。

ラインハルト、ソルジャー、メイをそれぞれエリア取りに用いることで敵を囲いこむ動きが見られたり、ラインハルトを単独で動かしポイントを触ったり、メイをフレックスタンクのように扱うなど、OW1のラッシュからはかけ離れた試合展開が多い。

特にLondonのラッシュは完成度が高く戦術性の幅も広いためOW2の可能性を見せてくれた。該当試合→https://youtu.be/s9LoKi8Elf0

ザリア構成

OW2独特の構成ではあるが、印象はOW1のラッシュにかなり近い構成。

敵アナから受けたヒール阻害を解消したり、バリア二枚ばりによる強引な突破、ゲンジへの牽制性能などのザリアの性能に着目した構成。ソルジャーの射線が切りやすく接近戦になりやすい閉所や、狭いエリアの奪い合いなどの戦闘が頻発するマップでの採用が多い。

採用されたDPSによって戦い方もまちまちではあるが、基本的にはDPSを最前線にしてバリアを貼ることで疑似的なタンクとして運用しつつザリアのエネルギーをチャージし、残したバリアで柔軟な対応を図るのが基本戦術となっていた。

ポーク構成

新マップサーキットロイヤルにおいて採用率が高かった構成。

中遠距離からの射撃で敵を寄せ付けずに制圧していくOW1から続く戦術で、長い距離での交戦が多いサーキットロイヤルの第一第二と非常に相性が良かった。

また、HoustonOutlawsがドラドにおいてタンクにDvaを採用した変則的なポーク構成を見せている。該当試合→https://youtu.be/DWy2-qj9PtM

個別ヒーロー解説

ここからは注目度の高いヒーローをピックアップして簡単に解説していきます。

アナ

環境の中心。

5v5になったことにより、サポに独立した生存性と十分な攻撃性が求められている中で、そのどちらも満たしているヒーロー。

タンクが減ったことで強力過ぎるともいえるスキルの通りが非常によくなったためにスリープ一つ、グレネード一つで集団戦が決まることも多く、アナの活躍で試合が決まると言われるほど。

ソルジャー76

環境の中心。

スプリントによって独立してエリアを取り、バイオティックフィールドを使って維持し、継続的な大火力でチームをけん引するチームの大黒柱。

OW1ではポジションをとってもすぐに対応されてしまうために基礎性能が高いだけのソルジャーは評価が低かったが、タンクが一枚になったことでその基礎性能の高さが暴力的なまでの強さをふるっている。

DPSとしての仕事をこなしながら、エリア取りやサポートラインの補助などフレックスタンク的な役割も担うことができる唯一無二のヒーロー。

ウィンストン

アナソルジャーの最高の相棒にして天敵。

OW2になってチャージショットを得たことでダイブ時の瞬間的な火力が増しただけでなく、中距離でのハラス、ミリ残りした敵の処理までできるようになった。

ダイブ戦術に注目されがちだが、バリアを活用したスローテンポな戦いもこなせる器用さがアナソルジャーと非常に相性が良い。

反面相手のアナソルジャーの射線をバリアで潰すことでカウンターとしても機能するため、現環境において非常に立ち位置がいい。

ゲンジ

CCの減少により近距離戦におけるポテンシャルを発揮しやすくなり、特にULTは止めることが難しく、ナノブーストとのコンボをしなくても集団戦を決定づけるだけの十分な性能がある。

また、現環境において単独でエリア取りしているソルジャーに対して対応できる数少ないDPS一人であったり、
アナとのシナジーがあったり、
自身のカウンターであり役割のかぶるエコーがソルジャーに弱い、
など、環境的な要因も相まってピック率が伸びていると思われる。

トレーサー

ピック率は低かったものの活躍しているシーンが多く個人的に注目しているヒーロー。CCが減り、タンクが一枚になったことで機動力をフルに発揮できるようになった。

アナの仕事を継続的に縛ることができる数少ないヒーローであり、防御の薄くなったOW2では裏取りからのフォーカスが通りやすいなど明確な役割と追い風はあるものの、火力が減ったことでメイン火力としては不安が残るばかりでなく、ソルジャーに明確に負けてしまうようになってしまったために採用が少なかったと思われる。

今週のピックは限定的だったものの、ドゥーム対策アナ対策としての起用が目立ったので今後のメタの行方によってはピック率は伸びてくると予想できる。

あとがき

以上、OWL第一週のメタレポートでした。

今後継続して投稿していきたいと思いますが、メタの変化があまりにも少なかったときなどは投稿しない場合もあります。

来週はとりあえずピック率の指標となる何かのデータを出せればいいなあと思っています。

OWLが配信しているときは裏で観戦&解説配信をしていますので興味ある方は見に来ていただけると嬉しいです。

それでは。

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