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2021年版OW競技シーンヒーローtier

こんにちは、AkihabaraEncountのclankです。

普段はOWチームの出張コーチをしながらOWLのリプレイ解説配信やOWの攻略?記事を作成しています。今年は大会解説として沢山出演させていただけるようにもなりました。

今回の記事はそんな競技シーン大好きな僕が考える、2021年版OW競技シーンヒーローtierとなります。

記事の流れとしては、Tierの前提条件と評価基準→2021年OWLメタまとめ→Tier表&各キャラ評価となります。

ちなみにランクマッチにおいては全く参考にならないtier表になっているのであしからず。

また、結構な文章量になっているので急ぎの方はTier表まで飛ばしていただいても大丈夫です。

それでは早速行ってみましょう。

1,前提条件と評価基準

まずは今回のTier表を作るにあたっての前提条件と順位付けの基準についてです。

まずは前提条件についてです。今回のTier表はOWの中でも競技シーンと呼ばれ環境における評価になります。よって参考とするデータはOWL公式ホームページで見ることができるstatslabにおける各キャラピック率となります。

というわけで、今回のTier表は
・チームとして長期間練習を重ねたときのヒーロー評価である
・OWLという極端にフィジカルの強いプレイヤーが集う環境におけるデータベースを活用している

という前提の上で成り立っています。
そのためランクマッチ及び即席チームなどのチームとしての練度が低い状態における評価とは大きく異なる部分があります。

次に評価基準です。
今回重要視したのはピック率と環境での立ち位置です。

ピック率はOWL公式HPで見ることができるstatslabを参考にしており、今回のTier表のベースとなっています。その際ヒーロープールによる歪みを排除するためヒーロープール(BAN)の無かったMayMelee、SummerShowdown、2021Playoffのデータのみを参考にしています。

次に環境での立ち位置ですが、これはメタへの適応度、他ヒーローとの相性、採用経緯、実績などの複合になります。平均的なピック率が低かったとしてもこれらの評価が高ければ上位にあがってきます。要は僕の独断と偏見です。

2,2021年のメタまとめ

今年の主な構成とそれらのパワーバランスを簡単に振り返ってみましょう。

ウィンストン軸ダイブ構成
2021年度最大母数構成。東西にグループが分かれた今年のOWLにおいて東西問わず採用されていた構成。最大母数となるだけあってどんなマップにも適応できる汎用性と構成パワーがある。
中途半端な構成、戦術では太刀打ちできないほどの完成度の高い強力な構成であったものの、採用するチームが多すぎたあまり後半になるにつれ対策が進んでいきメタ上での立ち位置は悪くなっていった。2021年度OWLはこの構成をいかに攻略するかが問われる年だったと言える。


ラインハルト軸ラッシュ構成
ダイブ構成に次ぐ母数の多さ。Westグループで流行していた構成。序盤はウィンストンダイブに押され気味で活躍はそこそこだったが、特定のチームが好んで研究し続けた結果苦手とするマップ以外では五分以上に戦えるようになっていた。
機動性も悪くなく、グループアップによるシナジーでリソースを最大化して相手を押しつぶすように戦う。
ダイブ構成への相性は良好なものの後述するボール構成への相性が致命的に悪い。


ボール軸スプリット構成
Eastグループで主に用いられていた構成。扱うチームこそ少なかったものの、ダイブ構成に微有利、ラッシュ構成に有利というメタ上の立ち位置が極めて良かった構成。
高い生存性と機動力を武器にエリアの押し広げと戦力結集をメリハリよく行うことで戦略的優位を築いて戦うことができるだけでなく、バーストダメージを重ねて強引なラッシュをすることで速い展開にも対応できる。
採用ヒーローのポテンシャルの高さもさることながら戦術の幅という面でも抜きんでており、個人的には結論構成と呼んでも差し支えないと思っている構成。

ゾンビコンプ
中盤戦から徐々に採用がみられるようになってきたラッシュ構成。主にスプリット系の構成に対してのカウンター的な立ち位置で採用されることが多い。無敵スキル持ちや機動力の高いヒーローで固めることでラインハルト軸ラッシュ構成よりも生存性が向上している。その分火力面では劣ってるほか選択できる戦術の幅が狭くなってしまっている。
2021年度最強と目されていたボール軸スプリット構成に有利を取れるがそのほかの構成に対しては刺さりはよくない。


オリーサカウンター
こちらは終盤戦から採用がみられるようになってきた構成。ウィンストンダイブ構成に対してのカウンターとして採用されていた。
機動力を捨てた分ラインハルトラッシュ以上の耐久力を誇っている。トールビョーンを採用することで遠近両対応できるだけでなくタレットによるトレーサーソンブラへの牽制もできるのが強み。戦術の幅も意外と広い。
ウィンストンダイブには有利をつけていたものの採用されたケースが他と比べて多くはなく研究段階と言える。立ち位置自体は悪くなかった。


以上が2021年におけるOWLのメタとなります。細かい派生もありますが大枠としてこの五つのメタに分類できるでしょう。基本的にはこれらの構成に採用されているヒーローほど評価は高くなり、構成の中での重要度が高いほど、構成そのもののメタ上の立ち位置がいいほどさらに良い評価となります。

3,2021競技シーンヒーローTier

では以上を踏まえた2021年度競技シーンヒーローTierがこちらです。

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ちなみに同じランクでも同ロールのヒーローは左に行くほど高い評価をしています。

また各Tierの大まかな位置づけは以下のようになっています。

S 必須ピック。あらゆるマップと戦術において採用の余地がある。多くのヒーローの採用価値を奪うほどの戦術的価値がある。

A 2021年における環境と呼べるヒーロー。ピック率、性能、実績、メタ上の立ち位置すべてが高水準か、そのいずれかで突出したものがある。

B 環境クラスのヒーローだが、S、Aと比べて何かしら欠点を抱えていたり、役割を奪われがちなヒーロー。

C 準環境。環境クラスの構成、ヒーローに対して明確な役割が存在し活躍のあったヒーロー。

D 活躍がみられたものの環境に対しての立ち位置が悪いヒーロー。

E 環境での立ち位置が悪いだけでなく性能そのものにも欠点を抱えているヒーロー


それでは各キャラの簡単な評価となります。

E tier

ロードホッグ 採用構成:無し
味方を守るスキルがないのがあまりにも致命的。反面、タンク随一の攻撃性のはあるものの現在の競技シーンにおいてタンクにその性能は求められていない。
Tier上位のヒーローの多くに相性不利が付くほか、味方とのシナジーも薄い。
採用余地があるとすればレッキングボールのような視線誘導型の運用は一考の余地がありそうだが少なくとも2021年時点では見出されなかった。

ジャンクラット 採用構成:無し
Dvaという超えられない壁がいた。また全体的に高機動ヒーローが多かったために火力の押し付けがなかなかできないという環境とのミスマッチもつらいところ。
性能自体は高く戦術的な価値があるヒーローではあるので、Dvaさえいなくなれば環境に出てきてもおかしくない。

バスティオン 採用構成:無し
動けない特性があまりにも致命的な上、Dvaが本当にきつい。通常状態はそこそこの性能だが、そのほぼ上位互換であるソルジャー76がDtierなので察してほしい。
個人的にはULT含めた3フォーム全てが結局正面に弾をばらまくことしかできないというのが問題だと思ってるので、OW2に期待したい。


D tier

ザリア 採用構成:ウィンストンダイブ
Dvaに完全に役割を奪われてしまっている。火力の高さと、CC無効のバリアという明確な強みがあるが、そのバリア後の隙が大きすぎるためそこを狙われると非常に脆い上、競技シーンのフォーカスの前ではバリアそのものが脆くて心もとない。
ULTは全ヒーローの中でも最強格だがDvaに消されてしまう。Dvaさえいなくなれば(以下略

ドゥームフィスト 採用構成:DallasFuel
圧倒的な単独キル性能の高さと、多彩なCCによる拘束力が強みのDPSヒーロー。しかし、トレーサーソンブラDvaを苦手としており、取れる戦術幅もそこまで広くないという難点がある。
使いこなすのがそもそも難しいヒーローではあるので、チーム単位での戦術開拓の余地は残されている可能性がある。

ファラ 採用構成:ChengduHunters ダイブ スプリット
空中を利用した三次元的なポークができるヒーロー。Dvaがきつく、また、エコーにお株を奪われてしまったヒーローの一人。
グループアップしている相手に絶大な力を発揮するため、ラインハルトラッシュ対策となるかと思われたが、2021年のラッシュではDvaがメインピックとなっているほか、バティストというヒットスキャンサポートも追加されてしまいカタログスペックよりは数段出力が落ちてしまっていた。

ウィドウメイカー 採用構成:ダイブ スプリット
OWのスナイパーキャラの代表格。ナーフがあまりにもきつくスナイパーにとって重要な単独行動に出ることが難しくなった上に、追い打ちをかけるようにウィドウへのハードカウンターであるボールが台頭してきた。
アッシュという強力なライバルもいるのも逆風だろう。

ゲンジ 採用構成:ダイブ
エコーにお株を奪われたヒーローその2。独特な機動性と高いバーストダメージが武器だが、それをそれ以上のパフォーマンスでエコーが行えてしまう。
アナとのULTコンボは強力だが、エコーもナノと好相性という徹底っぷり。エコーがいなくなれば環境復帰するかと思いきや今度はブリギッテの存在がきついという八方塞がりな状況。

ソルジャー76 採用構成:無し
バフを数多くもらい単体性能はかなり高いが、その性能の丸さからチーム内で役割を持つことが難しいという難儀なヒーロー。
Dtierの中で唯一特に貶すところがないので書くこともあまりない。どちらかというと強い寄りのヒーローなのでいつメタに上がってきてもおかしくないと個人的に思っている。


C tier

オリーサ 採用構成:オリーサカウンター
非常に硬く中遠距離で火力が出せて盾もCCも持っている優秀なタンク。機動力の低さとタンクの中ではULTが非力なところが欠点。
構成単位でウィンストンダイブに対して有利が取れるため注目された。結果的にはそこまで流行らなかったもののもう少しメタが回って開拓が進めば環境上位に食い込んでいた可能性があった。

シグマ 採用構成:ラッシュ スプリット
火力を出しつつ器用に立ち回れるハイスタンダードなタンク。ナーフされた後はやや器用貧乏感がぬぐえないがそれでもこなせる役割は多く、Dvaに明確に有利を取れる数少ないヒーローの一人のためラッシュミラーが予測できる場合のFlexタンクはシグマ採用が多い傾向にあった。しかし、ウィンストン対面がきつく構成単位でダイブ構成に相性不利になることが多く採用率は伸び悩んだ。

ハンゾー 採用構成:ラッシュ ダイブ スプリット
電光石火による大火力と盾割り性能を兼ね備えたスナイパーキャラ。スナイパーの中では最も汎用的な性能であり、盾にも強く近距離でも火力が落ちないのがスナイパーとしての何よりの強み。明鏡止水によって情報戦で優位に立てたりと何かと便利な性能をしている。
一方で明確な採用先があったわけではなく、採用はもっぱら正面の打ち合いが多くなるマップでの採用に限られていた。一応オリーサ構成へのカウンターとして採用もされていた。

リーパー 採用構成:ゾンビコンプ ラッシュ オリーサカウンター
ウィンストンキラー。近距離戦にめっぽう強く様々な構成で近距離戦のお供として採用されていたほか、無敵スキルを持つ数少ないヒーローの一人のためゾンビコンプの軸の一人でもあった。
ダイブ構成に対して強いもののその他の構成に対しては微妙だったと言える。

トールビョーン 採用構成:オリーサカウンター ラッシュ
ダイブ構成キラー。近距離戦に強くウィンストンだけでなくタレットによってトレーサーソンブラに対してもカウンターを取れる数少ないヒーロー。ULTが扱いづらく能動的にキルを狙うことが難しいことが明確な欠点。
オリーサと非常に相性が良く時間があればもっと上位にいたかもしれない。

マーシー 採用構成:ダイブ スプリット
主にファラ、エコーのポケット役として採用されていた。リザレクションが何よりの強みで不可能を可能にするヒーロー。
しかし直接的に勝ちにつながるためのアクションがとりづらいのが欠点。

モイラ 採用構成:ゾンビコンプ
ゾンビコンプの核と言ってよいヒーロー。無敵スキルによって高い生存性を持っているため、味方に守ってもらわなくてもある程度自営できてしまうという個性がある。その分その他のスキルが貧弱。
最速でULTをできれば初動最強だが二回目以降は対処されやすくなっていく。厄介極まりなく見えてしまう生存性だが、実際はフェード終わり際をフォーカスされるので見た目以上にシビアな運用が求められる。


B tier

ウィンストン 採用構成:ダイブ ゾンビコンプ
2021年OWLにおいて最もピックされたメインタンク。ダイブ構成の核であり、メイン攻撃が純AoEという珍しい特性を持つ。
エリアの奪取と敵の妨害が得意でドーム型のバリアで味方が有利に戦えるエリアを提供できる。
あまりにも採用が多かったために攻略対象となってしまい、時間がたつにつれメタ上の立ち位置は悪くなりピック率も落ちていったためBtier。実はベストパートナーと言えるDvaに対面不利が付いてしまうのが辛いところ。

キャスディ 採用構成:ダイブ ラッシュ スプリット オリーサカウンター
全ての性能が高水準でまとまっており扱いやすいスタンスキルまで持っている、OWにおけるハイスタンダードと言える性能。
中距離での打ち合いに強く、近距離戦でもスタン+右クリのバーストダメージが脅威となる。味方を護衛するような戦いが得意。
本体性能にはに弱点らしい弱点はないが、環境的な立ち位置がやや悪かった。苦手とするDvaウィンストンの採用が多く、得意のロームができないほどにゲームスピードが速く、バーストダメージ環境なため真っ先に狙われて機能停止に追い込まれやすかった。

アッシュ 採用構成:ダイブ スプリット
器用万能なスナイパーキャラ。スキル全てが強力で特にULTはポイントの確保ができるという唯一性がある。
リロードにやや難点があるが、キャスディ以上のハイスペックヒーローと言える。
しかし、キャスディ同様環境上の立ち位置が悪く、ほぼ同じ理由でBtier入り。

シンメトラ 採用構成:ラッシュ
今年のラッシュ構成躍進の立役者。テレポートによって無限の可能性をチームに提供できることが何よりの強み。距離を詰める、離す、奇襲、縦軸移動、チョークのスキップ、ブラフ、ULTコンボなどなどその利用は多岐にわたる。
本体性能も悪くなくエネルギーをため切ったときの火力はすさまじいものがある。
苦手とするドゥームフィスト、ファラといったヒーローの採用が少なかったことも追い風だったが、環境上位のヒーローには不利が付くという難点があった。

アナ 採用構成:ダイブ スプリット
ウィンストンのベストパートナー。スキルが非常に強力で単騎で展開をひっくり返すだけのポテンシャルがある。
また、ブリギッテと組み合わせたときの生存性も非常に高いことも特徴。
ただウィンストン以外との組み合わせは、突き詰めるほどに他サポートに軍配が上がることが多くなってしまったためBtier。環境的にもウィンストンダイブに逆風な上、やはりDvaがきつい。


A tier

レッキングボール 採用構成:スプリット
2021年最強メインタンク。生存性、機動力、攻撃性すべてが頭一つ抜けている。タックルとパイルという二つのCCスキルで敵を拘束しそこにバーストダメージを重ねる戦い方が非常に強力。一方で直接的に味方を守るスキルを持っていないのだが、自身がデコイとなることでその欠点を打ち消している。
スプリット構成という既存の軸に当てはまらない戦い方の核となっており、Playoffで最大母数の構成となった。もう少しOWL期間が長ければ採用はもっと増えていただろう。存在したほぼすべての構成に有利を付けられる性能をしているがブリギッテの存在がネックではある。

ラインハルト 採用構成:ラッシュ
ラッシュ構成の核。高い耐久性と近距離戦の制圧力が強み。味方を守りながら戦うという点では最強のタンク。環境初期こそウィンストンダイブに対して苦戦を強いられていたが研究が進むにつれ相性が改善していった。
Westグループの一部のチームが重用しており、どんなメタでも一定の採用があった。
最終的には相性の悪いレッキングボール構成が台頭してきたために苦境に立たされたが、練度の問題か五分以上に戦えていたのも興味深いところ。

ソンブラ 採用構成:スプリット ダイブ
唯一無二の性能を持つ特殊なDPS。単騎性能はDPSとしては物足りなくその性質はサポートよりではあるが、先手を取るための一方的な情報取りや、敵の対抗手段を奪うハックなど戦術的な価値が非常に高い。
火力の足りなさを筆頭にその運用に難があったが、スプリット構成というダイブ構成に比べDPS以外の火力が高めの構成によって火力の低さは解消され、上海ドラゴンズのLIPが運用面でもブレイクスルーを起こした。
これからは射撃メインかつ自陣近くで立ち回り続けることでULTを爆速で上げる立ち回りが今後のスタンダードとなるだろう。
ULTの回転速度次第で不利な相手にも強引に勝負に持ち込めるため、実質的に不利対面がない。Dva、ボールにも有利なのも追い風。

エコー 採用構成:ダイブ スプリット
全キャラの中でも最大級のバーストダメージを叩き出せる高火力DPS。ダイブ構成やスプリット構成がラッシュ構成などの耐久力の高い構成を撃ちくずすための切り札。瞬間的なイニシエートで有利を築くというダイブ構成のコンセプトと非常にかみ合っている。
ULTも非常に強力で状況に最適な選択ができるほか、緊急時の延命手段としても非常に有用。
環境に存在したワンピック力を武器とするDPSの存在意義を奪った張本人。

メイ 採用構成:ラッシュ
メイン射撃が範囲攻撃かつマトリックス貫通かつスロー付与というぶっ壊れ性能。無敵スキルを用いた疑似タンク運用ができる。
ラッシュ構成が敵を仕留めるための中核を担う他、機動力の高いボールやウィンストンをとらえるための重要な役割も担う。
ULTも強力でブリザード一つでウェーブを決めかねない破壊力がある。
アイスウォールの戦術的価値も高く、敵の分断だけでなくこちらの行動を隠すブラインドや縦軸の移動に用いたりなど可能性の塊。

ゼニヤッタ 採用構成:スプリット
第三のDPS。何よりも不和のオーブが強力で、不和が付いた敵の被ダメージを1.25倍にするというものだが、言い換えるとゼニヤッタの視線が通った任意の敵の体力を20%削り取るスキルである。調和のオーブも強力でトレーサーソンブラボールといった動きが早く離れて行動するDPSを正確にサポートできる。
スプリット構成と非常にかみ合っており、トレーサーボールと並んで中核を担うヒーロー。
Sでもよかったがトレーサーが死ぬほどきついのでAtier。

バティスト 採用構成:ラッシュ オリーサカウンター
第三のDPS。イモータリティフィールドとULTによって不可能を可能にするヒーロー。
ラッシュ構成の核であり、グループアップを軸とする構成ならまず採用を考えるだけの性能を持つ。集団に対して与える恩恵があまりにも絶大で、なおかつ貴重なヒットスキャン攻撃が可能なサポートというおいしいポジションにいる。単騎の性能ならアナよりも高い。
一方でDvaに不利なのも共通している。

ルシオ 採用構成:ラッシュ ゾンビコンプ
ラッシュ戦術の中核を担うサポート。移動速度が上がるという現象が字面以上に強力。機動力の高い構成に対して瞬間的に詰めてワンキルをもぎ取るには不可欠な存在。
サウンドウェーブも強力で味方を守るために使うのはもちろん、特にブリギッテを採用できないラッシュ系の構成ではボールのタックルパイルによる妨害を防ぐための生命線となる。
メタ上の立ち位置も悪くはないが、単騎性能があまりにも微妙でキャラパワーは高くない。


S tier

Dva 採用構成:すべて
OW界のピンクの悪魔。効果時間中あらゆる物理弾を消すことができるディフェンスマトリックスがあまりにも破格の性能となっている。
機動性と攻撃性能ともに高水準で、敵の攻撃をシャットアウトできるディフェンスマトリックス、自由度の高いノックバック付き移動スキル、バーストダメージを出せるマイクロミサイルとショットガンのすべてがかみ合い、あらゆる距離の敵、戦術、マップに対して解答を出せる。
構成単位で考えたときに不利対面が存在せず、なおかつDvaがいるから運用が難しいヒーローがあまりにも多いという、完全に環境を決定づけている元凶といえるヒーロー。

トレーサー 採用構成:すべて
Ms.OW。高い単独行動適正によって、比較対象がいないほどの戦術的価値がある。トレーサーを採用することで、敵の偵察、ポイントの確保、視線誘導、ワンピック戦術などなど、とにかく戦術の幅が広がる。
特にポイントを利用した駆け引きは現状トレーサー一強で、この一点だけで採用価値がある。というかトレーサーを出していないとそれだけで不利を背負うレベル。
また、単純に火力も高いだけでなくフォーカスが重要な競技シーンにおいて柔軟にフォーカスを合わせられる性能はあまりにも強力でダイブ、スプリットにおいては攻撃面の核となっている。

ブリギッテ 採用構成:すべて
第三のタンク。二つのCCスキルと、盾を持った特殊なサポート。222ロック環境でなぜかもう一人タンクを採用できてしまう唯一の性能。
ブリギッテを採用するだけで構成の堅さが数段跳ね上がる。
特定の味方を守ることが主な役割となるが、トレーサーソンブラといったヒールのしづらい味方を簡単かつ確実にヒールできるという環境とのかみ合わせも良好。
なおかつ環境上位のヒーローに有利を取れるのも強さの要因だろう。

4,あとがき

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今年の総決算としてよいまとめになったかなと思います。この記事では各ヒーローについてさわりしか触れられなかったので来年以降はそこらへんも掘り下げていければよいなと思っております。

今回の記事は現状日本では下火になってしまっている競技シーンにフォーカスを当てたものでした。おそらくランクやクイックで感じるヒーローの強さとはひと味もふた味も違ったTierになっていることと思います。

今後もこう言った形の競技シーンにフォーカスした記事を上げていきますのでお楽しみに。

それでは、2022年もよろしくお願いします。

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